相続問題をややこしくする沖縄特有の事情。本当に大変なんだよね。


こんにちは。
沖縄県那覇市の遺言・相続専門JAZZ好きの行政書士ジャジーこと城間恒浩です!

相続争いの原因

僕が毎月開催している相続セミナーで話ししていることの一つに「相続争いの原因」があります。

僕がこれまで、ご相談を受けてきたり、直面した事情です。
ざっとまとめると、こんな感じです。

相続争いの原因

〇仲が良かった家族でもお金に目がくらむ

〇いろいろな事情でお金が必要
・家のローンの返済 ・子供の教育費
・将来の貯蓄  ・強欲 などなど

(沖縄特有の事情)
〇祭祀主宰者のこと(トートーメー、お墓)
〇問題先送り(てーげー)
〇子供・兄弟・親戚が多い

お金は人の目をくらましたり、財産を引き継ぐ相続人には様々な事情があります。
特に相続する人の年代的が若かったりすると、住宅ローンの返済、子供の教育資金、不透明な将来に向けての貯蓄などを考えると当事者でない人たち、例えば妻や夫、子供たちがいろいろと口をはさんで、相続の話し合いが収まらなくなるのです。

人は様々な事情を抱えていて、お金がかかわる相続は、話し合いが大変なんです。
僕もこれまで、相続人の関係は悪くないのだけど、みなが言いたいことを遠慮して、話し合いが進まなかったり、逆に意見のぶつかり合いで話が収まらない事案はたくさん見てきました。

遺言書がなく、遺産分割の話し合いをしなければならないことは、とてもハードルの高い事なのです。

沖縄特有の事情

さらに相続原因の中には「沖縄特有の事情」というのもあります。

(沖縄特有の事情)
〇祭祀主宰者のこと(トートーメー、お墓)
〇問題先送り(てーげー)
〇子供・兄弟・親戚が多い

沖縄は、先祖崇拝の習慣が強く残っていて、お墓や仏壇を守る人が不可欠だったりします。
ただ、最近では、若い人たちが内地に出ていたり、親戚関係や家族関係が薄くなったりで、そういった祭祀主宰者の問題も出てきています。
沖縄だと門中で祭祀を執り行うところも多く、ただ、その関係性を敬遠する人も出てきています。

また、ご年配の方々も子供がいなかったり、子供がいても遠方にいたり、死後のお墓や仏壇の事までは迷惑かけられないと考えている人もいるようで、最近では、お墓よりも永代供養を望む人も増えているようです。

 

そして、沖縄の「てーげー主義」(いいかげん、楽観主義)が問題を複雑にすることもあります。
沖縄は、話し合いをするとか面倒な話を避けるような傾向にある気がします。
これは、争いや面倒なことを嫌う県民性から来ているような気がしますが、そのてーげーさが相続では、先々面倒を引き起こすのです。

相続の面倒な話し合いをしたくないから、先送りした結果、その子供たちに問題が引き継がれて、さらに話がややこしくなったりします。
確かにストレスを感じることからは逃げたいでしょうが、相続においては当事者が逃げると次の世代に持ち越されてしまうので、注意が必要です。
できれば、自分の代で片づける気持ちで挑んでほしい。
そして、それで自分では解決できないような問題に突き当たるのであれば、僕ら専門家にご相談いただければ、少しはストレスから開放されるはずです。

 

僕の7歳の誕生日に集まる親戚。子供のころは良く親戚が集まり賑やかでした。僕は一枚目と二枚目の左下でコップを持ってます。

 

そして、最後に沖縄らしさがあるのが、相続人が多いことです。
僕がこれまで、かかわった案件で一番相続人の人数が多かったのが、67名でした。
その他20名以上の案件も多数。

これは沖縄が大家族、兄弟が多いことなどに由来します。
僕は、家族や兄弟が多いのはいい事だと思います。
とても賑やかだし、いざというときには助け合える。
それに少子化対策にもなりますからね。

でも、相続が始まるとその人数の多さが大変な事態を招きます。
遺産分割協議というのは、ただでさえ話し合いが大変ですが、人数が多くなれば多くなるほど、色々な事情が出てきて、話し合いもスムーズには進まないのです。
相続人の中には、県外や海外にもお住まいの方もいるかと思いますので、話し合いの場を設けることも大変でしょうし、意思統一するのも困難を極めると思います。

大家族や兄弟が多いことは沖縄のいいところだと思いますが、いざ相続が始まるとリスクともなりえるのです。

 

