沖縄特有の事情が相続をややこしくする。解決策の一つは遺言書。
昨晩は大阪で税理士事務所「山本会計事務所」の所長山本やすぞう(わいわい)さんと沖縄の販促コンサルタント島袋一恵(ランド)さんをお迎えして那覇の裏通りを飲み歩くブラジャジー。
お二人には久しぶりにお会いして、三人をつなげたエクスペリエンス・マーケティング(エクスマ)のことや仕事のお話などたっぷりさせていただきました。
わいわいは税理士として多くのお客様を抱える人気会計事務所を営む傍ら顧客に設けてもらうためにもお客様の強みを見つけてもらうために様々な気付きを示唆されています。
「利益は探し物」。わいわいのセミナーなどでのキャッチフレーズですが、商品やサービスだけではなく人の持つ力に注目してます。
ご本人も大河ドラマが大好きで「大河ドラマ」から気づく経営などについての講演も多数。
話をしていて感じたのは、物事を考える切り口が個性的で面白く、かつそれが仕事に繋がること。
士業としても見習うこと多数でした。
楽しく充実した時間でした。
こんにちは!沖縄県那覇市の遺言・相続専門JAZZ好きの行政書士ジャジーこと城間恒浩です!
沖縄特有の相続事情を知り対策する
相続における問題や争いの原因は、突き詰めていくと大体絞られてくるように思います。
お金の絡む相続は、仲が良かった家族でも相続財産やお金を目の前にすると考え方が変わり、権利主張する者も出てきたりします。
また、人は様々な事情でお金が必要です。
そんな時に相続でまとまった財産が入ってくることがわかれば、一生懸命に自分の権利を主張する人も出てくるでしょうし、当事者だけではなく相続人の配偶者や子供などの第三者が口出ししてくることもあります。
また、相続にはその土地の特有の事情もあるのではないかと思います。
僕も数々のご相談を受ける中で沖縄にも特有の事情があると思っています。
1.祭祀主宰者(トートーメー、お墓)
沖縄では先祖崇拝の習慣が強く残っています。
お墓や仏壇を守る人は誰なのか、ということはその家ではとても重要なことなのです。
ただ、昨今では核家族化、家の事情、家族が県外または海外に散らばるなどして、正統な祭祀主宰者がお墓やお仏壇を承継することができない状況にあります。
お墓や仏壇を引き継ぐ人が全ての財産を引き継ぐような風習もあったなかで、そういったこともできなくなり、祭祀主宰者やそのほかの財産の相続を巡って話合いがまとまらなかったり争いになったりしていることも事実です。
沖縄のお墓も無縁墓が増えていたり、長い事誰も訪れていないようなお墓も多いのは、祭祀主宰者の問題とも無関係ではないでしょう。
2.問題先送り(てーげー、なんくるないさ)
相続問題は案外面倒なものです。
手続きも話合いも、気の重いものです。
沖縄の人は面倒なものやストレスのかかることから逃避する傾向にあるように思います。
僕は決して、それが悪い事ではないとは思っています。
嫌なことを真正面から受けて精神的に参るよりも、うまく避けたほうがいいから。
しかし、相続においては当事者が避けてばかりいると、次の世代の負債となる可能性もあります。
子や孫たちに面倒をかけないように自分たちの代で解決を図ってほしいものです。
その時に専門家に相談するのも一つの手だと思います。
僕は、沖縄の「なんくるないさい」という言葉は「人事を尽くして天命を待つ」の意味が近いと思っています。
だとすれば、しっかり相続の準備をした上で、相続するべきだろうと思います。
3.子供・兄弟・親戚が多い
子供、兄弟や親戚が多いというのは、家族や親戚同士で助け合えることや賑やかで楽しい家族形成ができることからとてもいい事だと僕は個人的には思います。
しかし、相続においては、個々人の様々な事情が色濃く反映されます。
人数が多くなればなるほど、様々な事情が絡み合ってきます。
ですから、子供が多い、兄弟が多いなどの推定相続人が多い場合には、しっかり相続の準備をするほうが好ましいのです。
現在、僕がご相談を承っている案件では、相続人が13名ですが、なかなか話し合いが進みません。
