円満かつ円滑な相続を実現する2つのポイント。

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長く取り組んできた案件がやっと完了しそうで、少しほっとしていますが、遺言書、法定相続情報一覧図、遺産分割協議書、贈与契約書やその他の契約書の作成依頼が次々にあり、12月も最後まで気が抜けそうもありません。
ちょっと大変ですが、ありがたいですね。
一件一件しっかり対応したいと思います。
沖縄県那覇市の遺言・相続専門JAZZ好きの行政書士ジャジーこと城間恒浩です!

相続は問題を引き起こしたり争いになる可能性が高い

相続は様々な問題を引き起こし、争いにまで発展することがありますが、準備すれば多くの争いを予防できます。
その準備とは遺言書を書く事なのですが、なぜ遺言書があると争いの予防策になるのでしょうか?

まず、「相続」という言葉を聞いてどんなイメージがあります?
「金持ち」「お金」「争い」「面倒」「わからない」「自分には関係ない」など色々と考えることはあるかもしれません。

TVドラマや小説でも相続をめぐって遺族が争っているシチュエーションは多々ありますから、世の中のイメージはそうなのかもしれません。

実際に、家庭裁判所で扱われる「遺産分割事件」は年間1万2千件程あり、実に一日に30件以上もあるのです。

遺産分割事件件数グラフ

様々なイメージがある相続ですが、大きな問題は世の中の2大トラブルである「お金」と「人間関係」が絡み合うからなのです。

家族と言えども、または家族だからこそ、長年積もり積もった感情が爆発し、お金のことで骨肉の争いに進展しまうことがあるのです。

円満かつ円滑な相続の2つのポイント

では、相続が争いにならないような方法はないのか?
大きく分けて2つあります。

一つ目は、遺言書を書くことです。
遺言書は遺言者の財産について、自分の死後にどのように分与するかを書き示す法的拘束力のある書面です。

遺産の分割については、遺言書がなければ相続人全員で話し合いをしなければなりませんが、いくら家族とはいえ、お金の話をするのは難しいこともあります。
ですから、話し合いが進まなかったり、感情的になり争いに発展したりするのです。

二つ目は、遺言書を書いたのちに自分の気持ちを日ごろからしっかりと家族に伝える事です。
財産の状況によっては、どうしても完全に公平な相続とはならないこともあります。

ですから、なぜ、このような遺言の内容にしたのかを家族に伝えるのです。
その時には家族への感謝の気持ちを伝えることも忘れないでください。
家族が自分の遺した財産で争うことはしてもらいたくないということをしっかりと伝えてください。

例えば、長男に主たる財産を遺すような遺言書だとすれば、こんな風に伝えてみてはどうでしょうか。
「この家は先祖代々続く土地に屋敷があり、家族や親せきが集まる場となってきました。この土地を手放すことはできないと思い自分も頑張ってきた。次の世代に引き継ぐにあたり、やはり長男である○○に相続してもらうことが適当だと考えている。この家は単なる不動産としての価値を持つものではなく、皆が集まり楽しく過ごせる場所です。その中心にはご先祖様がいて、仏壇やお墓を守らないといけない人がいる。だから長男の○○には少し負担をかけるかもしれないので、預貯金も少し多めに相続してもらう。他の子供たちにはいくばくかのお金を相続できるように遺すが、長男の○○を中心に、今後もこの土地、屋敷、家族を守っていってもらいたい。」

遺産に占める不動産の割合が高い沖縄(全国約40%、沖縄約70%)で、まだ、長男が家を継ぐ家督相続的な色合いが強いですが、漫然と長男が相続することを前提とし、準備もせずに相続が開始すると問題を引き起こし、争いに発展することがあります。
最近は権利意識の高まりや相続の知識を備えた人たちが多いですから。

相続は準備さえすれば、ほとんどの問題や争いを予防してくれます。
みなさん遺言書を書いてください。

そんな話をさせていただく相続セミナーより良い人生を送るための終活と相続 ~幸せな相続の準備~ 説明会を12月23日(月)に予定しています。
今年最後の相続セミナーです。
相続のモヤモヤを解消したい方にはお勧めです。
今年の困りごとは今年のうちに解消しましょう!

詳細はもう少しスクロールしてくださいね!

今日のJAZZ

穏やかな土曜日の午前中は事務所でジャズを聴きながらブログを書いてます。
穏やかな空気に合うのはピアニスト、ビル・エヴァンスかなと思い、選んだのがアルバム『Since We Met』。
ベーシストのエディ・ゴメスとドラマーのマーティー・モレルとのセカンド・トリオによるアルバム。
1974年にニューヨークの老舗ジャズクラブ「ヴィレッジヴァンガード」でライブ録音したアルバムです。
やっぱりエヴァンスのピアノはいいね。

相続セミナー・説明会情報

自主開催セミナー

より良い人生を送るための終活と相続 ~幸せな相続の準備~ 説明会

【開催概要】
◇開催年月日:令和元年12月23日(月)
◇時間:10:00~11:45
◇定員:先着12名
◇参加費:2,000円(税込)/名
※当日、会場にてお支払いください

【申込方法】
◇電 話098-861-3953
◇メールお問合せフォーム
題名に「12/23セミナー参加申込」と入力お願いします。
本文にはご参加者人数、お名前と連絡先(電話番号)のご記載をお願いします。

【会 場】
沖縄県教職員共済会館「八汐荘」3階小会議室
那覇市松尾1-6-1
駐車場有(説明会参加者無料)

詳細はこちら

【ラジオ番組パーソナリティ】

「ジャジーのJAZZタイム×幸せな相続相談」(FMレキオFM80.6MHz)
毎月第1および第3水曜日21:00~21:50放送中。
ご家庭のラジオなら那覇市と浦添市、カーラジオなら北は読谷村、沖縄市、南は豊見城市、与那原町まで聴けます。
スマホのアプリならFMレキオのサイトでアプリをダウンロードすると日本全国、世界中で聴けますよ。
JAZZのリクエストや遺言・相続に関する相談はこちらへどうぞ!

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城間 恒浩

代表者行政書士ジャジー総合法務事務所
沖縄県那覇市松尾の遺言・相続関係専門のJAZZ好きの行政書士。 2010年に父親と祖母を同じ年に亡くし2度の相続を経験。 その時に感じたのが「気軽に相続や遺言に関する相談先があったらいいのになぁ」ということ。 そんなことから、身近な街の法律家、遺言・相続専門の行政書士として、自分の経験や学んだ知識で相続でお困りの方のご相談にのっています。 行政書士は遺産分割協議書や遺言書作成などの相続関係のお手伝いもできるのです。 1971年9月生。国際協力関係の仕事に約11年間、社会保険労務士の事務所で約10年勤務後、2015年10月より現職。 エクスマ塾67期。エクスマ・エヴァンジェリスト15期。エクスマ学院1期。 JAZZが大好き。好きな場所は、沖縄とニューヨーク。 2016年9月よりラジオ番組パーソナリティーとしても活躍中。お気軽に「ジャジー」と声をかけてください!

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