夢を叶えたくて起業しても継続的にしないといけない本業以外のことも多々あります。おろそかにしてはいけない。
JAZZ好きの行政書士城間恒浩(@jazzyshiroma)です。 僕は沖縄県那覇市松尾で遺言相続専門の行政書士として、遺言書や遺産分割協議書の作成、相続や終活のご相談を承っております。
これまで関係した遺言書・遺産分割協議書・贈与契約書等の作成は100件以上、相続相談は300件以上となっており、相続や遺言のことでお困りの方がいることを肌で感じ「相続は準備させすれば、ご本人もご家族も幸せになれる」ことを実務を通じて実感しています。
このブログでは、実務を通じて感じる相続や遺言の話を中心に書いています。
また、たまに相続や遺言以外のことを書いています。
【新型コロナウイルス関係】
新型コロナウイルスに関する情報が多く出回っていますが、情報を集める際に参考にしていただきたいサイトをまとめましたので、参考にされてください。
個人向けの定額給付金、事業者向けの持続化給付金、融資や納税の猶予などの情報をまとめています。
参考にされてください。
5月1日から申請が始まり、給付が開始されている持続化給付金(個人事業主上限100万円、中小企業上限200万円)について、10万円未満は切り捨てとなっていましたが、10万円未満も給付することに改められたようです。
既に入金があった方は差額が支払われますし、まだの方は10万円未満の切り捨てではなく満額が給付されるようです。
起業後にすべき大事なこと
僕は相続・遺言が専門ではありますが、友人や知人からのご依頼であれば、会社設立や許認可関係も受けています。
現在も新型コロナウイルスが猛威を振るい経済状況悪化は深刻さ増していますが、起業のお手伝いやご相談を何件か承っています。
起業する際には法人設立、契約書の作成、許認可に加えて、融資、補助金、助成金、社会保険関係(労災・雇用・健康・厚生年金保険)、税務関係のご相談を受けることがあります。
ただ、助成金と社会保険関係は社会保険労務士の業務の範疇ですし、税務関係は税理士の業務です。
ですから、一般的なことは説明できますが、お手続きについては、社労士や税理士につなぐことになります。
どちらも重要で大切なことです。
僕ら行政書士の企業支援は、月々の顧問契約はなかなかありませんが、社労士や税理士は、毎日、毎月または毎年しなくてはならないことがあるので、顧問契約が多いと思います。
人を雇うのであれば、労働保険(労災・雇用)、社会保険(健康・厚生年金)、給与計算、就業規則、各種協定や労務相談の必要があり、社労士の存在は心強いことでしょう。
また、年に一度の所得税・消費税の確定申告や決算においては、複雑すぎる税務面のサポートは税理士が必須です。
ですから、僕は起業する方には、スタートアップのことも重要ですが、事業を継続する際の大変さをお伝えしています。
特に僕が企業支援をする方は友人や知人が多いので、口酸っぱく、もしくはそんなに面倒なの?と不安になるくらいにお話をします。
なぜかと言えば、起業するということは全て(本業、経営、人事労務管理、経理、広報、雑務などなど)自分の責任で遂行しないといけないのですから。
事業をする上では、確かに細かな法令が多数あり、全てを理解するのは大変でしょうし、いくら従業員がいて、仕事を分担できるにしても最後は経営者の責任であり「知らなかった」では済まされないこともあるのです。
僕自身も個人事業主として、5年目を迎えています。
従業員は雇っていませんが、一人でできる範囲で、必要であればアウトソーシングすればいいかなと思いつつ、今は事業を続けています。
また、人を雇うというのは大変な責任を負い、多くのストレスも抱える可能性があることを知っているからです。
軽い気持ちで、サラリーマンが嫌だから、一人が気楽だから、やりたいことがあるから、好きなことをしたいから、といったことだけを考えて起業すると、自分だけではなく従業員や関係者に大きな迷惑をかけることがあるのです。
残念なことに沖縄の経営者にもそういった方が多い。
前職の社会保険労務士事務所時代から、多くの経営者の方のご相談をお伺いしましたが、無責任な考え、自分本位の考えを持ったままの方が多いのです。
沖縄の起業率は高く、廃業率も高いというのはそういった理由もあるのではないでしょうか。
挑戦することや夢叶えるため行動することは、素晴らしいことだと思います。
でも、無謀であってはいけないし、無視してはいけないこともありますし、なさねばならないことは多々あるのです。
今回の新型コロナウイルス感染拡大の支援策として、雇用調整助成金、補助金や各種実質無利息の融資が出ているけれども適用にならない事業主も多いと聞きます。
なぜか?
