82歳ご相談者の「遺言書を書くには早すぎる」と思っているとの発言に僕が返した言葉とは。


今日は冠婚葬祭業を営むサンレーさんの那覇北紫雲閣でのイベント「隣人集まれフェスティバル」に遺言相続相談員として、出張ってました。
サンレーさんのイベントは土日祝祭日の友引の日に行われるイベントで県内各地の紫雲閣で行われていります。
葬儀の事前相談の取り込みを狙っているものではありますが、各種講演、マジックショー、占いコーナー、モノづくり体験コーナー、外れなしの大抽選会、野菜販売、生花販売、沖縄そばの屋台など趣向を凝らしたおもてなしで、老若男女、家族連れで多くの方が来場されています。
僕も6組のご相談を賜りましたが、相続手続き、遺言書の効力、相続人の遺留分、借地権、ライフプランニングのことなど多岐にわたってました。
ご相談をされる方は、何かしら悩んでいる方です。
中には藁にも縋る思い出、来られる方もいらっしゃいます。
だから、ご相談も緊張感を持って対応していますが「先生に相談出来て良かった」、「先生がいてくれてよかった」とダイレクトに感想もいただけるので、やりがいのある仕事です。
気の引き締まる思いがします。
無償の相談員業務ですが、本当にありがたい機会をいただいています。
僕は沖縄で困っている方のためにこの仕事をしているのですから。
こんばんは!沖縄県那覇市の遺言・相続専門JAZZ好きの行政書士ジャジーこと城間恒浩です!

82歳、遺言書を書くには早すぎる?

今日の相談会にお越しになられていた82歳の男性の方がいました。
自分の財産をどのように子供たちに遺していいのか?

主な財産は土地建物と預貯金。
妻と息子二人がいます。

ご相談者は二男ですが、事情があって本家の仏壇を継いでおり、多くのご先祖様のご供養しているとのこと。
慣習で行けば仏壇は長男の承継してもらいたい。
祭祀主宰者を継承をしてもらいたいと考えている長男の意思は確認できていない。
長男は一戸建ての家を持ち、二男はアパート住まいなので、不動産は二男に譲りたい。
預貯金もわずかで、自分が亡くなる時に残っているかわからない。
しかし、仏壇を引き継ぐ長男に不動産を遺さずに、納得してくれるのか?
場合によっては二人の共有としてもらい仲良く使い道を考えてもらえないか?
できれば不動産は売却せずに残してほしいと考えている。
などなど色々と頭を悩ませているようでした。

沖縄ではこういったケースは多いですね。
トートーメーの承継問題と主な財産が不動産というケースとです。
率直に言って答えを出すのはなかなか難しいところがあるかもしれません。

ご相談者は自分なりに考えて、堂々巡りの考えをしていたようです。

しかし、財産を遺す側も決めなくてはいけません。
悩みますね。
ですからこの問題の解決をずっと先延ばしにしていたようです。

そして、ご相談を受けている中でご相談者がこんなことをおっしゃっていました。
「僕は82歳だけど、まだまだ元気だから遺言書を書くのは、まだ先でいいと考えています。」

僕は間髪入れずに、答えました。
「いえ、遅いくらいです。今、書くべきです。失礼ですが82歳という年齢は何があるかわからないですよ。思い立った今、準備すべきです。」

ご夫婦で来られていたご相談者は、僕の言葉に大笑いされていたのですが、僕は何も自分の仕事が欲しくてそういったのではありません。
仕事をする中で、元気だった人が人が突然あっけなく亡くなるのを見てきました。
先週もそうでした。

僕は年齢的に言えば65歳から70歳くらいまでに相続の準備はすべきだと思っています。
考える力があり、体も元気なうちに相続は準備すべきだと思っています。
特に遺言書を書くなら、早めがいいと思うのです。

相続は思い立ったら準備をしてください。
突然のお別れをする方を見てきた僕がいうのですから、信じてください。

今日のJAZZ

事務所に戻ってブログを書きながら聴いているのはビル・エヴァンスの《On Green Dolphin Street》。
エヴァンスの演奏がなんだか荒々しい感じもしますが、それはそれで躍動感があっていいですね。
ベースのポール・チェンバースとドラムスのフィリー・ジョー・ジョーンズとの組み合わせもいいですね。

【相続セミナー・説明会情報】

いまさら聞けない終活と相続と遺言のはなし~幸せな相続の準備~説明会」

【開催概要】
◇開催年月日:平成30年12月21日(金)
◇時間:10:00~11:45
◇定員:先着12名
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【申込方法】
◇電 話098-861-3953
◇メールお問合せフォーム
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【会 場】
沖縄県教職員共済会館「八汐荘」3階小会議室
那覇市松尾1-6-1
駐車場有(説明会参加者無料)

詳細はこちらをクリックしてください。

【ラジオ番組パーソナリティ】

「ジャジーのJAZZタイム×幸せな相続相談」FMレキオ(FM80.6MHz)
毎月第1および第3水曜日21:00~21:50放送中。
ご家庭のラジオなら那覇市と浦添市、カーラジオなら北は読谷村、沖縄市、南は豊見城市、与那原町まで聴けます。
スマホのアプリならFMレキオのサイトでアプリをダウンロードすると聴けますよ。
JAZZのリクエストや遺言・相続に関する相談はこちらへどうぞ!


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城間 恒浩

代表者行政書士ジャジー総合法務事務所
沖縄県那覇市松尾の遺言・相続関係専門のJAZZ好きの行政書士。 2010年に父親と祖母を同じ年に亡くし2度の相続を経験。 その時に感じたのが「気軽に相続や遺言に関する相談先があったらいいのになぁ」ということ。 そんなことから、身近な街の法律家、遺言・相続専門の行政書士として、自分の経験や学んだ知識で相続でお困りの方のご相談にのっています。 行政書士は遺産分割協議書や遺言書作成などの相続関係のお手伝いもできるのです。 1971年9月生。国際協力関係の仕事に約11年間、社会保険労務士の事務所で約10年勤務後、2015年10月より現職。 エクスマ塾67期。エクスマ・エヴァンジェリスト15期。エクスマ学院1期。 JAZZが大好き。好きな場所は、沖縄とニューヨーク。 2016年9月よりラジオ番組パーソナリティーとしても活躍中。お気軽に「ジャジー」と声をかけてください!

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