(沖縄の相続事情3)沖縄は子供、兄弟が多く、賑やかで楽しいけど、相続ではリスクとなることもある。
JAZZ好きの行政書士城間恒浩(@jazzyshiroma)です。
僕は沖縄県那覇市松尾で遺言相続専門の行政書士として、遺言書や遺産分割協議書の作成、相続や終活のご相談を承っております。
これまで関係した遺言書・遺産分割協議書・贈与契約書等の作成は200件以上、相続相談は400件以上となっており、相続や遺言のことでお困りの方がいることを日々感じ、「相続は準備させすれば、ご本人もご家族も幸せになれる」ことを実務を通じて確信しています。
このブログでは、実務を通じて感じる相続や遺言の話を中心に書いています。
また、たまに相続や遺言以外の好きなジャズのこと、日常や僕の想い・考えを書いています。
本ブログが少しでもお役に立ちましたら幸いです。
沖縄は子供や兄弟が多いのは相続では苦労することもある
日本の人口の推移とその背景を知ることのできるサイトがあります。
厚生労働省のサイトで「令和2年(2020)人口動態統計(確定数)の概況」です。
令和2年度の出生数が840,835名(前年比24,404名減少)、死亡者数が1,372,755名(前年比8,338名減少)、人口の自然減少は531,920名となっており、統計を見る限りは1899年(明治32年)以来、過去最大の減少数となっているようです(記録のない戦時中を除く)。
人口減少は継続しているということですね。
少子高齢化が進んでいるのは間違いないですね。
僕が注目したのは、死亡者数です。
1,372,755名の方々が亡くなったということは、その人数だけ相続が発生したことになりますね。
相続人の方もたくさんいて、相続手続きなどで大変ご苦労をされている方もいらっしゃるかもしれません。
「令和2年(2020)人口動態統計(確定数)の概況」に記載のある合計特殊出生率では、全国が1.33(前年1.36)で沖縄は1.83(前年1.82)となっていて、全国は減少していますが、沖縄は出生数は増加しています。
2番目に合計特殊出生率の高い宮崎県が1.65ですから、沖縄の1.83はとびぬけてる感じですね。
昔から、沖縄は大家族で子供、兄弟や親せきが多いと言われていますが、数字からもわかるかもしれません。
ちなみに令和2年には沖縄では、14,943名の赤ちゃんが生まれて、12,390名の方が亡くなっています。
大家族は賑やかで、助け合いもできていいのですが、相続においては、子供が多い、兄弟が多い、親戚が多いということがリスクになることもあります。
ということで、沖縄特有の相続事情のパート3です。
沖縄は子供や兄弟が多い事でも知られています。
今も全国で人口現象が進む中でも沖縄は人口の自然増が続いています。
僕らの世代でも兄弟が3名以上いるのは珍しくありませんし8名兄弟という友達もいます。
また、僕らの親の世代では更に多くの兄弟がいることも珍しくありません。
僕も相続の手続きをしていて、被相続人であるお父さんが3度結婚して10名以上の子供がいて相続人になっているケースもありました。
一般的には子供や兄弟が多く家族が沢山いるというのは、とてもいい事だと思います。
賑やかだし、助け合えるだろうから。
しかし、相続においては、この人数の多さがリスクとなりうることがあります。
相続人には場合によっては様々なお金にまつわる事情があります。
〇住宅ローン
〇子供の教育費
〇不透明な将来への不安
〇経済的な困窮
〇強欲
などなど。
そんな事情を抱えている相続人が多ければ多いほど、もしも遺産分割の話合いをする必要があれば、難航するのは想像に難くないでしょう。
相続はお金に関する話し合いをしなくてはいけません。
家族とはいえ、お金にまつわる話をするのはなかなか難しいのです。
また、当事者同士が良くても、相続人ではない第三者、直接は関係のない者である相続人の配偶者や子供などが口を出してくることもあります。
血を分けた兄弟だったとしても成長して、独立し、社会に出て、家族を持てば価値観も変わってきますし、考え方も変わります。
自分の家族を第一に考えるようになるのではないでしょうか。
これまでもご相談を承った中で、良好だった関係が親の相続を原因として「あの人があんなことを言うなんて思わなかった」と涙を流しショックを受ける方もいます。
僕は相続においては「家族は仲がいいから大丈夫」というのは幻想だと思ってください!と伝えています。
悲しい言葉かもしれませんが、実際にそう感じている方も少なくはないと思います。
相続人が多ければ、それぞれの事情が増えて、相続の話合いも難航するのです。
ですから、家族が多く推定相続人が多い方はしっかり遺言書を書いて、家族が争わないようにしてもらいたいのです。
ただ、相続人は多いけど、財産はそんなにない、というのも沖縄の特徴です。
場合によっては重たる財産が居住用不動産だけ、ということもあるでしょう。
そうなると完全に公平に財産を分与することは難しいかもしれません。
相続人が多い場合には、ある程度割り切った考え方で遺言書を書き家族にしっかりとその理由を説明をしておくことも大事だと思います。
遺言書は故人の最終意思ですから、ご家族も尊重してくれるはずです。
今日のJAZZ
トランぺッター、チェット・ベイカーの《She Was Too Good To Me》をB.G.M.にブログを書いています。
チェットと言えば、哀愁を帯びたトランペットの音色が印象的ですが、歌声も素敵です。
中性的な声で、囁くように歌い上げる歌は染みますね。
《She Was Too Good To Me》でもその声が聴けます。
こちらの演奏は1975年のニューヨークでのライブの演奏ですが、その5年ほど前に薬物取引が原因で、売人に前歯を折られて、しばらく演奏できない状況だったそうです。
その間は、生活保護を受け、ガソリンスタンドでバイトをしてたそうです。
これだけのスターが、演奏できないことは、苦しかったでしょうね。
1973年に復帰し、その後も第一線で活躍します。
薬物や飲酒によるトラブルは後を絶たない状況で、多くの女性の心も傷つけてきたようですね。
チェットにはもったいないと思う女性が沢山いたのではないでしょうか。
しかし、演奏は素晴らしかった。
相続セミナー・説明会情報
自主開催相続セミナー
「わかりやすい終活、相続と遺言書のはなし ~幸せな相続の準備~」
開催日時:令和4年4月26日(火) AM10:00~11:20(80分)
開催場所:沖縄県教職員共済会館「八汐荘」(那覇市松尾1-6-1)
定員:8名
参加費:2,000円(税込)
お申込み・お問合せ:
行政書士ジャジー総合法務事務所
098-861-3953
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ラジオ番組
「ジャジーのJAZZタイム×幸せな相続相談」(FMレキオFM80.6MHz)
毎月第1および第3水曜日21:00~21:50放送中。
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