実感として、遺言書の作成は増加傾向にあると思う。
JAZZ好きの行政書士城間恒浩(@jazzyshiroma)です。 僕は沖縄県那覇市松尾で遺言相続専門の行政書士として、遺言書や遺産分割協議書の作成、相続や終活のご相談を承っております。
これまで関係した遺言書・遺産分割協議書・贈与契約書等の作成は100件以上、相続相談は300件以上となっており、相続や遺言のことでお困りの方がいることを肌で感じ「相続は準備させすれば、ご本人もご家族も幸せになれる」ことを実務を通じて実感しています。
このブログでは、実務を通じて感じる相続や遺言の話を中心に書いています。
また、たまに相続や遺言以外のことを書いています。
【新型コロナウイルス関係】
新型コロナウイルスに関する情報が多く出回っていますが、情報を集める際に参考にしていただきたいサイトをまとめましたので、参考にされてください。
個人向けの定額給付金、事業者向けの持続化給付金、融資や納税の猶予などの情報をまとめています。
参考にされてください。
昨晩(7/1水)はラジオ番組「ジャジーのJAZZタイム×幸せな相続相談」(FMレキオ80.6Mhz)の放送でしたが、多くの方にお聴きいただいたようで、感謝しております。ありがとうございました。
昨晩選曲したジャズのラインナップです。
オープニング:トランぺッター、リー・モーガン《The Sidewinder》
2曲目:ヴォーカリスト、三上志織《OUR SHIP》
3曲目:オーカリスト、ルー・ロウルズ《Autumn Leaves》
エンディング:三上志織《Summer Time》
次回の放送は7月15日(水)午後9時です。
ジャズのリクエストや相続・遺言関係のご質問がありましたら、お気軽にお寄せください。
遺言書作成の件数は増加している
僕が様々な統計データを集計して、遺言書の作成率を計算したところ遺言書を作成している方は毎年亡くなる方の10名に1名はいらっしゃるようです。
この数字は、年間の死亡者数で、公正証書遺言の作成者数と遺言の検認件数の総和で割り戻した数値から得られたものです。
厳密に言うと当該数字を使って遺言書の作成者数の割合を出すことは間違いなのかもしれませんが、遺言書を作成している方の傾向は分かりますし、実際の数字とも大きく乖離があるものではないのかなと思っています。
公正証書遺言を作成した方がその年(年度)に亡くなるということではありませんが、ここ数年作成件数は11万件前後で推移しています。
公正証書遺言以外の遺言書は家庭裁判所での検認が必要です。
公正証書遺言の作成件数と遺言書検認件数の合計を志望者数で割り戻した数値です。
正確な遺言書作成率ではありませんが、遺言書を作成している方の傾向としてはとらえることができるかと思います。
遺言書を作成する方が増えてきたのは、近年の人生の終盤の活動「終活」が盛んになってきたこと、相続問題や争いが深刻になるケースがあることが分かってきたからではないかと思います。
終活で、家族に迷惑をかけないように準備するご高齢者や家族が相続で困らないように、または相続争いに発展しないように予防策を講じる方が増加しているんですね。
新型コロナウイルス感染拡大と遺言書
先の大戦以来の世界での未曾有の危機と言われる新型コロナウイルスの感染拡大ですが、多くの方が命のはかなさを感じているようです。
世界中で多数の死者が出ていますが、日本ではタレントの志村けんさんや女優の岡江久美子さんがお亡くなりになられたことは、大きな衝撃で、多くの方が感染することの怖さや深刻さを感じたのではないでしょうか。
新型コロナウイルスの感染拡大が広がる中、僕も3月後半から緊急事態宣言が開けるまでは、緊急性の高い案件以外は、お客様とお会いすることも極力避けていましたが、5月後半からご相談が増加しています。
また、公証人役場も遺言書を作成したいという方のお問い合わせや依頼が増えていて、新型コロナウイルスの感染拡大や多くの方が亡くなったことで、死を他人事とは思えないと感じる方が増えているのではないか、と感じています。
