知ってますか?個人事業主は2つの相続にまつわる対策が必要です。

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JAZZ好きの行政書士城間恒浩(@jazzyshiroma)です。
僕は沖縄県那覇市松尾で遺言相続専門の行政書士として、遺言書や遺産分割協議書の作成、相続や終活のご相談を承っております。
これまで関係した遺言書・遺産分割協議書・贈与契約書等の作成は200件以上、相続相談は400件以上となっており、相続や遺言のことでお困りの方がいることを日々感じ、「相続は準備させすれば、ご本人もご家族も幸せになれる」ことを実務を通じて確信しています。
このブログでは、実務を通じて感じる相続や遺言の話を中心に書いています。
また、たまに相続や遺言以外の好きなジャズのこと、日常や僕の想い・考えを書いています。
本ブログが少しでもお役に立ちましたら幸いです。

行政書士ジャジー総合法務事務所 バナー広告 20210804

昨晩はラジオ番組「ジャジーのJAZZタイム×幸せな相続相談」(FMレキオ80.6Mhz)をお聴きいただきました皆さん、ありがとうございました。
短い時間ですが、ジャズで癒され、専門の相続の話が少しでもお役に立てたなら幸いです。
次回の放送は12月1日(水)午後9時からとなっています。
もう、12月に入るのですね・・・お楽しみに!

ラジオ番組「ジャジーのJAZZタイム×幸せな相続相談」(FMレキオ80.6Mhz) 収録 20211115

おもろまちアップルタウン2階のFMレキオのスタジオでの一枚。

個人事業主の相続で注意すべき2つのこと

個人事業主は年に一度確定申告をしますが、その際に必ず棚卸をしていると思います。
自分の商品や原材料の原価などを確定申告するのです。

商品の相続財産としての評価方法はいくつかありますが、基本的には個別に評価するのが原則となっているようです。
商品の評価方法は税理士の業務の範疇なので、詳しくは説明しませんが、相続の観点からすると個人事業主もしっかり相続対策をすべきでしょう。

個人事業主が相続対策をする意味は、
1.事業の継続
2.相続税対策
の2点が重要になってくると思います。

1.事業の継続

沖縄では個人事業主も多く、家族で営んでいるということもあると思いますが、個人商店の代表者が亡くなれば、その後の事業をどのように継続するかは重要な判断だと思います。

ご家族で商売をしていたのであれば、相続人のうち商売に主要な役割を担う人が相続するのが筋だと思いますから、比較的スムーズに事業承継もされるかもしれないですね。
しかし、個人事業主同士が共同で事業をしていたとすると少しややこしく、厄介な問題も持ち上がるかもしれません。
というのも共同で事業を行っていたのであれば、一方の共同経営者が亡くなると相続人が財産を相続するわけですから商品なども相続人の権利が発生してきます。

もしも、相続人の意見が合わないようなことがあるとこれまでのような商売ができなくなることもあるかもしれません。
また、相続人が共同事業者と事業継続を望まなければ、商品を遺され共同経営者が買い受ける必要や贈与(無償譲渡)を受けることも交渉しなくてはならないかもしれないですね。
しかし、個人事業主の財産も高額になれば、相続人が権利を主張したり、残された共同経営者が購入するにも多額の費用が掛かる可能性もあります。

事業の継続性を考えるのなら、誰に事業を承継してもらうのかとよくよく考えて、遺言書を書いておくことは大事なことだと思います。

2.相続税対策

さらに、もう一つの商品に関する「相続税」の問題です。
有形の商品を扱っている個人事業主は、確定申告時の棚卸商品、いわゆる在庫もそんなに多くならないように税務面での対策もされているのではないかと思いますが、それでも事業を営む上での最低限の商品在庫というのは必要でしょう。

既述したように個人事業主の事業用資産も相続財産となります。
もしも扱っている商品が高額だとすると相続税の対策も必要でしょう。

自動車、宝石、美術品、骨董品などなど一つ一つの商品が高額になることもあると思います。
もしかしたら実店舗用の不動産を所有していることもあるかもしれないですね。
売価が相続財産評価額になることはないにしても商品全体を積み上げていくと相続税の財産評価は高額になる可能性もあります。
また、個人事業主の自宅不動産、自動車などの事業用資産以外のものを相続財産になりますから、それらも加えると相続税の基礎控除も超えてしまうことはあるかもしれません。

