お盆が近づくと考えるのはトートーメーやお墓を引き継ぐ人の事。


JAZZ好きの行政書士城間恒浩(@jazzyshiroma)です。 僕は沖縄県那覇市松尾で遺言相続専門の行政書士として、遺言書や遺産分割協議書の作成、相続や終活のご相談を承っております。
これまで関係した遺言書・遺産分割協議書・贈与契約書等の作成は100件以上、相続相談は300件以上となっており、相続や遺言のことでお困りの方がいることを肌で感じ「相続は準備させすれば、ご本人もご家族も幸せになれる」ことを実務を通じて実感しています。
このブログでは、実務を通じて感じる相続や遺言の話を中心に書いています。
また、たまに相続や遺言以外のことを書いています。

【新型コロナウイルス関係】

新型コロナウイルスに関する情報が多く出回っていますが、情報を集める際に参考にしていただきたいサイトをまとめましたので、参考にされてください。
個人向けの定額給付金、事業者向けの持続化給付金、融資や納税の猶予などの情報をまとめています。
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トートーメーやお墓は誰が守るのか

識名霊園にある城間家の墓

本土は今週木曜日(13日)からお盆が始まりますね。
新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、お盆の帰省については、慎重な判断を求めている自治体が多いようです。
お盆はご高齢の方や若い方が一緒になってご先祖様のご供養をしますから、感染のリスクにも気を付けないといけないですものね。

今朝、TVを観ていたら本土のご供養の在り方にも変化が出てきている様子が映し出されていました。
お寺さんに閉じたお墓の墓石が集まっていて、毎月、住職がご供養されているとのことです。
最近では、永代供養などをすることで墓じまいをすることも増加していますが、墓石は廃棄するのが気持ちの上でも難しいようで、お寺さんが預かることもあるようです。
TVに出ていた、お寺さんには無数の墓石が正面を向いて並べられていました。
ご住職や子孫の方がご供養しやすいようにだそうです。

こういった状況も現代ならではかもしれないですね。
お墓や仏壇を継承する祭祀主宰者がいなかったり、これまで通りご供養ができなかったりすることはあると思います。

僕も専門の遺言や相続の話をしていると必ずと言っていいほど出てくるのが、トートーメー(仏壇)やお墓の親、祖父母やご先祖様のご供養のことです。
本土でもそうですが、祖先崇拝でご先祖様のご供養をしっかりする風習のある沖縄特有の相続事情の一つでもあると思います。
祭祀主宰者の承継も相続のうちの一つで、遺言書でも祭祀主宰者の指定ができます。

誰が祭祀主宰者としてトートーメーやお墓を引き継ぐのか?と言ったことも沖縄ではとても重要なことですが、多様な家族形態や経済的な事情などで従来の祭祀のあり方に縛られると承継は難しい状況になっているのではないでしょうか。

僕も長男で、お墓やトートーメーがありますが、次の世代の子供たちへの承継方法は検討せざる得ない状況だと思います。
今までと同じようにはできないから。

沖縄の法事はお金も手間もかかるので、従来通りのやり方だとかなりの負担がかかると思われます。
また、一族門中が入る大きなお墓も沖縄にはありますが、この維持や行事の継承も課題となっているようです。

先日もお墓の承継のことでご相談を受けました。
聞くとお祖母ちゃんのお母さん方のお墓をお祖母ちゃんが所有しているのだけれども、お祖母ちゃんは養子だったので、そのお墓には血のつながっている人はおらず、養母も他のお墓に入り、知らない人ばかりが入っているお墓となっていて、本来持つべき人に譲りたいとのことでした。

相続の流れでそんなことになったようなのですが、そんなこともあるんですね。
ビックリします。

こんな状況なので、僕も仕事でお付き合いのある公益財団法人沖縄県メモリアル整備協会には祭祀の在り方、ご供養の仕方やお墓のことのご相談が絶えないそうです。
最近ではご供養の方法も多岐にわたり、必ずしもお墓も作るのではなく、永代供養も増えているようです。

核家族化や親せき間の交流が薄くなっていることから全国的には無縁仏が急増しており自治体が対応に苦慮しているとのこと。
沖縄でも今後増加していくことではないでしょうか。