事業主としての義務を果たしていないからです。
労務管理面では、労働保険を設置していない、給与計算がされていない、法定帳簿、就業規則がない、必要な協定がされていないどなど・・・
税務面では、日々の収入支出を記録していない、帳簿を付けていない、確定申告をしていない、税務申告をしていないなどなど・・・
まじめにやっている事業主からすると信じられないことですが、やるべきことをしてない方はいるのです。
そして、そういう方に限って、何とかしてほしい、何とかしろ、どうにかなるだろうと、行政や僕ら士業に無茶な要求をしてくることもあるのです。
ごく少数だと信じたいのですが、良く聞こえてくる話です。
前職の社会保険労務士事務所時代には、意識の低い会員様にはかなり口酸っぱく労務管理の徹底と法令順守をお伝えしていて、中には「お前らは行政の手先か!」と言われる事業主の方もいましたが、日ごろの考え方や意識が、大きな問題に直面してしまうことを知っていたので、伝え続けていました。
ただ、僕はそのようやるべきことをしていなかった方々も、今からでもすべきだと思う。
今となっては支援策も受けられないから遅いと考えるのではなく、今後も事業を続けていきたい、アフターコロナ後もこの事業を継続したいと考えるなら、すべきことをする必要があるように思います。
そして、まじめにやっていた方々は救われる世の中でなくてはならないと思います。
ですから、新型コロナウイルスに対する経済支援策はできる限り多くの事業主が救われるように、法令順守していた方々が簡略された手続きで、十分な支援が迅速にされることを願います。
持続化給付金は2019年中に起業、代替わり、法人化などをしていないと適用されないケースがあり2020年になって起業した事業主や中小企業が適用されずに困っています。
そういった方々を救う経済支援策も拡充してもらいたいですね。
また、これまで法令順守ができていなかった事業主の方もあきらめずに自分が受けられる支援策はないか情報を探ってみてください。
僕たち士業は経営者のサポート役でもあります。
自分が関わる以上、お客様の事業がうまくいくことを願っています。
ですから、様々な情報提供をし、言いにくいことも伝えるわけですし、ご相談を承るのです。
僕も企業支援をする際には、継続的にしなければならない、労務管理や税務面のことはしっかりお伝えして、提携する専門家を紹介していきたいと思います。
自分の夢をかなえたい、自分の得意なことでお役に立ちたい、自分の提供する商品やサービスで喜んでもらいたいと、いう起業家の皆さんはできる限り応援します。
そして、事業主がなすべきことが多いこともお伝えしていきたいと思おいます。
今日のJAZZ
Youtubeでたまたま見つけたのがサックス奏者ハンク・モブレーとトランぺッター、リー・モーガンが、1958年にニューヨークのジャズ・クラブ「バード・ランド」でライブ録音された《All the Things You Are》を聴いています。
ライブ録音なので、観衆の話し声、拍手が聴こえてきて臨場感があります。
7人編成で、ピアノトリオにトランペット、トロンボーンにサックスが2名入っています。
聴いていて飽きないライブ演奏です。
相続セミナー・説明会情報
自主開催セミナー
(中止)「より良い人生を送るための終活と相続 ~幸せな相続の準備~ 説明会」
開催年月日:令和2年5月25日(月)
新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止を決定いたしました。(令和2年5月7日15:32決定)
次回は6月29日(月)を予定しております。
詳細はこちらをクリックしてください。
【ラジオ番組パーソナリティ】
「ジャジーのJAZZタイム×幸せな相続相談」(FMレキオFM80.6MHz)
毎月第1および第3水曜日21:00~21:50放送中。
スマホのアプリでも聴けます。ダウンロードはこちらをクリックしてください。
「行政書士がラジオ番組?」と不思議に思ったらこちらをクリックすると理由が分かります。