え?遺言書を書いたら財産は使えなくなる?
JAZZ好きの行政書士城間恒浩(@jazzyshiroma)です。
僕は沖縄県那覇市松尾で遺言相続専門の行政書士として、遺言書や遺産分割協議書の作成、相続や終活のご相談を承っております。
これまで関係した遺言書・遺産分割協議書・贈与契約書等の作成は200件以上、相続相談は400件以上となっており、相続や遺言のことでお困りの方がいることを日々感じ、「相続は準備させすれば、ご本人もご家族も幸せになれる」ことを実務を通じて確信しています。
このブログでは、実務を通じて感じる相続や遺言の話を中心に書いています。
また、たまに相続や遺言以外の好きなジャズのこと、日常や僕の想い・考えも書いていますよ。
本ブログが少しでもお役に立ちましたら嬉しいです。
オンライン・セミナー「円満かつ円滑な相続を実現する遺言書 ~幸せな相続の準備~」
開催日時:令和4年9月28日(火) AM10:00~11:20(80分)
開催場所:オンライン(Zoom)
定員:30名
参加費:2,000円(税込)詳細はこちらをクリック。
遺言書を書いたら財産は使えなくなる?
遺言書の作成をお手伝いする過程で、質問されることがあります。
「遺言書を書いたので、お金は自由に使えないですよね?」
これは大きな誤解です。
遺言書を書いたとしても、遺言書に記載した財産が直ぐに相続人に承継されるわけではありません。
ですから、貴方がお元気な間は、自由に使ってください。
なんなら預貯金や現金は全部使いきっても構わないし、不動産も売却してお金に換えてもいいのです。
貴方が亡くなった時に遺言書に書かれている財産がなければないで、その部分が無効になるだけです。
僕は自分で築いた財産なのだから、自由に思いっきり使うとよろしいかと思います。
相続の理想は、「自分の財産は、全て使い切ることだ。」と言われることもありますからね。
準備をせずに財産を遺すから相続人間にいさかいがあるわけですから。
もちろん、老後の資金のことは考えてくださいね。
遺言者は、遺言書をいつでも自由に撤回も変更できる
これまた誤解の一つですが、遺言書を書いたらその通りにするしかないと、お考えになられている方もいるようです。
そうではありません。
遺言書はいつでも撤回できますし、変更も可能です。
自分で書いた自筆証書遺言や秘密証書遺言はは、焼却する、シュレッターで細断するなどにより撤回や取り消しが可能です。
跡形もなくすることです。
また、自筆証書遺言は令和2年7月10日から法務局で保管できる制度が運用開始されていますが、法務局に預けた自筆証書遺言の撤回も定められているので、お気を付けください。
自筆証書遺言の保管制度については、次のブログをご参照ください。
ただし、公正証書遺言は手元の正本や謄本を廃棄しても原本が公証人役場に残っていますので、撤回する旨の遺言を作成しなおす必要があります。
公正証書遺言の撤回や変更のための遺言書の方式は問いませんが、公正証書遺言の方が確実かもしれません。
遺言書の法的要件の一つに作成年月日がありますが、これは遺言書が複数あるときに新しいほうの日付を優先するためのものです。
新しい日付の遺言書があれば、古い日付の遺言書の変更した部分が有効になるのです。
なお、新しい遺言書があるからと言って、古い遺言書の全部が無効になるわけではなく、抵触する部分が変更となるということですので、お気を付けください。
ですから、複数の遺言書を遺す場合には「○○年○月〇日に遺言者が作成した自筆証書遺言の第○条を次の通り変更する」といったように明確に書き記したほうがいいかもしれないですね。
一度書いた遺言書でも気持ちが変わることもあるかもしれないですし、財産状況やご家族の状況も変わるかもしれません。
納得いくまで書き直してよろしいかと思います。
今日のJAZZ
サックス奏者スタン・ゲッツの《Here’s That Rainy Day》をB.G.M.にブログを書いています。
ゲッツのサックスの音色が優しく響きます。
ジャズと雨って、合うんですよね。
外は台風11号の影響で雨が強くなっています。
ジャズを聴きたい「雨の日」です。
相続セミナー・説明会情報
自主開催相続セミナー
オンライン・セミナー「円満かつ円滑な相続を実現する遺言書 ~幸せな相続の準備~」
開催日時:令和4年9月28日(火) AM10:00~11:20(80分)
開催場所:オンライン(Zoom)
定員:30名
参加費:2,000円(税込)
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ラジオ番組
「ジャジーのJAZZタイム×幸せな相続相談」(FMレキオFM80.6MHz)
毎月第1および第3水曜日21:00~21:50放送中。
スマホのアプリでも聴けます。ダウンロードはこちらをクリックしてください。
「行政書士がラジオ番組?」と不思議に思ったらこちらをクリックすると理由が分かります。