遺言書が有効となるのは相続が開始してからです。


明日(11月3日・日曜日)は日本FP協会沖縄支部主催のFPフォーラム2019が浦添市産業振興センター・結の街で開催されます。
人生100年時代の家計戦略をテーマに、ファイナンシャル・プランナー(FP)によるセミナーや無料相談会があります。
ファイナンシャル・プランナーは、人生設計をするうえで、お金の面からのライフプランニングを考える際に適切なアドヴァイスを提供するために幅広い知識をもち、それぞれがある分野の専門性をもっています。
銀行員、保険営業、証券マン、士業などもFPの資格を持つものが多く、僕も終活や相続に関係してくる頃があるので、AFPの資格を持っています。
また、FPの資格を取り、日々得られる情報は生活する上でも役立つ情報が多いので主婦の方や直接仕事には関係なくても資格を有している人が多いのもFPの特徴かもしれません。
明日のFPフォーラムではご家族連れで楽しめるイベントもありますので、是非、足を運んでみてください。
僕も無料相談会の相談員として運営に協力しております。
沖縄県那覇市の遺言・相続専門JAZZ好きの行政書士ジャジーこと城間恒浩です!

FPフォーラム2019 チラシ

遺言書が有効になるのは相続が開始してから

僕が時折質問をうけたことは、遺言書に書き記した財産は、もう使ってはいけないし、売ってもいけない、貸してもいけないと思っているということです。
しかし、遺言書を書いたからと言って自分の財産を使ったり処分したりできなくなるわけではありません。

何故かと言えば、遺言書は遺言者が亡くなってから始めて有効になるからです。

僕のお客様で遺言書を作成している段階で、預貯金からお金は引き出してはいけないと思い込んでいる方がいて、びっくりしたのと同時に、そう考えてしまうんだな、と思いました。

僕にしてみれば当たり前のことですが、わからない方もいるのだろうから、しっかり説明をしなか卯手はならないと思います。

また、一方で、遺言は書いたけれども、できれば自分のやりたいことをしてお金は使いたいし、場合によっては不動産も処分をしたいと考える方もいます。

もし、遺言書に書き記した財産が、遺言者が亡くなり相続が開始した時点で処分されていたり、使われていたりすれば、その財産についての遺言部分だけは無効になります。
他の遺言の内容に影響はありませんが、遺言の内容によっては相続人間に不公平感もでるかもしれないですね。

遺言書では相続できるはずだった財産が、誰か一人だけ亡くなっているとすると他の相続人に対して遺留分侵害請求ができることもあるので、かえって問題を引き起こすことになるかもしれません。

そんな状況が想定されるなら、遺言書を書いたのちに財産に変動があれば、遺言書を見直す機会かもしれません。

遺言書は何度でも書き直せる

遺言書を書いてから遺言書が有効となる時までは、かなりの時間が空く可能性もあります。
60歳で遺言書を書き、87歳で亡くなれば27年間もあるわけで、その間に財産状況や家族関係も変わっているかもしれないですからね。

ましいてや、これから人生100年時代が到来すると言われています。
そんな時代の人たちが60歳で書いた遺言書が100歳の時に適切な内容なのか、疑問です。

遺言書は、何度でも書き直せますので、必要な方は書き直してくださいね。

故人が複数の遺言書を書き遺していた場合には、原則的には最新の日付のものが有効となります。

遺言書を書く人イラスト

今日のJAZZ

ジャズジャイアントの一人サックス奏者トレーンことジョン・コルトレーンの《Giant Steps》を紹介します。
マイルスに見出され20世紀ジャズ・ミュージシャンの巨人の一人となりました。
Giant Steps》も名実ともにトレーンを象徴する一曲ではないっでしょうか。

相続セミナー・説明会情報

自主開催セミナー

「円満かつ円滑な相続を実現する遺言書~幸せな相続の準備~説明会」(仮題)

【開催概要】
◇開催年月日:令和元年11月28日(木)
◇時間:10:00~11:45
◇定員:先着12名
◇参加費:2,000円(税込)/名
※当日、会場にてお支払いください

【申込方法】
◇電 話098-861-3953
◇メールお問合せフォーム
題名に「11/28セミナー参加申込」と入力お願いします。
本文にはご参加者人数、お名前と連絡先(電話番号)のご記載をお願いします。

【会 場】
沖縄県教職員共済会館「八汐荘」3階小会議室
那覇市松尾1-6-1
駐車場有(説明会参加者無料)

【ラジオ番組パーソナリティ】

「ジャジーのJAZZタイム×幸せな相続相談」(FMレキオFM80.6MHz)
毎月第1および第3水曜日21:00~21:50放送中。
ご家庭のラジオなら那覇市と浦添市、カーラジオなら北は読谷村、沖縄市、南は豊見城市、与那原町まで聴けます。
スマホのアプリならFMレキオのサイトでアプリをダウンロードすると日本全国、世界中で聴けますよ。
JAZZのリクエストや遺言・相続に関する相談はこちらへどうぞ!


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城間 恒浩

代表者行政書士ジャジー総合法務事務所
沖縄県那覇市松尾の遺言・相続関係専門のJAZZ好きの行政書士。 2010年に父親と祖母を同じ年に亡くし2度の相続を経験。 その時に感じたのが「気軽に相続や遺言に関する相談先があったらいいのになぁ」ということ。 そんなことから、身近な街の法律家、遺言・相続専門の行政書士として、自分の経験や学んだ知識で相続でお困りの方のご相談にのっています。 行政書士は遺産分割協議書や遺言書作成などの相続関係のお手伝いもできるのです。 1971年9月生。国際協力関係の仕事に約11年間、社会保険労務士の事務所で約10年勤務後、2015年10月より現職。 エクスマ塾67期。エクスマ・エヴァンジェリスト15期。エクスマ学院1期。 JAZZが大好き。好きな場所は、沖縄とニューヨーク。 2016年9月よりラジオ番組パーソナリティーとしても活躍中。お気軽に「ジャジー」と声をかけてください!

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