多額の遺産もいらないと考えるようになる相続争い。

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JAZZ好きの行政書士城間恒浩(@jazzyshiroma)です。 僕は沖縄県那覇市松尾で遺言相続専門の行政書士として、遺言書や遺産分割協議書の作成、相続や終活のご相談を承っております。
これまで関係した遺言書・遺産分割協議書・贈与契約書等の作成は100件以上、相続相談は300件以上となっており、相続や遺言のことでお困りの方がいることを肌で感じ「相続は準備させすれば、ご本人もご家族も幸せになれる」ことを実務を通じて実感しています。
このブログでは、実務を通じて感じる相続や遺言の話を中心に書いています。
また、たまに相続や遺言以外のことを書いています。

【新型コロナウイルス関係】

新型コロナウイルスに関する情報が多く出回っていますが、情報を集める際に参考にしていただきたいサイトをまとめましたので、参考にされてください。
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プラスの財産の相続放棄

かなり前の事ですが、相続が開始している方の息子さんから、こんな相談がありました。

「自分の父親が、相続人で、相続財産が全部で数億円あって、父親も数千万の財産を受け取る権利があるんだよね。
でも、相続争いでウンザリした父親が相続放棄したいと言っている。」

そんな話でした。
状況を聞いてみると、母親がなくなって、相続開始は約半年前、遺言書はなく、相続人は数名。

相続人の皆がいおいろ自分の都合ばかりを言ってきて、遺産分割協議もできない状況で、相談者のお父さんはウンザリして相続を放棄したいとのこと。

遺産争い イラスト 20160323

遺産争い

 

ただ、このケースでは、相続の放棄は難しいケースです。
「相続放棄」は、「相続を知った日から3か月以内」に、家庭裁判所に申し立てすることになってます。

相続人は、自分の母親がなくなって、半年経過しており、相続が開始したことを6か月前には知っていたわけですから、これから相続放棄はできないでしょう。

また、本件については3か月以内に相続放棄の手続きをしていたとしても、最終的には家庭裁判所の承認がされるかどうかは、申し立てをしないとわかりません。
つまり、申し立てをしたからと言って必ず相続放棄が認められるものではないのです。

しかし、本件は珍しいケースではあると思います。
通常、「相続放棄」は相続財産のうち負債(マイナスの財産)が多い場合に行うことがほとんどだからです。

相続する財産が借金ばかりだと、相続するのは嫌ですよね。
ご相談のあったケースでは、相続財産は数千万円になる可能性があるので、本人が負債をおうこともありません。

ただし、遺残分割協議で、他の相続人と話し合うことにつかれ、ウンザリしたので、財産はいらないと思ったようです。
相続人皆さんが、言い分を通そうとしているようなので、確かに難しい案件だと思います。

僕が遺産分割協議書の作成依頼を受けてもかなり時間のかかるケースなのかな、と思います。

法定相続分の譲渡

ご相談者のお父さんは、お金にも困ってないし、生活はできているようなので、「相続はしない!」と堅い決意のようでしたので、僕は、他の相続人への「法定相続分の無償での譲渡」を提案しました。

「法定相続分の譲渡」とは、簡単に説明すると、遺産分割協議が完了していないことを前提として、自分の相続分を他の相続人または第三者に譲渡することで、譲渡を受けた人は相続分の割合がそれだけ増えて、譲渡した人は遺産分割協議から外れることができる制度です。

ご相談のケースでは、相続人同士がもめていますから、譲渡した人は遺産分割協議から外れるので、すっきりするかもしれません。

しかし、譲渡を受けた人の相続分の割合は増えますので、相続人同士のバランスが崩れて余計に、こじれる可能性はあるかもしれないです。

その辺も説明したうえで、ご提案させていただきました。

なお、法定相続分の譲渡は、有償でも無償でも可能ですが、有償の場合には譲渡した人にも相続税が課税されます。

また、法定相続分の譲渡は、法定相続人以外の第三者にも譲渡できますが、その場合には余計に遺産分割協議がややこしくなる可能性もありますね。
まったく関係のない人が、遺産分割協議に加わってくるわけですから。

遺言書を書くことで争いは回避される

いずれにせよ、今回の相談内容は、お金が欲しくて争いになったというよりも、感情のもつれから、数千万円もの財産を相続などしたくないと考えられた、まれにみる例でした。

遺言書さえあれば、相続人がこんな思いをしなくていいのですから。
大切な家族が争わないように、遺言書はちゃんと書いてください。
遺言書を書いて円満かつ円滑な幸せな相続を実現してください。

しかし、数千万円の相続財産もったいないですね。
僕なら粘り強く交渉するけどな、と思った案件でした。

円満かつ円滑な幸せな相続の準備 遺言書

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今日のJAZZ

ピアニスト、ウィントン・ケリーの《What A Difference A Day Made》を聴いています。
情緒のある音色にざらついた気持ちが少し軽くなります。
落ち着かないとき、せわしないとき、忙しいとき、少し落ち着きたいと思ったら聴いてみてください。

相続セミナー・説明会情報

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(中止)より良い人生を送るための終活と相続 ~幸せな相続の準備~ 説明会

開催年月日:令和2年4月28日(火)
新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止としました。(4月7日午後2時39分決定)
次回は5月25日(月)の午前中を予定しています。改めて告知いたします。

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【ラジオ番組パーソナリティ】

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城間 恒浩

城間 恒浩

代表者行政書士ジャジー総合法務事務所
沖縄県那覇市松尾の遺言・相続関係専門のJAZZ好きの行政書士。1971年9月生。 エクスマ塾67期。エクスマ・エヴァンジェリスト15期。 JAZZが大好き。好きな場所は、沖縄とニューヨーク。 国際協力関係の仕事に約11年間、社会保険労務士の事務所で約10年勤務後、平成27年10月より現職。 2010年に父親と祖母を同じ年に亡くし2度の相続を経験。 その時に感じたのが「気軽に相続や遺言に関する相談先があったらいいのになぁ」ということ。 そんなことから、身近な街の法律家、遺言・相続専門の行政書士として、自分の経験や学んだ知識で相続でお困りの方のご相談にのっています。 行政書士は遺産分割協議書や遺言書作成などの相続関係のお手伝いもできるのです。 平成28年9月よりラジオ番組パーソナリティーとしても活躍中。お気軽に「ジャジー」と声をかけてください!

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