個人事業主の皆さんは自分に万が一のことがあった場合の事業の継続と相続税対策については、しっかり考えておかなければいけないと思います。

個人事業主の皆さんの相続税対策として「個人版事業承継税制」がありますので、こちらを活用することをお勧めします。

中小零細法人も個人事業主と同じように考える必要がある

ちなみに、中小零細の法人についても同様のことが言えます。
たとえば株式会社の場合には、株式が相続に大きな影響を与えます。

株式の評価は様々な方法がありますが、資産状況や経営状況によっては株式が高額の評価されることもあります。

相続で株式が分散すれば経営に影響がありますし、株式の評価額が高くなれば相続税の課税もあり得ます。
僕がご相談を受けた沖縄県内の中小企業の非上場株式でも「こんなに評価が高くなるの?」といった相続税を心配しなくてはならないケースもありました。

沖縄県内の個人事業主、中小零細法人の経営者の皆さんは相続のことも視野に入れて、よくよく考えてくださいね。
自分の亡き後の事業継続について、相続面からの不安がある方は、お近くの専門家にご相談してください。

僕も個人事業主ですが、資産としてはパソコン、プリンター、参考書籍にジャズのCD位ですからたいした評価にはなりません。
在庫を抱えない商売は、相続も気楽に考えられるかもしれないですね。

今日のJAZZ

ピアニストでバンド・リーダーのデューク・エリントンの《Take The A Train》(A列車で行こう)をB.G.M.にブログを書いています。
昨晩のラジオ番組のエンディングでも選曲しました。
軽やかで楽しい演奏ですね。
一方でのどかな感じもする。
ホッとする演奏です。
ちなみに「A列車」とはニューヨーク、マンハッタンの地下鉄Aラインです。
僕もニューヨークを訪れた際には、この演奏を思いながら乗りました。

相続セミナー・説明会情報

自主開催セミナー

わかりやすい終活、相続と遺言書のはなし ~幸せな相続の準備~ 説明会

開催日時:令和3年11月25日(木) 午前10時から11時20分
開催場所:沖縄県教職員共済会館「八汐荘」(那覇市松尾1-6-1)
定員:8名
参加費:2,000円(税込)
お申込み・お問合せ:
行政書士ジャジー総合法務事務所
☎098-861-3953
✉お申込みフォーム
※件名に「11/25相続セミナー参加希望」とご記載ください。

・新型コロナウイルス感染拡大予防のため完全予約制となっております。
・会場は定員24名のところ8名(講師1名別)を開催定員としています。
・会場は換気し、ご参加者にはマスクの着用と手指消毒をお願いいたします。
・講師はマスク着用の上、講演いたしますことをご了承ください。
・感染拡大、医療現場の状況や緊急事態宣言など発令により中止とすることもあります。

セミナーの詳細はこちらをクリックしてください。

ラジオ番組

「ジャジーのJAZZタイム×幸せな相続相談」(FMレキオFM80.6MHz)
毎月第1および第3水曜日21:00~21:50放送中。
スマホのアプリでも聴けます。ダウンロードはこちらをクリックしてください。
「行政書士がラジオ番組?」と不思議に思ったらこちらをクリックすると理由が分かります。

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城間 恒浩

代表者行政書士ジャジー総合法務事務所
沖縄県那覇市松尾の遺言・相続関係専門のJAZZ好きの行政書士。 2010年に父親と祖母を同じ年に亡くし2度の相続を経験。 その時に感じたのが「気軽に相続や遺言に関する相談先があったらいいのになぁ」ということ。 そんなことから、身近な街の法律家、遺言・相続専門の行政書士として、自分の経験や学んだ知識で相続でお困りの方のご相談にのっています。 行政書士は遺産分割協議書や遺言書作成などの相続関係のお手伝いもできるのです。 1971年9月生。国際協力関係の仕事に約11年間、社会保険労務士の事務所で約10年勤務後、2015年10月より現職。 エクスマ塾67期。エクスマ・エヴァンジェリスト15期。エクスマ学院1期。 JAZZが大好き。好きな場所は、沖縄とニューヨーク。 2016年9月よりラジオ番組パーソナリティーとしても活躍中。お気軽に「ジャジー」と声をかけてください!

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