【相談事例】遺言書を作成した理由は、親の相続で兄弟姉妹の絆が切れてしまったけど、家族にはそんな思いをさせたくない、ということ。


JAZZ好きの行政書士城間恒浩(@jazzyshiroma)です。
僕は沖縄県那覇市松尾で遺言相続専門の行政書士として、遺言書や遺産分割協議書の作成、相続や終活のご相談を承っております。
これまで関係した遺言書・遺産分割協議書・贈与契約書等の作成は100件以上、相続相談は300件以上となっており、相続や遺言のことでお困りの方がいることを肌で感じ「相続は準備させすれば、ご本人もご家族も幸せになれる」ことを実務を通じて実感しています。
このブログでは、実務を通じて感じる相続や遺言の話を中心に書いています。
また、たまに相続や遺言以外のことを書いています。

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家族が裁判所で争う相続

過去にご相談があった事例ですが、個人が特定されないように脚色を加えております。

以前に遺言書を作成したいとご相談に来られた60歳を超えた女性がいらっしゃいました。
過去に父親の相続の際に遺産分割協議がまとまらず家庭裁判所でぼ調停・審判にまで発展してしまったそうです。

当初は兄弟で均等に遺産分割することでまとまりかけていましたが、ある日、お兄さんの態度が豹変したそうです。
「全ての財産は長男である私が相続する。」

そう言い放った長男の裏には奥様の存在があったそうです。
「あなたは長男なのだから全ての遺産を相続してきなさい。」

長男は奥様から、そういわれたようです。

これまで中の良かった兄弟の関係に亀裂が入り、調停・審判にいたるのでした。
裁判所で争った家族のその後の関係は元にもどることもありません。

お客様は、実家を引継いだ長男の家にも行けなくなり、亡くなったご両親のお仏前で手を合わせることもできないのです。

相続は時として、家族の関係を壊してしまうことがあります。
こういった話は枚挙に暇がありません。
珍しい話ではないのです。

家庭裁判所で扱われる遺産分割事件は、ここ10年の間1万件を超えており、令和元年度は1万2千件を超えていることからも相続争いが珍しいことではないことがわかると思います。

遺産分割事件 平成22年度~令和元年度

遺産分割事件 平成22年度から令和元年度(数字は最高裁判所Hpより)

「相続においては、家族が仲がいいは幻想だと思ってください。」
寂しいことですが現実に起きていることです。
僕の言葉の真意が伝わると言いのですが・・・

相続人は様々な事情を抱えています。
過去のご相談や受任した案件からわかってきたことをまとめたブログが参考になると思います。

相続が争いになる5つのケースは多くの人に当てはまる。

冒頭でご紹介したお客様は、自分のように家族が裁判所で争うようなことがないように、準備をしたいとの思いで遺言書を完成させました。

遺言書が完成して、とても安心しておられたお客様のお顔を見て僕もホッとしたのを覚えています。

自分の遺した財産で家族が争わないように、しっかり準備をしてください。
相続問題や争いの予防策の一つは遺言書を書くことです。

遺言書があれば絶対に家族が争わないとは言えませんが、あるのとないのとでは大きな違いがあり、あなたの遺した遺言書は最大限尊重されると思います。

今日のJAZZ

ピアニスト、ビル・エヴァンスの《On Green Dolphin Street》をB.G.M.にブログを書いています。
SNSの投稿で知ったのですが、ベーシスト、ポール・チェンバースとドラマー、フィリー・ジョー・ジョーンズのトリオによる演奏で、このパーソネルでの《On Green Dolphin Street》は初めて聴くかもしれません。
エヴァンスの鍵盤をたたく音がいつもより力強さを感じます。
だからといって、熱すぎない演奏です。
エヴァンスの別の魅力も楽しめます。

相続セミナー・説明会情報

自主開催セミナー

わかりやすい終活、相続と遺言書のはなし ~幸せな相続の準備~ 説明会

開催日時:令和3年8月25日(水) 午前10時から11時20分
開催場所:沖縄県教職員共済会館「八汐荘」(那覇市松尾1-6-1)
定員:6名
参加費:2,000円(税込)
お申込み・お問合せ:
行政書士ジャジー総合法務事務所
☎098-861-3953
✉お申込みフォーム
※件名に「8/25相続セミナー参加希望」とご記載ください。

・新型コロナウイルス感染拡大予防のため完全予約制となっております。
・会場は定員24名のところ6名(講師1名別)を開催定員としています。
・会場は換気し、ご参加者にはマスクの着用と手指消毒をお願いいたします。
・講師はマスク着用の上、講演いたしますことをご了承ください。
・感染拡大や緊急事態宣言の延長などにより中止とすることもあります。

ラジオ番組パーソナリティ

「ジャジーのJAZZタイム×幸せな相続相談」(FMレキオFM80.6MHz)
毎月第1および第3水曜日21:00~21:50放送中。
スマホのアプリでも聴けます。ダウンロードはこちらをクリックしてください。
「行政書士がラジオ番組?」と不思議に思ったらこちらをクリックすると理由が分かります。


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城間 恒浩

代表者行政書士ジャジー総合法務事務所
沖縄県那覇市松尾の遺言・相続関係専門のJAZZ好きの行政書士。 2010年に父親と祖母を同じ年に亡くし2度の相続を経験。 その時に感じたのが「気軽に相続や遺言に関する相談先があったらいいのになぁ」ということ。 そんなことから、身近な街の法律家、遺言・相続専門の行政書士として、自分の経験や学んだ知識で相続でお困りの方のご相談にのっています。 行政書士は遺産分割協議書や遺言書作成などの相続関係のお手伝いもできるのです。 1971年9月生。国際協力関係の仕事に約11年間、社会保険労務士の事務所で約10年勤務後、2015年10月より現職。 エクスマ塾67期。エクスマ・エヴァンジェリスト15期。エクスマ学院1期。 JAZZが大好き。好きな場所は、沖縄とニューヨーク。 2016年9月よりラジオ番組パーソナリティーとしても活躍中。お気軽に「ジャジー」と声をかけてください!

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