1964年東京オリンピック男子マラソン銅メダリスト円谷幸吉氏の遺書。


こんにちは。
沖縄県那覇市の遺言・相続専門JAZZ好きの行政書士ジャジーこと城間恒浩です!

遺書と遺言書の違い

相続セミナーの中でもお話しすることですが、遺書と遺言書は違うものです。

遺書は、戦場に出向く人や自殺する人が書いてたりしますね。
死にゆく理由であったり、家族や友人に感謝の気持ちを伝えたりすることが中心となります。

一方で、遺言書は、法律上の要件を整えれば法的な拘束力のある文書となります。
自分の財産の分与方法、子の認知、相続人の廃除、遺産分割の禁止、祭祀主宰者の指定、遺言執行者の指定など12項目ができるようになっています。

ただし、自筆証書遺言は、タイトルが遺書となっていたとしても、内容が法的な遺言書の要件を満たしていれば、ただちに無効になることはありません。

しかし「遺書」と表示された封筒などがあるとご家族もびっくりしますので、遺言書、遺言、遺言状のいづれかを書き記したほうがよろしいかと思います。

遺言書 間違い探し

東京オリンピック陸上競技マラソン銅メダリストの遺書

故・円谷幸吉氏

ネットで「遺書」について調べていたら、円谷幸吉(つぶらや こうきち)さんの遺書の話が見つかりました。
僕も高校・大学時代と社会人になってからも少し陸上競技をしていたので、円谷幸吉さんのお名前は知っています。

円谷さんは、1964年の東京オリンピックの陸上競技マラソン銅メダリストです。
陸上競技では唯一の日本人メダリストで、当時の国立競技場で日の丸掲揚がされたのは円谷さんのマラソンだけだったそうです。

大学時代には、琉球大学と一橋大学の合同合宿に参加させてもらって、円谷さんのライバルだったメキシコオリンピック男子マラソン銀メダリストの君原健二さんと一緒に練習をさせてもらったことがあります。
その時に君原さんが寂しそうな顔で、円谷さんのことをお話しされていたのを覚えています。

円谷さんは、一線で活躍するとともに、度重なるケガや置かれた環境に翻弄され、27歳の若さで自ら命を絶ったそうです。
その円谷さんは「遺書」を遺しておられました。

最後の一行には「幸吉は父母上様の側で暮しとうございました。」と書かれていたそうです。
胸が締め付けられますね。
お子さんを先に失ったお母さまと苦しみから死を選んだ円谷さんの気持ちを考えると、なんとも言えません。

この世から遺書がなくなり、遺言書だけが普通に書かれるようになってほしいと思いました。

以下に円谷幸吉さんの遺書の全文を掲載します。

;遺書の全文(原文ママ)
父上様母上様 三日とろろ美味しうございました。干し柿 もちも美味しうございました。
敏雄兄姉上様 おすし美味しうございました。
勝美兄姉上様 ブドウ酒 リンゴ美味しうございました。
巌兄姉上様 しそめし 南ばんづけ美味しうございました。
喜久造兄姉上様 ブドウ液 養命酒美味しうございました。又いつも洗濯ありがとうございました。
幸造兄姉上様 往復車に便乗さして戴き有難とうございました。モンゴいか美味しうございました。
正男兄姉上様お気を煩わして大変申し訳ありませんでした。
幸雄君、秀雄君、幹雄君、敏子ちゃん、ひで子ちゃん、
良介君、敬久君、みよ子ちゃん、ゆき江ちゃん、
光江ちゃん、彰君、芳幸君、恵子ちゃん、
幸栄君、裕ちゃん、キーちゃん、正嗣君、
立派な人になってください。
父上様母上様 幸吉は、もうすっかり疲れ切ってしまって走れません。
何卒 お許し下さい。
気が休まる事なく御苦労、御心配をお掛け致し申し訳ありません。
幸吉は父母上様の側で暮しとうございました。

(ウィキペディア:「円谷幸吉」のページより)

今日のJAZZ

12月に入りましたね。
街中はクリスマスソングがあちこちで流れてます。
JAZZもクリスマスの演奏は多いのですが、今日はピアニストでヴォーカリストでもあるナット・キング・コールの《The Christmas Song》をご紹介します。
1944年に作曲家、歌手のメル・トーメが、ボブ・ウェルズと一緒に書いた曲をキングが、しっとりとしたバラードで歌い上げています。
他にも沢山のミュージシャンがカバーしてますから、お聴きになった事があるのではないかと思いますよ。
12月はJAZZのクリスマスソングもちょこちょこ紹介したいと思います。

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城間 恒浩

代表者行政書士ジャジー総合法務事務所
沖縄県那覇市松尾の遺言・相続関係専門のJAZZ好きの行政書士。 2010年に父親と祖母を同じ年に亡くし2度の相続を経験。 その時に感じたのが「気軽に相続や遺言に関する相談先があったらいいのになぁ」ということ。 そんなことから、身近な街の法律家、遺言・相続専門の行政書士として、自分の経験や学んだ知識で相続でお困りの方のご相談にのっています。 行政書士は遺産分割協議書や遺言書作成などの相続関係のお手伝いもできるのです。 1971年9月生。国際協力関係の仕事に約11年間、社会保険労務士の事務所で約10年勤務後、2015年10月より現職。 エクスマ塾67期。エクスマ・エヴァンジェリスト15期。エクスマ学院1期。 JAZZが大好き。好きな場所は、沖縄とニューヨーク。 2016年9月よりラジオ番組パーソナリティーとしても活躍中。お気軽に「ジャジー」と声をかけてください!

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