遺言書をご夫婦で書くメリットは公平性のある相続の実現。

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僕の好きなエッセイスト岡田光世さんのニューヨークの魔法シリーズ第9弾にしてシリーズ完結作「ニューヨークの魔法は終わらない」を読み返してみた。
ニューヨークの魔法シリーズは一見して冷たい印象を与える大都会ニューヨークが岡田さんの日常を通すと、人情味あふれる暖かな街であることが伝わってきて、益々ニューヨークが魅力的に映ります。
ニューヨークに興味がある人はもちろんのこと、そうでない人にもおすすめのエッセイです。
「ブルーノートの哲学者」では、岡田夫妻がニューヨークの老舗ジャズクラブでベーシスト、ロン・カーターのセッションを観た際のエピソードがある。
岡田さんらしいオチで面白いんだよね。
僕はまだブルーノートにはいったことないから、今度、ニューヨークを旅行する時には必ず行ってみたいと思う。
沖縄県那覇市の遺言・相続専門JAZZ好きの行政書士ジャジーこと城間恒浩です!

ニューヨークの魔法シリーズ第9弾「ニューヨークの魔法は終わらない」

ご夫婦で遺言書を書くメリット

先日、急なお客様のご来訪がありました。
お約束がなかったのですが、遺言書のことで相談したいとのことで、事務所に来られたのは80歳代の女性です。

お話をお伺いしていると、高齢になってきて、最近体調もすぐれないので、旦那様と相続の話をしているが、旦那様は遺言書を書く気が全くなく、自分だけでも準備しておきたいということでした。

沖縄ではありがちなパターンです。
奥様は準備したいけど、旦那様が動かない・・・

今回ご相談のあったご夫妻はお二人ともに土地とアパートを経営していて、預貯金もそれなりの残高がありそうです。
お子さんは息子が3名で、旦那様はご自宅の土地と建物を長男さんと2分の1づつ共有している状況のようです。

ご相談のあった際に、奥様は当初自分の土地とアパートを子供たちに3分の1づつ共有にして相続させたい、意向を持っておられましたが、僕は不動産の共有は後々問題となることが大きいので、お勧めできないことを伝えました。

なぜかと言えば、共有にしてしまうとアパートの経営も3名の話し合いが必要ですし、建て替えや売却などの際にも3名の合意が必要です。
また、お子さんたちが亡くなり相続が発生すると所有者がどんどん増えていく可能性があり、せっかくの不動産が有効活用できません。

ですから、不動産の共有は僕はあまりお勧めしていません。
今回のケースでは、旦那様も自宅以外にも不動産を持っており、お二人の預貯金もそれなりにあるので、ご夫婦の全ての財産を子供たちが相続していくことを念頭に考えれば、不動産の共有も避けられるかもしれません。

具体的に言えば、旦那様が長男と共有している自宅の土地と建物相続させて、旦那様のアパート不動産は二男へ、奥様のアパート不動産は三男へ相続させる。
長男は収益物件であるアパートがないことと、長男であり祭祀主宰者であることから預貯金を多めに相続することで、平等性を保てばいいのではないかと思います。
もちろん、ご夫妻が亡くなるタイミングにズレはあり、お子さんたちが平等な相続を実現するのは少し時間はかかるとは思いますが、ご夫妻のそれぞれの財産を平等に相続するよりも、より公平性の保てる相続が実現できるでしょう。

お子様たちは、相続のことはご両親に任せると言っているので、平等性に配慮をすれば、大きな問題は起きないのではないかと思います。

しかし、子供たちが親に任せるとはいえ、具体的な相続がある際には、遺言書があったほうがスムーズです。

遺言書がなく、いざ、お子様方が話し合いをしようとしても、なかなか結論がでなかったり、実際に話し合いが始まると、気が変わる相続人がでてくるのは、相続の常です。

もし、ご夫妻がそれぞれそれなりの財産を持っていて、公平な相続を考えるのであれば、ご夫婦で遺言書を書くことをお勧めします。
実際、僕のところにもご夫婦での遺言書の作成のご依頼があり、ご夫婦で平等な相続を実現しようという方もいらっしゃいます。

また、収益不動産(軍用地、マンション、アパートなど)や多額の預貯金などの財産があるケースでは、状況によっては信託契約も有効な相続対策となりますので、お近くの専門家にご相談してみてください。
僕も税理士、司法書士などと協力して対応しております。

遺言を書くご夫婦

今日のJAZZ

冒頭で登場したベーシスト、ロン・カーターはトランペット奏者マイルス・デイヴィスのグループでも活躍したジャズ・ジャイアントの一人で、今も世界中で演奏し活躍しています。
長身で、スラッとした体形にダークスーツが良く似合う。
エッセイストの岡田光世さんはロン・カーターを「哲学者」と表現していましたが、知的な雰囲気を醸し出すダンディーなロンはカッコいい。
今日はロンの《The Shadow Of Your Smile》を紹介します。
マイルスにエレクトリック・ベースへの転向を進められたけど、アコースティツク・ベースにこだわり演奏を続けている芯の強いロンですが、演奏は穏やかです。

【相続セミナー・説明会情報】

円満かつ円滑な相続を実現する遺言書~幸せな相続の準備~説明会

【開催概要】
◇開催年月日:令和元年8月28日(水)
◇時間:10:00~11:45
◇定員:先着12名
◇参加費:2,000円(税込)/名
※当日、会場にてお支払いください

【申込方法】
◇電 話098-861-3953
◇メールお問合せフォーム
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【会 場】
沖縄県教職員共済会館「八汐荘」3階小会議室
那覇市松尾1-6-1
駐車場有(説明会参加者無料)

詳細はここをクリック。

【ラジオ番組パーソナリティ】

「ジャジーのJAZZタイム×幸せな相続相談」FMレキオ(FM80.6MHz)
毎月第1および第3水曜日21:00~21:50放送中。
ご家庭のラジオなら那覇市と浦添市、カーラジオなら北は読谷村、沖縄市、南は豊見城市、与那原町まで聴けます。
スマホのアプリならFMレキオのサイトでアプリをダウンロードすると日本全国、世界中で聴けますよ。
JAZZのリクエストや遺言・相続に関する相談はこちらへどうぞ!

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城間 恒浩

代表者行政書士ジャジー総合法務事務所
沖縄県那覇市松尾の遺言・相続関係専門のJAZZ好きの行政書士。 2010年に父親と祖母を同じ年に亡くし2度の相続を経験。 その時に感じたのが「気軽に相続や遺言に関する相談先があったらいいのになぁ」ということ。 そんなことから、身近な街の法律家、遺言・相続専門の行政書士として、自分の経験や学んだ知識で相続でお困りの方のご相談にのっています。 行政書士は遺産分割協議書や遺言書作成などの相続関係のお手伝いもできるのです。 1971年9月生。国際協力関係の仕事に約11年間、社会保険労務士の事務所で約10年勤務後、2015年10月より現職。 エクスマ塾67期。エクスマ・エヴァンジェリスト15期。エクスマ学院1期。 JAZZが大好き。好きな場所は、沖縄とニューヨーク。 2016年9月よりラジオ番組パーソナリティーとしても活躍中。お気軽に「ジャジー」と声をかけてください!

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