遺言書があれば、自分の思い描く相続をパーフェクトに実現できるのか?

Pocket

JAZZ好きの行政書士城間恒浩(@jazzyshiroma)です。
僕は沖縄県那覇市松尾で遺言相続専門の行政書士として、遺言書や遺産分割協議書の作成、相続や終活のご相談を承っております。
これまで関係した遺言書・遺産分割協議書・贈与契約書等の作成は200件以上、相続相談は400件以上となっており、相続や遺言のことでお困りの方がいることを日々感じ、「相続は準備させすれば、ご本人もご家族も幸せになれる」ことを実務を通じて確信しています。
このブログでは、実務を通じて感じる相続や遺言の話を中心に書いています。
また、たまに相続や遺言以外の好きなジャズのこと、日常や僕の想い・考えも書いていますよ。
本ブログが少しでもお役に立ちましたら嬉しいです。行政書士ジャジー総合法務事務所 バナー広告 20210804

昨晩は、ラジオ番組「ジャジーのJAZZタイム×幸せな相続相談」(FMレキオ80.6Mhz)の収録をお聴きいただきました皆様、ありがとうございました。
僕の大好きなエッセイスト岡田光世さんのニューヨークの魔法シリーズ第9弾「ニューヨークの魔法は終わらない」(文春文庫)から「ブルーノートの哲学者」を朗読させていただきました。
「ブルーノートの哲学者」は、岡田さんがニューヨークの老舗ジャズ・クラブ「ブルーノート」で、ジャズ・ベーシストのロン・カーターのライブを聴いた時のエピソードです。
カーターのトリオによる《Dolphin Dance》をB.G.M.に朗読しましたが、カミカミで申し訳ありませんでした。練習不足でした。
次は練習を重ねて、朗読したいと思います。
ただ、ニューヨーク滞在中の岡田さんご本人が、スマホのアプリで聴いてくださったようで、とても嬉しかったです。
岡田さんのニューヨークの魔法シリーズは、お勧めのエッセイです。
ニューヨークでの日常でおきた楽しく、面白く、ほっこりと、時にウルっとくるようなエピソードが満載です。
また、岡田さんの最新刊「ニューヨークが教えてくれた“私だけ”の英語―― “あなたの英語”だから、価値がある」(CCCメディアハウス)は、岡田さんが英語を学んだきっかけや勉強法、英語の楽しさなどを伝えてくれていますが、英語を学ぶ方にはお勧めします。
僕も英語を改めて勉強したくなりました。
他にも海野雅威さん、大江千里さんやビル・エヴァンスのニューヨークにまつわるジャズを選曲しました。
専門の話では、内縁関係の相手に財産を遺したい場合の対応について、お話しさせてもらいましたよ。
少しの時間でもジャズで癒され、専門の話がお役に立てたなら幸いです。
次回の放送は8月17日(水)午後9時からとなっています。お楽しみに!

ラジオ番組「ジャジーのJAZZタイム×幸せな相続相談」(FMレキオ80.6Mhz) 収録 20220801

おもろまちアップルタウン2階のFMレキオのスタジオにて。今回は朗読してるので、シニア・グラスをかけてます^^

遺言書で自分の思い描く相続を完全に実現できるのか?

ボーリング

ボーリングのボールとピン。ストライクコースでしょうか?

僕の友人にはボーリングのセミプロが何名かいますが、その友人のSNSなどを観ているとパーフェクト・ゲーム(1フレームから10フレームまで合計12回投げて全てのピンを倒すと満点の300点となる)にトライする動画が公開されていたりします。
しかし、なかなか達成は難しく、最後の投球で1本、2本と残ったりしますね。
比較的ボーリングは短時間で1ゲームをこなせますから、かなりのゲームを出来るはずなのに、あれだけ投げてもなかなかでないのは、かなり難しいことなのでしょう。
ちなみに僕の最高スコアは190点代ですが、最近は100点前後で、高校生の次男坊と買ったり負けたりの勝負をしています。