なんにせよ人の御霊をご供養するわけですから、皆さんしっかり対応したいと考えるのは自然の流れだと思います。

また、祭祀の在り方を大事にする沖縄には祭祀を承継するタブーと言ったものが多々あり、それが承継を難しくしていることもあるようです。

しかし、この現状においては祭祀の承継もできることを取捨選択して、承継していかなければ本来大事にしなくてはならない、親、祖父母やご先祖様をご供養するといったこともできなくなるかもしれません。

城間家がお世話になるお寺さんの住職と祭祀やご先祖様の御供養についてお話ししたことがあります。
「今の世の中は皆さん忙しく、家族の在り方も変わり従来通りのご供養はできないと思う。しかし、亡くなった方やご先祖さまへの感謝の気持ちを何らかの形で伝えられさえすれば、ご先祖様は子孫に罰を与えたたりはしない。ご先祖様は子孫を見守ってくれているのです。これまで通りのご供養ができないとしても罰当たりだとか思わなくてもいいのです。」
と言った趣旨のお話をしてくださいました。

そうなんです。
第一に覚えておいてほしいのは「ご先祖様は子孫を祟ったり、罰を与えるのではなく、見守ってくれる存在なのです。」

沖縄のお盆は旧暦で執り行いますが、今年は8月31日が盆の入り(ウンケー)、9月1日が中日(ナカヌヒ)で2日が最終日(ウークイ)となっています。
新型コロナウイルス感染予防のためいつもと違うお盆になるとは思いますが、しっかりとご先祖様をお迎えしたいと思います。

また、僕も城間家の長男として、今後の祭祀の在り方もしっかり考えていきたいと思います。

今日のJAZZ

昔のジャズマンは早死にする人も多かったようだ。
薬物依存症によるケースも多いが、交通事故も目立つ。
車の性能や交通ルールを順守しないなどの影響があったのでしょうか。
天才と言われたトランぺッター、ブラウニーことクリフォード・ブラウンも25歳の若さで交通事故で亡くなっています。
性格もよく、薬物もやらなかったため、多くの同業者にも好かれていたそうです。
今日はブラウニーの《I’ll Remember April》を聴いています。
スピード感あふれる演奏で、サックス奏者ソニー・ロリンズとドラマーのマックス・ローチも参加していますね。

相続セミナー・説明会情報

自主開催セミナー

より良い人生を送るための終活と相続 ~幸せな相続の準備~ 説明会

開催日時:令和2年8月25日(火) 午前10時から11時15分
開催場所:沖縄県教職員共済会館「八汐荘」(那覇市松尾1-6-1)

※新型コロナウイルス感染の状況により、中止とすることもありますので、ご了承ください。

詳細はこちらをクリック。

【ラジオ番組パーソナリティ】

「ジャジーのJAZZタイム×幸せな相続相談」(FMレキオFM80.6MHz)
毎月第1および第3水曜日21:00~21:50放送中。
スマホのアプリでも聴けます。ダウンロードはこちらをクリックしてください。
「行政書士がラジオ番組?」と不思議に思ったらこちらをクリックすると理由が分かります。


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城間 恒浩

代表者行政書士ジャジー総合法務事務所
沖縄県那覇市松尾の遺言・相続関係専門のJAZZ好きの行政書士。 2010年に父親と祖母を同じ年に亡くし2度の相続を経験。 その時に感じたのが「気軽に相続や遺言に関する相談先があったらいいのになぁ」ということ。 そんなことから、身近な街の法律家、遺言・相続専門の行政書士として、自分の経験や学んだ知識で相続でお困りの方のご相談にのっています。 行政書士は遺産分割協議書や遺言書作成などの相続関係のお手伝いもできるのです。 1971年9月生。国際協力関係の仕事に約11年間、社会保険労務士の事務所で約10年勤務後、2015年10月より現職。 エクスマ塾67期。エクスマ・エヴァンジェリスト15期。エクスマ学院1期。 JAZZが大好き。好きな場所は、沖縄とニューヨーク。 2016年9月よりラジオ番組パーソナリティーとしても活躍中。お気軽に「ジャジー」と声をかけてください!

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