相続はあまり先まで考えると何もできなくなるので、目の前のことをどうしたいか考えるのも大事。


ドキュメンタリー映画「ビル・エヴァンス タイム・リメンバード」と那覇市桜坂劇場。

昨日は沖縄での上映開始を首を長くして待っていたドキュメンタリー映画「ビル・エヴァンス タイム・リメンバード」を那覇市の桜坂劇場で観てきました。
僕の好きなミュージシャンの一人、ジャズ・ピアニスト、ビル・エヴァンスの生涯を描いたドキュメンタリー映画です。
4月下旬から全国順次上映が始まっていて、沖縄は2カ月遅れの上映開始でした。
本人がジャズについて語るシーン、演奏シーン、共演者・ミュージシャンが語るエヴァンス、家族との関係、エヴァンスを支えた人々など、これまで知らなかったことが沢山語られていました。
情報が多くてまだ消化しきれていないところはありますが、劇中での本人、家族、共演者、ミュージシャンや支えてきた人たちの話を聞くとエヴァンスは「音楽に真摯に向き合い、ジャズを人生のすべてだと言い切り、ジャズに人生を捧げていた」ことが分かります。
そして、これまでみたことのないようなエヴァンスの笑顔をみることもできた。
エヴァンスは長身、内向的だがひょうきんで女性にモテたそうだ。
そんな面も知ることができた。
しかし、恋人や兄の死、妻や子供との離別がエヴァンスの心をむしばんでいき、薬にたよる精神と身体は悲鳴を上げ、命が尽きます。
エヴァンスの死は、時間をかけた自殺という者もいました。
人生に絶望していたのかもしれないですね。
なんにしても、エヴァンスを知るには十分な映画です。
少なくとももう一度は観に行きたいと思います。
ジャズ好き、音楽好きな方には是非観てもらいたいですね。
こんにちは!沖縄県那覇市の遺言・相続専門JAZZ好きの行政書士ジャジーこと城間恒浩です!

相続ではあまり先のことまで考えると何もできなくなる

今日は、豊見城市豊崎にあるサンレー豊崎紫雲閣のイベントの相続相談員として出動しています。
県内各地のサンレー紫雲閣でのイベントの相続相談員を始めて約2年ですが、多くのご相談をお受けしていまして、僕も勉強になっています。

サンレー豊崎紫雲閣イベント「隣人集まれフェスティバル」相続相談コーナー

以前にご相談をお受けしました事例です。
ご夫妻と子供3名のご家族で、旦那様が亡くなった時に不動産や預貯金の相続をどうしたらいいかと、悩んでいる方でした。

旦那様は遺言書を全く書く気がなく、相続の話をしても自分の考えはまったく話してくれない。
子供たちとも相続の話はしたことがないけれども、奥様としては旦那様と一生懸命に働いて購入した土地と建てた家はできれば、自分たちの亡き後に手放すことなく守ってほしいという意向があるようです。

子供たちは長男が沖縄で他の2人は本土に住んでいて帰ってくるかわからない。
普通に考えたら長男に家、お墓と仏壇を相続してもらのがいいと考えているが、他にめぼしい財産がないので、他の子供たちが納得するか心配している様子でした。

沖縄特有の居住用不動産が主な遺産で、相続人はそれなりにいる相続を難しくしている事例の一つです。

僕がアドヴァイスしたのは、旦那様とまずは十分に話し合いをすること。
ご夫婦がしっかりと考えて、遺言書をかくなりして子供たちに気持ちを伝えることをしないと、ささいなことから家族が相続争いを起こしてしまう可能性もあります。

遺言書があれば、ご家族は最大限尊重してくれるはずです。
故人の意向が分からないから、家族は自分たちの夫々の想いをぶつけてしまい、争いに発展してしまうのです。

また、今回のケースは旦那様が亡くなった後に、居住用不動産を奥様が相続できなければ、奥様の生活に大きな問題が出てくる可能性もあります。
子供たちが、母親の生活にしっかり配慮してくれるのならいいのですが、今の世の中、思いもよらぬことがおきます。

遺産ほしさに実の親が住む生活の場である不動産を売ってお金に換えて分けろ、と言ってくる人もいます。
兄弟姉妹以外の相続人には遺留分が認められているので、そんなことも起きえるのです。

さらに、今回のケースでは、ご夫婦が亡くなり、子供たちへの相続はうまくいったとしても、その後、孫の世代の相続がどうなるかわかりません。
奥様は実際にそんなご心配もされていました。
なぜなら、夫婦で一生懸命働き手に入れた不動産は守ってほしいと考えているからです。