ボーリングをする次男坊

ボーリングをする次男坊。

パーフェクトと言えば、野球にもありますね。
プロ野球だと1回3アウトで攻守交替なので、9回までに27アウト取ることになります。
パーフェクト・ゲームは27アウトの間に、ヒット、ホームラン、四死球、エラーでの出塁を許さずに試合を終えることです。
延長戦に入った場合でも、最後のイニングまで出塁をさせないとパーフェクト・ゲームにはならないようです。
一人の投手が投げ切ってパーフェクト・ゲームを達成することもあるし、投手リレーで達成することもあります。

日本のプロ野球では、これまで16度達成されていて、今年(2022年)4月10日にロッテの佐々木朗希投手が28年ぶりに達成して、大きな話題となりました。
1920年からのプロ野球の歴史上でもわずか16度しか達成されていないのですから、パーフェクト・ゲームが難しいことが分かりますね。

ボーリングや野球に限らず、スポーツでは、多くの選手がより良いパフォーマンス、自分の理想とするプレーのパーフェクトを目指し、日々鍛錬し、切磋琢磨しているのだと思います。

沖縄セルラースタジアム那覇(奥武山公園内) 野球場

沖縄セルラースタジアム那覇(奥武山公園内)。2019年甲子園の夏の県予戦準々決勝(興南高校対美里工業)。マウンドには当時の興南のエース宮城投手(現オリックス)がいます。

僕の専門としている相続においては、完全(パーフェクト)を目指すことができるのだとうかと?と日々考えています。
結論から言えば、全ての関係者が納得し、または全てを自分の思い通りにすることは数少ないのかもしれません。

相続においては、パーフェクトはなかなか難しいかもしれないですね。
それは、遺言書を書いたとしてもです。

例えば、自分の財産を家族の状況や自分の財産状況を考え、熟慮して遺言書を書いたとします。
大抵の場合は、遺言書があれば、相続人はいろいろ考えることがあったとしても、故人の最終意思である遺言を最大限尊重すると思います。

ただ、遺言者が自分の思うように書いた遺言書に相続人全員が納得しないこともあります。
相続人が不公平感を感じたり、権利の主張をしたり、嫌悪感があったり、様々な感情が芽生えるのが相続です。

実際に遺言内容を巡って、その内容や有効性を巡る争いが発生しています。

僕は、日ごろ、相続は遺言書があれば大丈夫です。
ご家族も安心しますよ、とは伝えていますが、完璧ではないのです。

人は様々な事情を抱えていて、家族と言えども、いえ、肉親だからこそかもしれませんが、お金を巡って争いを起こしてしまうのです。

しかし、遺言書のないケースにおいては、さらに相続手続きは難航するかもしれませんし、解決が難しくなるかもしれません。
遺言書がない場合には、相続人全員で遺産の分け方を話し合う必要があります。
これを遺産分割協議といいますが、この話し合いが大変なんです。

遺言書のように故人の遺志が明確になっていたらいいのですが、それがないとまっさらな状況で、相続の話し合いをしなくてはならないのです。
いくら家族とはいえ、お金のことを話し合うのは精神的な負担が大きいですし、思わぬ感情を引き起こしてしまうこともあります。
家族だからこそ、これまで積もり積もった不満が爆発することも考えられます。

遺産分割協議の困難さについては、次のブログが参考になります。

相続でのパーフェクトを目指すことはとても難しいことだと思います。
相続はお金の問題が絡んできますし、相続人も様々な感情を抱えているからです。

ただ、それでも僕は財産を遺すのであれば、遺言書を書くべきだと思います。
法的に有効な遺言書があれば、不満のある相続人がいたとしても、その相続人の遺留分(相続人の最低限の相続する権利)を侵害していなければ、遺言者の意思は実現できますし、遺留分を侵害していたとしても、法定相続分までの財産をその相続人に遺さなくても良いのですから。

