相続手続きを先延ばしにすることで起こる厄介なこととは。
さっわやかな天気の沖縄県那覇市です。気持ちがいいですね。気温も25℃位まで上がるようです。日中は暑いくらいかも。
営業車の6か月点検に来ています。定期的に点検してもらうと安心して運転できますよね。
沖縄県那覇市の遺言・相続専門JAZZ好きの行政書士ジャジーこと城間恒浩です!
相続手続きはお早めに
僕に相続関係でご相談がある案件は、大別すると相続開始前の遺言書作成と相続開始後の遺産分割協議書作成となります。
もちろん、状況に応じて、贈与や信託もあります。
遺言書作成のご相談でしたら家族構成や財産状況を確認し、遺言書を作成する意義をご説明して、作成に移ります。
例えば、公正証書遺言でしたら資料さえ揃いましたら2か月ほどでは作成できると思います。
相続税の心配があるようでしたら、提携する税理士に依頼して相続税のシミュレーションも実施しますが、大体1ケ月ほどはかかると思います。
遺言書を作成した方がお亡くなりになられて相続が開始したら、遺言の執行ですが、財産の状況にもよりますが公正証書遺言なら約2か月もあれば手続きは完了するでしょうし、家庭裁判所での開封や検認手続きが必要な自筆証書遺言や秘密証書遺言でも3か月から4か月では完了すると思います。
一方で、遺言書のない相続では時間を要します。
まずは、相続人と遺産を確定し、相続人全員で遺産分割協議をします。
相続人全員です。
この段階で、まずは躓くこともあります。
相続人が県外または海外にいるけど、どうしたらいい?
相続人の中に未成年者がいたらどうするのか?(ケースによっては家庭裁判所で特別代理人を選任)
音信不通・行方不明者がいたら?(失踪宣告や家庭裁判所で不在者財産管理人の選任)
認知症の人がいたとしたら?(家庭裁判所で後見人の選任)
この段階で、手続きが進まずに、時間ばかりが経過することもあります。
僕の所にご相談があったケースで相続人の数が60名を超えるケースもありました。
これは、手続きを先延ばししたり放置することで、相続人が亡くなり次の相続が発生(このケースを「数次相続」といいます)したことで、相続人がどんどん増えてしまったからです。
相続人が増えれば増えるほど、様々な考えが出てきますから相続人全員が納得するような話し合いをするのが難しくなるのは想像に難くないでしょう。
これだけいると話し合いはまとまらず家庭裁判所での調停・審判に進むこともあります。
昨年、数次相続が発生し、相続人が13名のケースを手がけましたが、最初の顔合わせから業務が完了するのに約2年かかりました。
手続き中はご高齢の相続人や海外に嫁いだ相続人もいたので、その方たちがお元気でいてくれることを願っていました。
そうでなければ、また、一から相続人全員で話し合いをしなくてはならないのですから。
気が遠くなります。
遺産分割協議が必要な相続手続きでは、10年以上も手続きがされていないケースも珍しくないのです。
遺言書があれば、故人の遺産を有効活用して、相続人は経済的にも助かったかもしれませんし、なにより手続きが終わっていないことで、モヤモヤしなくてもいいかもしれません。
今も30年ほど前に亡くなった方の相続に関するご相談がありますが、15年ほど前に相続人調査をしたときには26名の相続人がいたそうです。
どうしてもこの相続を解決したいとのご相談者の希望があり、まずは、法定相続情報一覧図や相続関係説明図の作成のために相続人調査から進めようと思っていますが、相続人は何名になることでしょうか?
こうなると相続手続きが完了することにかなりの時間を要しますし、場合によっては家庭裁判所に持ち込まなくてはならないかもしれないですね。
このように相続手続きを先延ばしにしたり、放置したりしていると相続人が増えて余計に大変な状況になります。
また、相続人が増加して手続きが完了しないことに加え、遺産を有効活用できなかったり、相続手続きをするときに必要以上にお金がかかったり、とデメリットはあってもいいことはありません。
このような状況になる前に、是非とも専門家に相談してもらいたいともいます。
相続手続きは早めに進めることを強くお勧めします。
ちなみに、遺言書のない相続では相続人であれば、誰でも他の相続人に対して「遺産分割協議をしましょう」と申し出ることは可能で、期限はありません。
なお、このような状況は不動産の相続登記が義務でないために起きていることも一因と考えられており、今後、相続登記は義務化される可能性があります。
また、長い間(10年)取引のない金融機関の休眠口座の預貯金についても、一定の要件のもと預金保険機構に引き継がれ民間の公益活動に活用するための法整備がされています。
貴方の遺した財産でご家族が困らないように、争いに発展しないように準備してください。
貴方の遺産がご家族に有意義に使われることを望むのであれば。
今日のJAZZ
ふと思いついて紹介したくなったのが、トランぺッターのブラウニーことクリフォード・ブラウンです。
天才と言われ多くの一流ミュージシャンと早くから共演していたブラウニーが亡くなったのは1956年、ブラウニーが25歳の時でした。
自動車事故でした。
バド・パウエルの弟リッチー・パウエルとその奥さんは車の事故で一緒に亡くなりました。
今日は営業車を点検に持ってきているので、ふと自動車事故で亡くなったブラウニーのことを思い出しました。
あれから70年近くがたち、車の性能も上がり、点検もこまめに行っていますから安心して運転していますが、事故の一番の原因はヒューマン・エラーです。
気を付けたいですね。
今日はブラウニーが女性ヴォーカリスト、ヘレン・メリルと共演した《You’d Be So Nice To Come Home To》を紹介します。
しっとりとしなやかな演奏です。
相続セミナー・説明会情報
自主開催セミナー
「より良い人生を送るための終活と相続 ~幸せな相続の準備~ 説明会」
【開催概要】
◇開催年月日:令和2年2月27日(木)
◇時間:10:00~11:45
◇定員:先着12名
◇参加費:2,000円(税込)/名
※当日、会場にてお支払いください
【申込方法】
◇電 話098-861-3953
◇メールお問合せフォーム
題名に「2/27セミナー参加申込」と入力お願いします。
本文にはご参加者人数、お名前と連絡先(電話番号)のご記載をお願いします。
【会 場】
沖縄県教職員共済会館「八汐荘」3階小会議室
那覇市松尾1-6-1
駐車場有(説明会参加者無料)
詳細はここをクリックしてください。
【ラジオ番組パーソナリティ】
「ジャジーのJAZZタイム×幸せな相続相談」(FMレキオFM80.6MHz)
毎月第1および第3水曜日21:00~21:50放送中。
ご家庭のラジオなら那覇市と浦添市、カーラジオなら北は読谷村、沖縄市、南は豊見城市、与那原町まで聴けます。
スマホのアプリならFMレキオのサイトでアプリをダウンロードすると日本全国、世界中で聴けますよ。
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城間 恒浩
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