お気持ちは十分にわかります。
自分たちの努力のたまものですし、想いでのつまった財産ですから子や孫にも大事にしてもらいたいと考えることが自然のことです。

しかし、その思いが強すぎると将来の禍根となる可能性もあります。
この家はおじいちゃんやおばあちゃんが一生懸命に働いて築いた家で、この先も孫の僕たちが承継していく!と決意する人もいれば、少子高齢化が進み田舎に税金ばかりかかり住むことのない不動産をもつことはできないから処分してお金を分けよう!という人たちもでてくるでしょう。
そんな考え方の違うもの同士が意見をぶつけ合うことがあるのです。

あなたが遺した財産で子孫が争うことを望んでいることはないと思います。

そうであれば、自分たちの築いた財産はできれば子子孫孫で大事に守ってもらいたいけど、状況が許せなくなった時には、私たちの想いに縛られずに、その時に出来ることをしてほしい、処分してもらっても構わない、とったような逃げ道も示してあげるのが必要ではないかと思います。

そういったことをできれば遺言書に示してほしいですね。
それが、代々引き継がれるように。

最近では孫の代まで相続を考える信託契約などもありますので、場合によってはだいぶ先まで円満かつ円滑な相続を実現できるかもしれません。
ケースバイケースではありますが、まずはあなたの現状を専門家に相談してみるといいアイデアがdてくるのではないかなと思います。

あまり先までのことを考えるとなかなか決断できず、行動もできないので、今できることを考えることも大切です。

サンレー豊崎紫雲閣イベント「隣人集まれフェスティバル」 エイサー演舞

今日のJAZZ

ドキュメンタリー映画「ビル・エヴァンス タイム・リメンバード」でも何度か流れていたエヴァンスの代表アルバム『Walts for Debby』の一曲目に収録された≪My Foolish Heart≫がとても綺麗でした。
僕がジャズを聴き始めたときに何度も繰り返し聴いていた曲です。
エヴァンスの心を表す曲だったのかもしれないですね。
My Foolish Heart≫「愚かなり我が心」。
みんな、愚かな心を持っていると思うけど、エヴァンスは許せなかったのかな。

【相続セミナー・説明会情報】

中学生でもわかるやさしい相続と遺言のはなし~幸せな相続の準備~説明会

【開催概要】
◇開催年月日:令和元年7月30日(火)
◇時間:10:00~11:45
◇定員:先着12名
◇参加費:2,000円(税込)/名
※当日、会場にてお支払いください

【申込方法】
◇電 話098-861-3953
◇メールお問合せフォーム
題名に「7/30セミナー参加申込」と入力お願いします

【会 場】
沖縄県教職員共済会館「八汐荘」3階小会議室
那覇市松尾1-6-1
駐車場有(説明会参加者無料)

詳細はここをクリック。

【ラジオ番組パーソナリティ】

「ジャジーのJAZZタイム×幸せな相続相談」FMレキオ(FM80.6MHz)
毎月第1および第3水曜日21:00~21:50放送中。
ご家庭のラジオなら那覇市と浦添市、カーラジオなら北は読谷村、沖縄市、南は豊見城市、与那原町まで聴けます。
スマホのアプリならFMレキオのサイトでアプリをダウンロードすると日本全国、世界中で聴けますよ。
JAZZのリクエストや遺言・相続に関する相談はこちらへどうぞ!


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城間 恒浩

代表者行政書士ジャジー総合法務事務所
沖縄県那覇市松尾の遺言・相続関係専門のJAZZ好きの行政書士。 2010年に父親と祖母を同じ年に亡くし2度の相続を経験。 その時に感じたのが「気軽に相続や遺言に関する相談先があったらいいのになぁ」ということ。 そんなことから、身近な街の法律家、遺言・相続専門の行政書士として、自分の経験や学んだ知識で相続でお困りの方のご相談にのっています。 行政書士は遺産分割協議書や遺言書作成などの相続関係のお手伝いもできるのです。 1971年9月生。国際協力関係の仕事に約11年間、社会保険労務士の事務所で約10年勤務後、2015年10月より現職。 エクスマ塾67期。エクスマ・エヴァンジェリスト15期。エクスマ学院1期。 JAZZが大好き。好きな場所は、沖縄とニューヨーク。 2016年9月よりラジオ番組パーソナリティーとしても活躍中。お気軽に「ジャジー」と声をかけてください!

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