相続のことを考えるウチナーンチュの皆さんへ

僕は遺言相続専門の行政書士として、かれこれ6年以上相談やお手続きに関わっています。
相談数は400件以上、相続手続き、遺言書作成支援や贈与契約書作成などは200件以上です。

ご相談や手続きを通じて、難しい案件もありました。
相続における問題や争いの原因は、突き詰めていくと絞られてくるように思います。

お金の絡む相続は、仲が良かった家族でも相続財産やお金を目の前にすると考え方が変わることはあるかもしれません。
人は様々な事情でお金が必要です。
そんな時に相続でまとまった財産が入ってくることがわかれば、一生懸命に自分の権利を主張する人も出てくるでしょうし、当事者だけではなく相続人の配偶者や子供などの第三者が口出ししてくることもあります。

さらに、相続にはその土地の特有の事情もあるのではないかと思います。

僕が遺言相続専門の行政書士として、相続に関するご相談を受ける中で、沖縄特有の事情が問題や争いを引き起こしているのではないかと思っています。

そこで、僕の考える沖縄の特有の相続事情と解決策をまとめてみました。
実際は、ケースバイケースでの対応が必要ですから、こう単純にはいかないかもしれないですけど、参考になりましたら幸いです。

沖縄特有の4つの相続事情とその対策

①トートーメーとお墓

沖縄では祖先崇拝の風習が色濃く残っています。
相続の際には、トートーメーやお墓を守る祭祀主宰者を巡って問題が起きたりすることもありますね。
ご供養の仕方もタブーと言われるものが多々ありますが、遵守するのも難しくなっています。
家族の在り方も昔とは違いますから、ご先祖様のご供養の在り方も変化せざる得ないと思います。
どんな問題が起きていて、どんな対策ができるか?

②てーげー&なんくるないさの気質

ウチナーンチュの気質を表す言葉に「てーげー」や「なんくるないさ」があります。
生きてく上で、必要なことだったし、その考え方が必要な場面があります。
しかし、相続においては、てーげーな考え方で、なんくるないさと思っていると問題が起きることもあります。
自分の代で解決しないと、子や孫が困ることになります。
では困ったときにどうしたらいいのでしょうか?

③沖縄の大家族

沖縄は、令和3年度(2021年度)の合計特殊出生率は1.80で、全国平均の1.30を大きく上回っており、唯一人口の自然増となっている県です。
兄弟姉妹、子供や親せきが多く、賑やかで、喜怒哀楽を共有できる家族が沢山いる。
助け合えるし、とてもいいことだけど、その兄弟姉妹、家族の多さが相続ではリスクになることもあります。
なぜなら、人はそれぞれ事情がありますが、人数が多いほど意見の集約は難しいのです。
だからこそ、相続は、準備が必要なのですが、どんな対策ができるのでしょうか?

④沖縄の相続で遺産に占める不動産の割合の高さ

令和2年度の相続税の申告における遺産に占める不動産(土地・家屋)は、全国平均が約40%であるのに対して、沖縄は約73%となっています。
不動産は動産、預貯金、現金や株式に比べると分割しにくい遺産です。
人が住んでいる不動産を分割するのは難しいし、安易に共有にしてもいけない。
また、遺された配偶者の居住する場所を確保する必要もあります。
遺産に占める不動産の割合が高い時にはどんな対策が必要なのでしょうか?

沖縄特有の相続事情を理解して対策をする

幸せの相続の準備とは?

沖縄特有の相続事情をまとめましたが、なんとも暗い話ばかりです。
しかし、相続は準備させすれば、財産を遺す人も、受け取る人も幸せになれると思います。

自分の遺した財産で、大事な家族に問題が起きぬように、ひいては争いがおきないように、準備をしてもらいたいと思います。
相続の準備とは「遺言書」を書き上げることだと思います。

遺言書は完璧ではありませんが、遺言書があるのとないのとでは、相続に手続きは違ってきます。

遺言書を作成し、円満かつ円滑な幸せな相続を実現してください。

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