本来、人は生まれてきたら必ず亡くなります。
ただ、多くの人がどこか他人事のようで、年を取り高齢になり体力の衰えを感じたり、大病をした時くらいにしか死を意識しないかもしれません。
新型コロナウイルスが蔓延したことで、人は死と隣り合わせであり、人生をどのように生きたいのかを感じる方が増えており、遺言書の必要性も感じているようです。
僕は新型コロナウイルス感染拡大に関わらず、遺言書は必要だと伝え続けています。
それは、自分の残した財産で、家族が争うことがあってなならないと思うからです。
財産を作った以上、財産を残す以上は、自分の死後のことも責任をもって準備してもらいたいのです。
遺言書の方式
遺言書にはいくつの方式があります。
大きく分けると普通方式と特別方式。
普通方式は、自筆証書遺言、公正証書遺言、秘密証書遺言に分類されます。
特別方式は、めったにあるものではありませんが、危急時遺言と隔絶地遺言があります。
公正証書遺言の作成件数は既述の通り年間約11万件前後で推移しています。
遺言書と言えば一般的には自筆証書遺言の作成が多いのではないかと思います。
費用が掛からないのと思い立ったら自分で書けるからです。
自筆証書遺言は平成31年1月13日から要件が緩和され、財産目録はワープロ作成可能となっており、全部事項証明書(不動産登記簿)や預貯金通帳のコピーを添付し、全てのページに署名と遺言書と同じ印を押すことで、添付書類として認められており、これまで以上に自筆証書遺言を作成しやすいのではないかと思います。
さらに、本年(令和2年)7月10日からは自筆証書遺言の法務局での保管制度の運用も開始されますから、課題だった自筆証書遺言の保管についても改善されると思いますし、保管制度を利用した自筆証書遺言は家庭裁判所での検認も不要となるので、とても便利かと思います。
内容を秘密にしたいと思ったり、ワープロでも作成でき、第三者が代筆できる秘密証書遺言も少しずつ増えてきているのではないでしょうか。
遺言書の詳細については、次のサイトが参考になります。
自筆証書遺言(法務局に保管する場合を除く)と秘密証書遺言は相続が開始したら裁判所での検認が必要ですので、先に挙げた検認件数の推移により作成数が増加傾向になることもわかると思います。
遺言書の家庭裁判所での検認件数は、年間約1万8千件前後で推移していますね。
今後も遺言書の作成は増加していくことでしょう。
なぜかと言えば団塊の世代(昭和22年から昭和24年)の約806万人の多くが終活に取り組んでおり、相続にも関心を持っているからです。
相続で家族が困らないように、ましてや自分の遺した財産で争わないようにしてもらいたいと考える方が増加するのは必然で、その役割として遺言書があるからです。
今日のJAZZ
昨晩のエンディングで選曲させていただきました三上志織さんの《Summer Time》を紹介します。
昨晩紹介したニュー・アルバム『OUR SHIP』の音源とは違い、ピアノとのデュオで短めのヴァージョンですが、三上さんの透き通っていますが、ダイナミックな声が楽しめます。
アルバム『OUR SHIP』はAmazonでも購入できるようです。
相続セミナー・説明会情報
自主開催セミナー
「より良い人生を送るための終活と相続 ~幸せな相続の準備~ 説明会」
開催日時:令和2年7月29日(水) 午前10時から11時15分
開催場所:沖縄県教職員共済会館「八汐荘」(那覇市松尾1-6-1)
詳細はこちらをクリック。
【ラジオ番組パーソナリティ】
「ジャジーのJAZZタイム×幸せな相続相談」(FMレキオFM80.6MHz)
毎月第1および第3水曜日21:00~21:50放送中。
スマホのアプリでも聴けます。ダウンロードはこちらをクリックしてください。
「行政書士がラジオ番組?」と不思議に思ったらこちらをクリックすると理由が分かります。