父親が亡くなりましたが、相続手続きは何をしたらいいでしょうか?


JAZZ好きの行政書士城間恒浩(@jazzyshiroma)です。 僕は沖縄県那覇市松尾で遺言相続専門の行政書士として、遺言書や遺産分割協議書の作成、相続や終活のご相談を承っております。
これまで関係した遺言書・遺産分割協議書・贈与契約書等の作成は100件以上、相続相談は300件以上となっており、相続や遺言のことでお困りの方がいることを肌で感じ「相続は準備させすれば、ご本人もご家族も幸せになれる」ことを実務を通じて実感しています。
このブログでは、実務を通じて感じる相続や遺言の話を中心に書いています。
また、たまに相続や遺言以外のことを書いています。

【新型コロナウイルス関係】

新型コロナウイルスに関する情報が多く出回っていますが、情報を集める際に参考にしていただきたいサイトをまとめましたので、参考にされてください。
個人向けの定額給付金、事業者向けの持続化給付金、融資や納税の猶予などの情報をまとめています。
参考にされてください。

最近は、蒸し暑いのでクーラーがかかっている事務所にいる時間が長くなっていますが、体がだるくなりますね。
クーラーの当たりすぎは良くないですね・・・気を付けます。

相続が開始したらすべきこと

今日はお電話での相続相談がありました。
1ケ月ほど前に父親が亡くなったのだけど、何をしたらいいのかわかりません、とのこと。

相続が始まったら何をしたらいいのか、わからない方も多いようですね。
お話を聞いていると被相続人であるお父さんはいくつかの土地と自宅建物の不動産、預貯金口座がいくつかあるそうです。

預貯金口座は凍結されて引き出しができない状況になっているそうです。

僕がご相談者にお話ししたのは、以下の通りです。

1.遺言書の有無の確認
お父様が大事なものを保管していた場所に遺言書が無いかの確認。
また、公正証書遺言を作成していたとすれば、公証人役場で検索可能なこと。
公正証書遺言以外の遺言であれば、家庭裁判所での開封および検認手続きが必要になること。
遺言書が無ければ、相続人全員で遺産分割協議をして、分割内容に全員が同意したら遺産分割協議書を作成すること。

2.相続人の確認
亡くなったお父様の出生から死亡までの戸籍、改正原戸籍、除籍などと相続人の戸籍・住民票を取得すること。

3.財産の確認
(1)不動産
不動産は全部事項証明書(登記簿)を取得すること。
全部事項証明書(登記簿)を取得するのに参考となるのは市町村から届く固定資産税納入通知書で、不動産情報が記載されています。
もし、固定資産税納入通知書が見当たらない場合には、市区町村の市民税課で固定資産評価証明書を取得する。
(2)預貯金
通帳やキャッシュカードを探す。
主たる金融機関に口座開設していないかを確認する。

4.負債の確認
借り入れがないかを確認。
通帳から定期的に引き落としがないか、借用書がないか、金融機関からの通知書がないかを確認。
銀行などの金融機関であれば不動産が担保になっているかもしれないので、全部事項証明書(登記簿)を確認の上、担保設定されているなら債権者に確認。

5.相続放棄
遺産状況を確認した結果、負債が多いので相続放棄したいなら3か月以内に家庭裁判所で手続きすること。

6.準確定申告
お父様が個人事業主として事業をしていたのであれば、4か月以内に準確定申告が必要なこと。

7.相続税の申告・納付
相続税が課税される遺産がある場合には、相続開始後10か月以内に相続税の申告・納付が必要なこと。

相続手続の流れ 概要

相続手続の流れ 概要

 

遺産が不動産と預貯金だけなら概ね上記のような流れでいいのですが、遺産に株式、自動車、債権などが含まれていれば、やるべきことはさらに増えますね。
また、最近ではネットバンキングやネットトレーディングなどを利用されている方もいるようなので、場合によってはそちらの対応も必要で、ネットトレーディングなどは早めの対応をしないと大きな損失が出ることもあります。

なんにせよ、相続の手続きは案外大変なものです。
複雑な書類作成が必要なこともありますし、時間も要します。
それぞれ対応の違う金融機関と相対するには忍耐力も必要です。
お仕事をしながらでは、平日に時間が取れずになかなか手続きが進まないこともあるでしょう。

ただ、手続きを先延ばしにしていると困ったことや遺産の有効活用ができないということも出てきますので、お早目の対応がよろしいかと思います。

相続手続きが何をすべきか分かったら、あとは行動するのみです。
行動できないならお近くの専門家に協力を仰いでくださいね。

頼れる街の法律家である行政書士も相談相手として最適化と思います。

行政書士 公式キャラクター ユキマサくん

行政書士 公式キャラクター ユキマサくん

今日のJAZZ

にわか雨が降ってます。
雨が植物の葉に打ち付ける音が心地いい。
雨音と一緒に聴いてるのが、ピアニスト、レッド・ガーランドの《But Not For Me》です。
コロコロと小気味のいい演奏が聴けます。

相続セミナー・説明会情報

自主開催セミナー

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開催年月日:令和2年5月25日(月)
新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止を決定いたしました。(令和2年5月7日15:32決定)

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次回は6月29日(月)を予定しております。

【ラジオ番組パーソナリティ】

「ジャジーのJAZZタイム×幸せな相続相談」(FMレキオFM80.6MHz)
毎月第1および第3水曜日21:00~21:50放送中。
スマホのアプリでも聴けます。ダウンロードはこちらをクリックしてください。
「行政書士がラジオ番組?」と不思議に思ったらこちらをクリックすると理由が分かります。


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城間 恒浩

代表者行政書士ジャジー総合法務事務所
沖縄県那覇市松尾の遺言・相続関係専門のJAZZ好きの行政書士。 2010年に父親と祖母を同じ年に亡くし2度の相続を経験。 その時に感じたのが「気軽に相続や遺言に関する相談先があったらいいのになぁ」ということ。 そんなことから、身近な街の法律家、遺言・相続専門の行政書士として、自分の経験や学んだ知識で相続でお困りの方のご相談にのっています。 行政書士は遺産分割協議書や遺言書作成などの相続関係のお手伝いもできるのです。 1971年9月生。国際協力関係の仕事に約11年間、社会保険労務士の事務所で約10年勤務後、2015年10月より現職。 エクスマ塾67期。エクスマ・エヴァンジェリスト15期。エクスマ学院1期。 JAZZが大好き。好きな場所は、沖縄とニューヨーク。 2016年9月よりラジオ番組パーソナリティーとしても活躍中。お気軽に「ジャジー」と声をかけてください!

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