沖縄では遺産分割調停が急増しているが、その理由は沖縄特有の相続事情にある。

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今日は一日雨でしたね。
でも、そんなに寒くない。
今日は旧正月です。
我が家は旧正月を祝う習慣はありませんが、いなむどぅちと赤飯でささやかにお祝いします。
こんばんは!沖縄県那覇市の遺言・相続専門JAZZ好きの行政書士ジャジーこと城間恒浩です!

沖縄では遺産分割調停が急増

琉球新報(H31年2月4日) 遺産分割調停急増の記事

昨日の琉球新報の1面と25面に沖縄では遺産分割調停が急増しているとの記事が出ていました。
遺産分割調停とは、相続人間で遺産分割協議ができない場合に家庭裁判所で申し立てることで裁判官などが調停に加わり解決を図るものです。

沖縄では、その遺産分割調停件数が2000年に60件だったのに対し2017年が152件で約2.53倍になっています。
全国の申立件数の増加が約1.37倍なので、沖縄の件数の伸びが顕著なのがわかります。

遺産分割調停件数が増えているのには、沖縄特有の事情であるトートーメー(位牌)の承継のことや相続人の権利意識の高まりが指摘されています。

僕も日ごろ相続相談を受けますが、まさしくその通りだと思います。

沖縄特有の相続事情は、祭祀主宰者の承継に加え、相続人が多かったり、主な遺産が不動産であることから分割が難しいことなども挙げられます。

沖縄特有の相続事情については過去の記事を参考にしてください。

また、相続人は様々な事情を抱えています。
僕らの世代で言えば、住宅ローンの支払い、子供の教育費、不透明な将来に備えての貯蓄など様々な要因でお金が必要だったりします。
そんな時に亡くなった親などが遺した財産が目の前に出てくれば、権利意識の高まりも相まって、各々の相続人が自分の権利を主張するようになるかもしれません。

一昔前は、家督相続の名残があり、沖縄では長男が祭祀主宰者となり、先祖代々の不動産や預貯金を相続するというのが一般的だったかもしれません。
しかし、現代はそんな時代ではなくなってきており、遺産分割調停が急増している現状だと思います。

また、調停が不調に終わると裁判に移行することもありますが、その遺産分割事件も全国でも増加傾向にあります。
全国の数字ですが平成20年度が10,107件だったのが平成29年度には12,166件、約20%増加しているのです。

遺産分割事件件数グラフ

相続問題や争いを予防するためには遺言書が必須

では、遺産分割調停や審判を減らすためには、何かできないのでしょうか?
僕は常日頃からお伝えしているのが「遺言書」を書くことです。

遺言書は、故人が自分の財産をどのように分与したいのかを示した法的拘束力のある書面です。
ですから、ご家族も尊重してくれるのではないでしょうか。

もちろん、遺言書は万能で、完全なものかというとそうとも言えませんが、家族のことを感がえ、現状に即した形での遺言書があれば、ご家族は納得してくれるのではないかと僕は考えています。

遺言書は家族への最後のお手紙です。
貴方の最後の大仕事だと思って、書き上げてください。

円満かつ円滑な幸せな相続が実現できるのではないかと考えています。

今日のJAZZ

明日放送のラジオ番組でも選曲していますが、僕の好きな曲の一つザ・ブランフォード・マルサリス・カルテットの《Harlem Blues》を紹介しています。
サックス奏者ブランフォード・マルサリス率いるカルテットに女性ヴォーカリストのシンダ・ウィリアムスが加わる演奏です。
シンダ・ウィリアムスのしっとりとした艶っぽい感傷的な歌声がとても好きです。
ブランフォードのサックスも透き通っていてとてもいい。
この曲はスパイク・リー監督の映画『モ’・ベター・ブルース』で使われた曲ですが、出演者も凄い!
主人公でトランペッターを演じるのがデンゼル・ワシントン。
ウェズリー・スナイプスやサミュエル・L・ジャクソンも出演しています。
ニューヨークのマンハッタンの北にあるハーレムで生きる男への恋心を歌っているようですね。
ただ、僕はまだ観たことがないんですよね。
探してみますと思ってから2年以上が経過しています・・・

【相続セミナー・説明会情報】

誰でも取り組める終活と相続と遺言のはなし~幸せな相続の準備~説明会」

【開催概要】
◇開催年月日:平成31年2月27日(水)
◇時間:10:00~11:45
◇定員:先着12名
◇参加費:2,000円(税込)/名
※当日、会場にてお支払いください

【申込方法】
◇電 話098-861-3953
◇メールお問合せフォーム
題名に「2/27セミナー参加申込」と入力お願いします

【会 場】
沖縄県教職員共済会館「八汐荘」3階小会議室
那覇市松尾1-6-1
駐車場有(説明会参加者無料)

詳細はここをクリック

【ラジオ番組パーソナリティ】

「ジャジーのJAZZタイム×幸せな相続相談」FMレキオ(FM80.6MHz)
毎月第1および第3水曜日21:00~21:50放送中。
ご家庭のラジオなら那覇市と浦添市、カーラジオなら北は読谷村、沖縄市、南は豊見城市、与那原町まで聴けます。
スマホのアプリならFMレキオのサイトでアプリをダウンロードすると聴けますよ。
JAZZのリクエストや遺言・相続に関する相談はこちらへどうぞ!

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城間 恒浩

代表者行政書士ジャジー総合法務事務所
沖縄県那覇市松尾の遺言・相続関係専門のJAZZ好きの行政書士。 2010年に父親と祖母を同じ年に亡くし2度の相続を経験。 その時に感じたのが「気軽に相続や遺言に関する相談先があったらいいのになぁ」ということ。 そんなことから、身近な街の法律家、遺言・相続専門の行政書士として、自分の経験や学んだ知識で相続でお困りの方のご相談にのっています。 行政書士は遺産分割協議書や遺言書作成などの相続関係のお手伝いもできるのです。 1971年9月生。国際協力関係の仕事に約11年間、社会保険労務士の事務所で約10年勤務後、2015年10月より現職。 エクスマ塾67期。エクスマ・エヴァンジェリスト15期。エクスマ学院1期。 JAZZが大好き。好きな場所は、沖縄とニューヨーク。 2016年9月よりラジオ番組パーソナリティーとしても活躍中。お気軽に「ジャジー」と声をかけてください!

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