知ってますか?遺言書がない相続手続きが難しい3つの理由。

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ジャズ批評(2018年204号)

昨晩ジャズの専門誌「ジャズ批評」(2018年7月号204号)を読んでいたら面白い記事を見つけました。
ジョン・コルトレーンの研究家の藤岡靖洋さんの記事「藤岡靖洋の海外探訪記「ロサンゼルス~ニューヨーク」」に、ニューヨークのマンハッタンとブルックリンを繋ぐウイリアムバーグ橋をニューヨーク生まれのサックス奏者ソニー・ロリンズの名前をとって「ソニー・ロリンズ橋」に改名する運動があるとか。
ソニー・ロリンズと言えば人気絶頂期の1959年から1961年にかけて突如表舞台から姿を消して、自分の音楽を見つめ直すため、ウイリアムバーグ橋で練習を続けたそうで、多い時には一日16時間もサックスを吹いていたそうです。
そんなロリンズが復活してリリースしたアルバムがThe Bridge』(橋)です。
「ソニー・ロリンズ橋」への改名について、現在はニューヨーク州が検討しているそうですが、是非とも実現してもらいたいですね。
ニューヨークはジャズの本場ですから。
名前が変われば是非訪れてみたいですね。
こんにちは!沖縄県那覇市の遺言・相続専門JAZZ好きの行政書士ジャジーこと城間恒浩です!

相続開始後の手続きはあ遺言書の有無で変わります

家族の誰かが亡くなると相続が開始します。
相続はその方が亡くなった瞬間に始まります。
待ったなしで時間は過ぎてゆきますが、相続が開始すると3か月と10か月という期間制限があるものが出てきますので、気を付けてくださいね。
特に債務が多いなどの理由で相続放棄する場合には、3か月は厳守です!
その辺のことは先日のブログを参照してください。

相続が開始したら葬儀などでお忙しいかもしれませんが、故人の遺言書の有無を確認してください。
遺言書があるのとないのとでは、手続きが違ってきます。

遺言書があったら家庭裁判所での検認手続きが必要です。
もしも遺言書が封筒に入って封印しているようでしたら絶対に開けないでください。
遺言書の検認とともに開封手続きも家庭裁判所でしなくてはなりません。

遺言書があれば、家庭裁判所での手続き後に粛々と遺言を執行するだけです。

詳しい手続き方法については今日は省略しますが、遺言書で遺言執行者が指定されていれば遺言執行者が基本的には執行してくれますので、相続人は協力すればいいですね。
遺言執行者がいなければ相続人の調査、相続財産の調査、遺言の執行などやるべきことは多々ありますので、自分たちで相続手続きが難しいと感じたらお近くの行政書士にご相談してくださいね。

遺言書封筒

遺言書がない場合の遺産の分割方法

一方で、遺言書がない場合にどうするかと言いますと、相続人全員での遺産分割協議が必要となります。
相続人の調査、相続財産の調査については遺言書の有無にかかわらず必要ですが、相続人同士が話し合って遺産の分割方法を決める場合には、遺産分割協議が必ず必要となります。
財産の分割方法が決まれば遺産分割協議書を作成して、不動産の名義変更、預貯金口座解約や株式の名義変更などの手続きに進みます。

ちなみに遺言書があったとしても相続人全員が同意すれば、遺言とは違った内容で遺産分割は可能です。

遺産分割協議が難しい3つの理由

この遺産分割協議がとても難しいのですが、いくつか理由があります。

(遺産分割協議が難しい理由)

1.相続人全員で話し合わなくてはならない

相続人全員が加わらなくてはなりません。
誰一人欠いてはいけません。
行方不明者がいれば不在者財産管理人の選任か失踪宣告の手続きが必要ですし、反社会勢力の相続人がいてもその場に参加してもらわなくてはなりません。
未成年者や認知症などの方がいる場合にも代理人や後見人を立てないといけないケースがあります。