過去にご相談を承った案件で、一番多かった相続人の数は67名です。
こうなると話し合いは不可能に近く司法の手にゆだねるしか解決策もありません。
相続人に相続が始まる数次相続もあり、どんどん話し合うべき人が増えていくのです。
4.主な相続財産が居住用不動産
相続財産は不動産、現金、預貯金、有価証券、美術品、骨董品など様々な財産がありますが、沖縄の相続財産は「不動産」が大きな割合を占めており、主たる財産が居住用不動産といった事情もあります。
相続財産に占める不動産の割合は全国平均が43.5%なのに対し、沖縄は69.9%となっており、かなり高くなっています。
遺産が現金や預貯金が少なく不動産がほとんどを占めていると遺産分割が難しい状況にあります。
ましてやその不動産が居住用の不動産だと相続の話合いが上手くいかなければ遺された家族の住むところの問題も出てきますので、要注意です。
また、相続税の支払いは原則現金です。
もし、相続税が課税される時に主たる財産が不動産だと支払いに困ることもあるかもしれないですね。
事前の対策が必要です。
相続問題や争いを予防するためには遺言書が必須
では、相続問題や争いを減らすためには、何かできないのでしょうか?
僕は常日頃からお伝えしているのが「遺言書」を書くことです。
遺言書は、故人が自分の財産をどのように分与したいのかを示した法的拘束力のある書面です。
ですから、ご家族も尊重してくれるのではないでしょうか。
もちろん、遺言書は万能で、完全なものかというとそうとも言えませんが、家族のことを感がえ、現状に即した形での遺言書があれば、ご家族は納得してくれるのではないかと僕は考えています。
遺言書は家族への最後のお手紙です。
貴方の最後の大仕事だと思って、書き上げてください。
円満かつ円滑な幸せな相続が実現できるのではないかと考えています。
今日のJAZZ
人や動物に限らず、どんなものにも生みの親というのがいてモダン・ジャズの父と呼ばれるサックス奏者チャーリー・パーカーもその一人。
ビッグバンドによるスイングジャズのあと、小コンボで気軽にジャズを楽しめるようになった一方で、ジャズメンの技量が試される時代がモダンジャズの始まりだったのかもしれません。
そんな中、天才と呼ばれたバードことチャーリー・パーカーの存在は唯一無二。
誰も真似できない演奏を披露し、あのマイルス・デイヴィスも初めてバードと一緒の舞台に立った時には何もできなかったそうです。
今日はバードがストリングス(弦楽器)・オーケストラを率いて作成したアルバム『Charlie Parker With Strings』から《April in Paris》を紹介します。
本当に美しい演奏です。
バードがストリングスをバックに悠々と気持ちよく歌い上げています。
本当に美しい。
パリには行ったことがないけれど、パリの四月はこんな雰囲気なんだろうか。
これもジャズなんだな。
【相続セミナー・説明会情報】
「誰でも取り組める終活と相続と遺言のはなし~幸せな相続の準備~説明会」
【開催概要】
◇開催年月日:平成31年4月25日(木)
◇時間:10:00~11:45
◇定員:先着12名
◇参加費:2,000円(税込)/名
※当日、会場にてお支払いください
【申込方法】
◇電 話098-861-3953
◇メールお問合せフォーム
題名に「4/25セミナー参加申込」と入力お願いします
【会 場】
沖縄県教職員共済会館「八汐荘」3階小会議室
那覇市松尾1-6-1
駐車場有(説明会参加者無料)
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【ラジオ番組パーソナリティ】
「ジャジーのJAZZタイム×幸せな相続相談」FMレキオ(FM80.6MHz)
毎月第1および第3水曜日21:00~21:50放送中。
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城間 恒浩
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