沖縄でモアイに参加している人は相続でも少し注意が必要です。

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こんにちは。
沖縄県那覇市の遺言・相続専門JAZZ好きの行政書士ジャジーこと城間恒浩です!

沖縄の相互扶助制度モアイ

沖縄には相互扶助的な意味合いをもつお金の融通のしあいをする「モアイ(模合)」があります。
沖縄の人なら、経験したことのある制度だと思いますが、友人、職場の同僚や家族が集まって一定額のお金を出し合ってメンバーが順番に受け取る制度です。

受け取る人を「トイメー(とる人)」といったりします。

 

本土では、似たような制度に頼母子講とか無尽講があるようですね。

沖縄でモアイが発展した背景には、金融機関での借り入れの利息が高かったため、お金が入用な庶民が安い利息または利息なしでお金を融通し合えることが求められていたようです。

ただ、いまではお金の融通のしあいということもありますが、気の合う仲間が定期的に集まって近況を確認し合ったり、飲み会を開いたりする口実となっていることもあります。

僕も一口5,000円のモアイに入ってますが、12名で一年間毎月集まりを催すことになってます。

モアイの様子。高校時代の友人12名が参加してます。

 

個人事業主なんかだと、運転資金として活用したりすることもあるようですね。
そんあことから、資金繰りに困った人はモアイの金を受け取るだけ受け取って、ドロンしてしまうこともあるような事件も起きているようです。
そんなことしたら狭い沖縄ですから、大変な信用失墜になりますけどね。

 

また、友人の親は、モアイのお金数十万円を受け取った日に泥棒に全て盗まれたことがあるとか・・・
悲しすぎますね。
でも、大きなモアイをしている人は情報が洩れるとこんなことになるかもしれませんので、気を付けないとね。

さらにモアイによっては、一部のお金を積み立てして、モアイメンバーでの旅行や家族を交えてのバーベキューパーティーなどのイベントを催していることもあるそうです。

モアイ金も相続財産になりえます

僕の母親は70歳ですがモアイをしています。
メンバーでは一番若いほうらしく、最高齢は90歳を超えているとか。

そして、メンバーは高齢なので、やはり徐々に減ってきているようです。

モアイ金は、説明した通り相互扶助制度です。
自分がお金を出した分は、その期間が一巡すればつじつまが合うようになっています。

では、もしモアイの途中で亡くなった方がいたとしたらそのモアイ金はどうなるのか?

モアイ金も自分で拠出した分を将来的には、または既に受け取っているものです。
相続が開始した時に、将来もらえるであろうモアイ金は相続人(家族)が受け取る権利を承継しますし、既にモアイ金を受け取っていたのなら相続人(家族)はモアイ金を支払わなくてはなりません。

例えば、一口10,000円のモアイを12名が参加していたとします。

開始6か月目に、モアイメンバーのAさんが亡くなりました。

この場合には、モアイ金を故Aさんが受け取っていたかどうかで、プラス又はマイナスの財産として扱われます。

○故Aさんがモアイ金を受け取っていた ➡ 残り6か月分のモアイ金を相続人は支払う。または受け取ったモアイ金を返済してモアイから抜けた形をとる。 ➡ モアイ金がマイナスの財産となる

○故Aさんがモアイ金を受け取っていなかった ➡ 残り6か月間のモアイ金を支払うとともにどこかでモアイ金を受け取ることができる ➡ モアイ金がマイナスとプラスの財産となる

例に挙げたのは、モアイ金が小さいですから、もしかしたらモアイメンバーによっては、香典代わりにご遺族に請求するようなこともないかもしれません。

しかし、モアイ金の大きな場合には、そうも言ってられないでしょう。

モアイによっては、高額なお金が動くこともあり、例えば一口10万円で12名でしているモアイだと一度に120万円ものお金が行き来します。

ですから、自分の参加しているモアイやその金額の事は、ちゃんと家族に伝えておくか、モアイメンバーのうち数名の連絡先などを家族に伝えておくといいかもしれないですね。

モアイ金のせいで家族がとやかく言われることのないようにね。

今日のJAZZ

昨日のラジオの三曲目でも流しましたがスパイク・リー監督の映画「モ’・ベター・ブルース」の挿入歌≪Harlem Blues≫。
The Branford Marsalis Quartet(ブランフォード・マルサリス・カルテット)に女性ヴォーカリストCynda Williams(シンダ・ウイリアムズ)の感傷的な歌声が凄くマッチしていていいんですよね。
ブランフォード・マルサリスはサックス奏者。
とても切ないのだけど、繰り返し聞いてしまいます。
映画「モ’・ベター・ブルース」は1990年に公開された映画ですが、デンゼル・ワシントン、ウェズリー・スナイプス、監督のスパイク・リー監督も出演していてとても面白そうな映画なんですが、まだ観れていないのです。
TSUTAYAにもアマゾンプライムにもない・・・
買うしかないのだろうか・・・

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城間 恒浩

代表者行政書士ジャジー総合法務事務所
沖縄県那覇市松尾の遺言・相続関係専門のJAZZ好きの行政書士。 2010年に父親と祖母を同じ年に亡くし2度の相続を経験。 その時に感じたのが「気軽に相続や遺言に関する相談先があったらいいのになぁ」ということ。 そんなことから、身近な街の法律家、遺言・相続専門の行政書士として、自分の経験や学んだ知識で相続でお困りの方のご相談にのっています。 行政書士は遺産分割協議書や遺言書作成などの相続関係のお手伝いもできるのです。 1971年9月生。国際協力関係の仕事に約11年間、社会保険労務士の事務所で約10年勤務後、2015年10月より現職。 エクスマ塾67期。エクスマ・エヴァンジェリスト15期。エクスマ学院1期。 JAZZが大好き。好きな場所は、沖縄とニューヨーク。 2016年9月よりラジオ番組パーソナリティーとしても活躍中。お気軽に「ジャジー」と声をかけてください!

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