2.お金のことを話し合わなくてはならない

家族とはいえ、いや家族だからと言ってもいいかもしれませんが、お金のことで話し合うというのは日本人は苦手です。
遠慮して本当の気持ちを口に出せなかったり、強欲だと思われるのが嫌であまりにもオブラートに包みすぎて話が伝わらなかったり、逆に強欲な人がいて一方的に主張したり。
ご家族であったとしてもお金を分ける話し合いは大変です。
また、相続財産が不動産だったりすると分割も難しいかもしれませんからね。

3.家族の感情がぶつかる可能性がある

家族で何かしら話し合いをすると感情がぶつかる場面もあるかもしれません。
ましてや遺産分割の話合いです。
誰がどの財産をどれくらいもらうのか、は相続人の大きな関心事です。
また、相続においては当事者でない人が出しゃばってくることもありますので、話をややこしくします。
そして、悲しいことに家族での話し合いは小さなときから一緒に育っていたことや一緒に暮らしていたわだかまりが一気に出てきて、悪い時には爆発し、感情の行き違いで修復不能な関係に陥ってしまうこともあるのです。
言いたいことを言って、そのあとは建設的な話し合いができればいいですが、そうもいかないのが家族間の感情、そしてそれが相続なのです。

家族が争わないように遺言書が重要

もちろんスムーズに話し合いの行われる遺産分割もありますが、皆さん何かしら大なり小なりわだかまりが生まれ、問題が起きているのが遺産分割の話合いのようです。

自分の遺した財産で家族が争うことを望む人はいないと思います。
だとすれば、しっかりと遺言書を書いて遺産の分与方法を指定してほしいのです。

遺言書があるのとないのとでは家族の負担も大きく違ってきます。

遺言書は故人の最終意思ですから、ご家族も尊重してくれるはずです。

円満かつ円滑な相続を実現するためにも法的に有効かつ著しく不公平とならない遺言書を書いてください。

今日のJAZZ

最近事務所で同じアルバムを繰り返し聴いています。
モダンジャズの名盤、サックス奏者ソニー・ロリンズのアルバム『Saxophone Colossus』(サキソフォン・コロッサス)です。
ずっと聴いてても飽きない。
とはいっても仕事をしながらだからじっくり耳を傾けて聴いているわけではないのですが、ある演奏のところでパソコンのキーボードを叩く手が止まりました。
4曲目の《Moritat》(モリタート)、《Mack the Knife》とも言われる曲です。
ロリンズの長めのソロもあり、他のメンバーのソロもあり、掛け合いもあります。
ただ聴いていてうるさい感じがしない。
特にロリンズのテナーの音色がとても心地よい。
10分の長い曲だけど、飽きさせないですね。

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「ジャジーのJAZZタイム×幸せな相続相談」FMレキオ(FM80.6MHz)
毎月第1および第3水曜日21:00~21:50放送中。
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城間 恒浩

代表者行政書士ジャジー総合法務事務所
沖縄県那覇市松尾の遺言・相続関係専門のJAZZ好きの行政書士。 2010年に父親と祖母を同じ年に亡くし2度の相続を経験。 その時に感じたのが「気軽に相続や遺言に関する相談先があったらいいのになぁ」ということ。 そんなことから、身近な街の法律家、遺言・相続専門の行政書士として、自分の経験や学んだ知識で相続でお困りの方のご相談にのっています。 行政書士は遺産分割協議書や遺言書作成などの相続関係のお手伝いもできるのです。 1971年9月生。国際協力関係の仕事に約11年間、社会保険労務士の事務所で約10年勤務後、2015年10月より現職。 エクスマ塾67期。エクスマ・エヴァンジェリスト15期。エクスマ学院1期。 JAZZが大好き。好きな場所は、沖縄とニューヨーク。 2016年9月よりラジオ番組パーソナリティーとしても活躍中。お気軽に「ジャジー」と声をかけてください!

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