知ってますか?贈与契約の成立要件と注意点。

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JAZZ好きの行政書士城間恒浩(@jazzyshiroma)です。
僕は沖縄県那覇市松尾で遺言相続専門の行政書士として、遺言書や遺産分割協議書の作成、相続や終活のご相談を承っております。
これまで関係した遺言書・遺産分割協議書・贈与契約書等の作成は100件以上、相続相談は300件以上となっており、相続や遺言のことでお困りの方がいることを肌で感じ「相続は準備させすれば、ご本人もご家族も幸せになれる」ことを実務を通じて実感しています。
このブログでは、実務を通じて感じる相続や遺言の話を中心に書いています。
また、たまに相続や遺言以外のことを書いています。

行政書士ジャジー総合法務事務所

贈与契約とは?

本日は「昭和の日」ですね。
昭和天皇の誕生日です。
ゴールデン・ウイークに入り、5月9日までの11連休という方もいるようです。
昨年に引き続き新型コロナウイルス感染拡大の中で過ごすゴールデン・ウイークですが、我が家は基本的にインドアで過ごすことになりそうです。

ところで、ゴールデンウイークが明けると話題になるのが5月病です。
5月病とは新社会人となった人が、環境が変わり緊張やストレスにさらされる中、過ごした1か月後にゴールデン・ウイークを挟み仕事に復帰するのがおっくうになったりすることのようで、ひどい時には仕事をやめたり転職したりすることもあるようです。

僕の長男坊も4月から東京で仕事を始めました。
国家公務員です。
長男坊も初めての東京での生活と新社会人として仕事に携わる中、彼も緊張し、ストレスもたまっていることだと思います。
僕自身も27年前に東京の新宿で国際協力関係の仕事を始めた時には、同じような状況でストレスもあったと思いますが、何もかも新しいものばかりで楽しかったように思います。

長男坊も体には気を付けて、新しい環境での生活と仕事を楽しんでもらいたいなと思います。
やっぱり、親としては少し心配しますね。

そんな長男坊の左手首には、2年ほど前に僕と妻から贈った腕時計があると思います。
たぶん、毎日、手首に巻いて出かけていると思います。
近くにはいられないけど、お守り代わりとして長男坊を見守っていてくれていることでしょう。

オメガの時計

長男が生まれた時に購入し、二十歳になった時に贈ったオメガのジャック・マイヨール限定モデル。パネルにイルカが飛び跳ねています。

成人男性のお祝いとして、いいのではないかと考えていました。
大人の男になったら少しいいものを身につけておいてもらいたいと思ったのです。

僕が長男坊に時計を譲るのは法律上は贈与になります。
僕(贈与者)が「あげます。」長男坊(受贈者)が「もらいます。」という意思表示をすれば、口頭でも契約が成立します。

もし、相手がいらないと言えば、贈与は不成立となります。

特に贈与対象物の受け渡しまでは要件になっていませんが、口頭による契約では、履行の終わっていない部分、つまりはその対象物を引き渡していない状態であれば、いつでも取り消せます。

例えば、時計の贈与契約を口頭で行ったけれども、時計を相手に渡していないうちは、その契約は取り消すことができます。
また、口頭で100万円の贈与をしますと約束して、50万円を先にあげて、その後に気が変わったのなら残りの50万円は贈与しなくてもよいのです。

一方で、贈与契約を書面で行った場合には、履行が終わっていなくても(贈与対象物の引き渡しが行われていなくても)、契約の取り消しはできなくなりますので、お気を付けください。

昨今は、相続を前に不動産や金銭の生前贈与を行う事例も増えてきています。
不動産の贈与後には所有権移転の登記をしますので、贈与契約書は必須です。
また、金銭を贈与する場合でも贈与契約書を作成しておくと後々の様々なトラブルを避けることができるのではないでしょうか。

今日のJAZZ

ヴォーカリスト、ノラ・ジョーンズとトランぺッター、ウィントン・マルサリスの《Come Rain or Come Shine》をB.G.M.にブログを書いています。
現代のジャズ界を代表する二人の競演で、ムーディーに演奏していますね。
窓辺で雨が降るのを見ながら聴いてみてはどうでしょうか?

相続セミナー・説明会情報

自主開催セミナー

わかりやすい終活、相続と遺言書のはなし ~幸せな相続の準備~ 説明会

開催日時:令和3年5月28日(金) 午前10時から11時20分
開催場所:沖縄県教職員共済会館「八汐荘」(那覇市松尾1-6-1)

新型コロナウイルス感染拡大予防のため完全予約制となっております。
また、感染拡大防止のため中止することもありますので、ご承知おきください。

詳細はこちらをクリック

ラジオ番組パーソナリティ

「ジャジーのJAZZタイム×幸せな相続相談」(FMレキオFM80.6MHz)
毎月第1および第3水曜日21:00~21:50放送中。
スマホのアプリでも聴けます。ダウンロードはこちらをクリックしてください。
「行政書士がラジオ番組?」と不思議に思ったらこちらをクリックすると理由が分かります。

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城間 恒浩

代表者行政書士ジャジー総合法務事務所
沖縄県那覇市松尾の遺言・相続関係専門のJAZZ好きの行政書士。 2010年に父親と祖母を同じ年に亡くし2度の相続を経験。 その時に感じたのが「気軽に相続や遺言に関する相談先があったらいいのになぁ」ということ。 そんなことから、身近な街の法律家、遺言・相続専門の行政書士として、自分の経験や学んだ知識で相続でお困りの方のご相談にのっています。 行政書士は遺産分割協議書や遺言書作成などの相続関係のお手伝いもできるのです。 1971年9月生。国際協力関係の仕事に約11年間、社会保険労務士の事務所で約10年勤務後、2015年10月より現職。 エクスマ塾67期。エクスマ・エヴァンジェリスト15期。エクスマ学院1期。 JAZZが大好き。好きな場所は、沖縄とニューヨーク。 2016年9月よりラジオ番組パーソナリティーとしても活躍中。お気軽に「ジャジー」と声をかけてください!

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