遺言書のない相続は大変です。
だから、遺言書をしっかりと残してほしいのです。

今日のJAZZ

ピアニストのレッド・ガーランド・トリオの《What Is This Thing Called Love?》(恋とは何でしょう)。
この曲はミュージカル音楽でしたが、ジャズのスタンダードとして沢山のプレイヤーに演奏されています。
ガーランドのトリオのこの演奏は、とてもポップな感じでいいですね。
楽しい恋の感じです。
ガーランドは、1940年代中ごろから1980年代まで活躍したプレイヤーで、元ボクサーという異色のジャズマンでした。

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相続争いは誰にでも起こる可能性があります。
「自分には財産がないから大丈夫。」
「自分の家族は仲がいいから大丈夫。」
「考えるのが面倒。なんくるないさ~。」
と思っている人ほど相続争いを生む種を植え付けています。
そして、貴方が亡くなった後に見事に大輪の花を咲かせてしまうのです。

一方で相続争いは誰にでも起きえる可能性があるから、自分もしっかり準備して、家族の幸せを作り出そう、と思っている方もいらっしゃいます。

両者の考え方の違いは、ご家族が相続争いに巻き込まれる分岐点になるかもしれません。

相続争いの原因を知り、準備さえすれば、ご自身もご家族も安心し、人生の最後の瞬間まで幸せでいられると思います。
何も心配しなくていいのですよ。まずは、相続の事を知ってください。

【こんな方にお勧めです】
一つでも当てはまるようでしたら、是非、説明会へお越しください。
☑そもそも相続のことが、まったくわからなくて心配
☑どんなときに相続が争になるか知りたい
☑相続争いを避ける方法について知りたい
☑遺言書の書き方を知りたい

《日時》 平成29年11月28日(火) 午前10:00~11:45
《会場》 沖縄県教職員共済会館「八汐荘」 3階小会議室(那覇市松尾1-6-1)駐車場有
《定員》 12名
《参加費》2,000円(税込)
《申込方法》
・電  話 098-861-3953
・FAX   098-862-8641
・メール  お問合せフォーム  ※題名に「11/28セミナー参加申込」と入力お願いします

【ジャジーのJAZZツアー開催中】

僕の通うJAZZクラブParker’s Mood Jazz Club」 に行ってみたい人はお気軽にお電話ください。最高にカッコいい、至福の時間をご案内します♪
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「Parker’s Mood Jazz Club」
那覇市久茂地3-9-11アーバンビル5F

【ラジオ番組パーソナリティ】

「ジャジーのJAZZタイム×幸せな相続相談」FMレキオ(FM80.6MHz)
毎月第1および第3水曜日21:00から21:50
ご家庭のラジオなら那覇市と浦添市まであたりまで聴けるかな。
カーラジオなら北は読谷村、沖縄市まで、南は豊見城市、与那原町まで聴けるはず。
全国的にはスマホのアプリでも聴けますよ。
AndroidのアプリはGoogle Playで「FMレキオ」をダウンロード。
iPhoneのアプリはApp Storeで「Tunein Radio」をダウンロード。
僕がラジオパーソナリティをしている理由はこちら
大好きなJAZZや遺言・相続のことを中心におしゃべりしてます。
聴きたいJAZZがあったらリクエストください!
遺言・相続に関する疑問がありましたらお気軽にご質問ください!

ラジオ番組「ジャジーのJAZZタイム×幸せな相続相談」(FMレキオ80.6Mhz)収録風景。

【連絡先】

〒900-0014 沖縄県那覇市松尾1丁目15番7号 2階
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城間 恒浩

代表者行政書士ジャジー総合法務事務所
沖縄県那覇市松尾の遺言・相続関係専門のJAZZ好きの行政書士。 2010年に父親と祖母を同じ年に亡くし2度の相続を経験。 その時に感じたのが「気軽に相続や遺言に関する相談先があったらいいのになぁ」ということ。 そんなことから、身近な街の法律家、遺言・相続専門の行政書士として、自分の経験や学んだ知識で相続でお困りの方のご相談にのっています。 行政書士は遺産分割協議書や遺言書作成などの相続関係のお手伝いもできるのです。 1971年9月生。国際協力関係の仕事に約11年間、社会保険労務士の事務所で約10年勤務後、2015年10月より現職。 エクスマ塾67期。エクスマ・エヴァンジェリスト15期。エクスマ学院1期。 JAZZが大好き。好きな場所は、沖縄とニューヨーク。 2016年9月よりラジオ番組パーソナリティーとしても活躍中。お気軽に「ジャジー」と声をかけてください!

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