沖縄の平成30年分路線価は上昇率全国一の5%。相続や贈与に及ぼす影響は?


サッカーのワールドカップ・ロシア大会で日本がベルギーに2対3で惜敗したとのニュースは今朝、夜中に起きてTV観戦していた妻から聞きました。
僕はにわかサッカーファンなので夜中に起きてまで観ませんでしたが、結果は気になってた。
残念ですが、世界中を熱狂させてくれた日本代表にはお疲れさまでしたと伝えたい。
いい試合を沢山みせてくれましたもんね。
そしたらネットでこんなニュースが流れてきてました。
敗れた日本代表のロッカールームが綺麗すぎると・・・
礼節を重んじる日本代表は本当に最高です。
こんにちは!沖縄県那覇市の遺言・相続専門JAZZ好きの行政書士ジャジーこと城間恒浩です!

https://twitter.com/jazzyshiroma/status/1013998183343480832

土地には5つの価額がある

昨日、国税庁は平成30年分の路線価を発表しました。
路線価とは、相続税や贈与税の申告・納付の際に土地の評価をするための基準となる価格で、毎年1月1日時点の評価を7月上旬から中旬ころまでに国税庁が発表しています。

実は土地には、5つの価額があって夫々役割があるのをご存知ですか?

1.時価:実勢価格。実際に市場で売り買いされる価格です
2.公示価格:国土交通省が毎年1月1日時点の評価を3月下旬ころに発表します。市場で売り買いする土地や公共事業用地の取得価額の指標となります。
3.基準値標準価格:公示価格を補完するもので、都道府県が毎年7月1日の評価を行い発表します。
4.路線価:相続税や贈与税の申告・納付の際に土地の評価をするための基準となる価格で、毎年1月1日時点の評価を7月上旬から中旬ころまでに国税庁が発表しています。公示価格の80%で評価されます。
5.固定資産税評価額:固定資産税を算出するための基礎となります。市町村が3年に一度の基準年度の1月1日の評価を基準年の3月から4月に発表します。公示価格の70%で評価されます。

率直に言って紛らわしいですが、夫々役割があります。
しかし、僕としては公示価格を決めてあとは機械的に例外なく係数を掛けて計算をするようにすれば、役所の作業量も減り、外注費や事務費の軽減にも繋がるのではないかと思っています。
役所の縦割りの考え方を改めれば効率化できそうですよね。

平成30年度路線価

僕がもっぱら興味があるのは路線価と固定資産税評価額です。
固定資産税評価額は、役所から年に一度届く固定資産税納付通知書や役所で固定資産評価証明書で確認できますので、比較的容易に確認できます。

固定資産税の評価額は建物の相続税、贈与税や登記の際の登録免許税の計算に使われるので、仕事柄みる機会があります。
(税金の計算は税理士、相続登記や所有権移転登記は司法書士の業務の範疇です)

ただ、昨日発表された路線価は分かりにくい。
日本中の各地域ごとの路線価を確認できるサイトが国税庁にあります。

恐らく自分の地域の路線価を探すことはできるかもしれませんが、土地の評価を出すことはかなり困難だと思います。
また、路線価の出ていない地域では倍率法を用いて計算しますが、この仕組みを知ってる方も少ないでしょう。
僕がファイナンシャル・プランナーの資格を取得する際に勉強したので、なんとなくは覚えていますが、精緻に計算することは無理だと思いますし、業務として土地の評価を出すことも禁じられています。
土地の評価ができるのは、税理士なんですね。
僕も相続税や贈与税が課税されそうな場合には、連携している税理士に繋いでいます。

平成30年の路線価の概要は次の通りです。

1.全国の路線価は0.7%増
2.沖縄県の路線価は全国一の上昇率5%
3.沖縄で一番高い路線価は那覇市久茂地みずほ銀行那覇支店前74万円/㎡
4.ゆいレールの駅前は軒並み上昇

こういったところです。

観光産業が堅調な沖縄ではホテル用地の需要が高まっており、それにつられて土地の評価も上昇しているようですね。
琉球新報の電子版を参考にしてます。

この路線価の上昇の影響が出るとすれば、相続や贈与で受け取った土地の評価が上がることにより、場合によっては相続税の申告納付が必要になったり多額の贈与税の支払いが発生したりということでしょうか。
土地は財産の中でも大きな割合を占めます。
沖縄の相続財産のうち土地が占める割合は63%です。
全国平均が38%ですから路線価の上昇が影響する可能性があることもわかるでしょう。

また、沖縄ではアメリカ軍用地、自衛隊基地や那覇空港用地などの軍用地・公用地も多くありますが、特別な評価方法(公用地評価倍率法)がありますが、その倍率も昨年に比べると上がっているようです。
沖縄の土地に関わる評価は軒並み上がっているんですね。

ただし、影響があったとしてもかなり限定的ではあることを補足しておきます。
例えばこれまで3,000万円の評価の土地が5%上昇していても3,150万円です。
相続人が一人でもいれば基礎控除は3,000万円+600万円×1名(相続人)=3,600万円ですから相続税も気にしなくていいでしょう。
また、配偶者が相続するのであれば相続財産総額1億9000万円までは税額軽減がありますし、土地の評価は建物があれば大分下がったりしますからね。

影響があるとしたら相続税が課税されるかどうかの境目の人や相続税が課税される人の税額が上乗せされるということです。

もしも少し大きめの土地などをお持ちの方がいらして、相続対策をしなくてはならないというならば、お近くの税理士に相談をしてみてはいかがでしょうか。
僕の事務所でも税理士と提携して相続対策を行っていますので、お気軽にご相談ください。

今日のJAZZ

昨日のラジオの収録でピアニストのトム・イナガワが紹介してくださった曲が3曲ありまして、The Three Soundsの曲も紹介してもらいました。
ジーン・ハリス(ピアノ)、アンディ・シンプキンス(ベース)とビル・ダウディ(ドラムス)のトリオです。
失礼ながら知らないトリオでした。
しかし、紹介してもらった曲はとても軽快で楽しくなる演奏でした。
ラジオで流した演奏はThe Three Soundsの《Broadway》でしたが、音源が見つからなかったので、Youyubeで見つけた『Feelin’ Good』を紹介します。
その名の通りいい感じの演奏が続きます。
ジャズは奥深いですね。
素晴らしいジャズメンが沢山います。
知ることの喜びを刺激してくれます。

【相続セミナー・説明会情報】

「中学生でもわかるやさしい相続のはなし ~幸せな相続の準備~ 説明会」

【開催概要】
◇開催年月日:平成30年7月25日(水)
◇時間:14:00~15:45
◇定員:先着12名
◇参加費:2,000円(税込)/名
※当日、会場にてお支払いください

【申込方法】
◇電 話098-861-3953
◇メールお問合せフォーム
題名に「7/25セミナー参加申込」と入力お願いします

【会 場】
沖縄県教職員共済会館「八汐荘」3階小会議室
那覇市松尾1-6-1
駐車場有(説明会参加者無料)

【ラジオ番組パーソナリティ】

「ジャジーのJAZZタイム×幸せな相続相談」FMレキオ(FM80.6MHz)
毎月第1および第3水曜日21:00~21:50放送中。
ご家庭のラジオなら那覇市と浦添市、カーラジオなら北は読谷村、沖縄市、南は豊見城市、与那原町まで聴けます。
スマホのアプリならAndroidはGoogle Playで「FMレキオ」、iPhoneはApp Storeで「Tunein Radio」で聴けます。
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城間 恒浩

代表者行政書士ジャジー総合法務事務所
沖縄県那覇市松尾の遺言・相続関係専門のJAZZ好きの行政書士。 2010年に父親と祖母を同じ年に亡くし2度の相続を経験。 その時に感じたのが「気軽に相続や遺言に関する相談先があったらいいのになぁ」ということ。 そんなことから、身近な街の法律家、遺言・相続専門の行政書士として、自分の経験や学んだ知識で相続でお困りの方のご相談にのっています。 行政書士は遺産分割協議書や遺言書作成などの相続関係のお手伝いもできるのです。 1971年9月生。国際協力関係の仕事に約11年間、社会保険労務士の事務所で約10年勤務後、2015年10月より現職。 エクスマ塾67期。エクスマ・エヴァンジェリスト15期。エクスマ学院1期。 JAZZが大好き。好きな場所は、沖縄とニューヨーク。 2016年9月よりラジオ番組パーソナリティーとしても活躍中。お気軽に「ジャジー」と声をかけてください!

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