なんにせよ、遺言書を書くことで、多くのケースで相続人は、いろいろなことを考えながらも納得してくれるはずです。

貴方の遺した遺言書が、皆さんのかたくなな心をほぐしてくれるかもしれません。
ボーリングや野球のようにパーフェクト・ゲームを目指しつつ、達成できなかったとしても、関係者が笑顔になれる相続を目指してください。

ボーリングのパーフェクトは300点ですが、相続では290点位を目指すつもりで、準備するといいのかもしれないですね。

==============================
遺言書は完璧ではないけど、多くのケースで問題や争いを予防する
==============================

円満かつ円滑な幸せな相続の準備 遺言書

円満かつ円滑な幸せな相続の準備 遺言書

今日のJAZZ

アート・ブレイキー&ジャズメッセンジャーズの《I Remember Clifford》をB.G.M.にブログを書いています。
メンバーのサックス奏者ベニー・ゴルソンが、25歳で自動車事故で亡くなったトランぺッター、クリフォード・ブラウンを偲んで作曲した追悼曲です。
トランぺッター、リー・モーガンの演奏で、知られることになりました。
追悼曲だけあって、しんみりと哀愁漂う演奏です。
クリフォード・ブラウンは、当時のジャズ界では珍しく薬物にも手を染めず、人格者だったようで、多くのミュージシャンに慕われていたそうです。
作曲したゴルソンもクリフォードの死には深い悲しみを感じていたそうです。
その想いが伝わってくる曲ですね。

相続セミナー・説明会情報

自主開催相続セミナー

90分で学ぶ!家族を安心させる遺言書の極意セミナー ~幸せな相続の準備~

開催日時:令和4年8月30日(火) AM10:00~11:30(90分)
開催場所:沖縄県教職員共済会館「八汐荘」(那覇市松尾1-6-1)
定員:限定8名
参加費:2,000円(税込)

詳細はこちら

お申込み・お問合せ:
行政書士ジャジー総合法務事務所

お電話でのお申込み↓
☎098-861-3953

受付時間:9:00~18:00(土・日・祝日OK)

メールでのお申込み↓
お申込みボタン

 


※件名に「8/30相続セミナー参加希望」とご記載ください。

・新型コロナウイルス感染拡大予防のため完全予約制となっております。
・会場は定員24名のところ8名(講師1名別)を開催定員としています。
・会場は換気し、ご参加者にはマスクの着用と手指消毒をお願いいたします。
・講師はマスク着用の上、講演いたしますことをご了承ください。
・感染拡大、医療現場の状況や緊急事態宣言などの発令により中止とすることもあります。

詳細はこちら

ラジオ番組

「ジャジーのJAZZタイム×幸せな相続相談」(FMレキオFM80.6MHz)
毎月第1および第3水曜日21:00~21:50放送中。
スマホのアプリでも聴けます。ダウンロードはこちらをクリックしてください。
「行政書士がラジオ番組?」と不思議に思ったらこちらをクリックすると理由が分かります。

Pocket

The following two tabs change content below.
アバター画像

城間 恒浩

代表者行政書士ジャジー総合法務事務所
沖縄県那覇市松尾の遺言・相続関係専門のJAZZ好きの行政書士。 2010年に父親と祖母を同じ年に亡くし2度の相続を経験。 その時に感じたのが「気軽に相続や遺言に関する相談先があったらいいのになぁ」ということ。 そんなことから、身近な街の法律家、遺言・相続専門の行政書士として、自分の経験や学んだ知識で相続でお困りの方のご相談にのっています。 行政書士は遺産分割協議書や遺言書作成などの相続関係のお手伝いもできるのです。 1971年9月生。国際協力関係の仕事に約11年間、社会保険労務士の事務所で約10年勤務後、2015年10月より現職。 エクスマ塾67期。エクスマ・エヴァンジェリスト15期。エクスマ学院1期。 JAZZが大好き。好きな場所は、沖縄とニューヨーク。 2016年9月よりラジオ番組パーソナリティーとしても活躍中。お気軽に「ジャジー」と声をかけてください!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください