沖縄の祭祀主宰者と相続を考えると悩みが多いですね。

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今日は朝から夕方まで冠婚葬祭業のサンレーグラウンドホール中央紫雲閣のイベント「館内見学会&隣人集まれフェスティバル」にて遺言・相続相談コーナーに詰めておりました。
昨今の終活が注目されており、葬儀も生前相談も多くなっているようです。
今日も趣向を凝らしたイベントが盛りだくさんで老若男女、ご家族連れも含めて沢山の方がご来場されていました。
僕の相談コーナーは2組のご相談に終わりましたが、一番人気の占いコーナーは40組近くの方が来られていましたね。
相続は占いよりかは関心が低いようです(笑)
こんばんは!沖縄県那覇市の遺言・相続専門JAZZ好きの行政書士ジャジーこと城間恒浩です!

祭祀主宰者と相続

今日、ご相談があったのですが、旦那様と子供4名のうち一人息子がすでに亡くなったご年配のお客様が、家を継ぐ人、仏壇やお墓を引き継ぐ祭祀主宰者をどうしたものかた困った様子でご相談がありました。

祖先崇拝の習慣のある沖縄では、仏壇やお墓を引き継ぐ人が誰なのか、というのは重要なことです。

家族のあり方が多様化し、本来なら一家の承継者となる長男も県外または海外にいるケースや、男子に恵まれなかったケース、子供達が遠隔地に住むケース、子供がいらっしゃらないケースなど様々なケースがあります。

また、沖縄の伝統的な祭祀のあり方を取り扱うのも難しくなっています。

城間家仏壇

今回、ご相談のあった肩は一人息子を亡くし、息子の子供達(孫)は4名いて、一人が男の子なので、この子に家をついでもらえないかと考えているようですが、長男が亡くなった後、長男の嫁と孫たちは家を出てしまい疎遠になっていて、家と祭祀主宰者の承継の話もできる状況にないとのことでした。

ご相談者の財産は、自宅の土地、建物、ヤンバルの山林と現金預貯金。
これをどのように分けたらいいかと悩んでおられていたのです。

家を継いでもらう人がはっきりしていれば、遺言書を書くなり、生前贈与するなりして財産の承継は可能ですが、誰が承継者となるかが決まらないというのが、一番の問題です。

ご相談者は自分で考えるのは難しいから子供達に任せようか、とも考えているようでしたが、このような状況ではご家族の話し合いも難航するでしょう。

それよりも親御さんがしっかり考えて、家族と話し合い、遺言書で財産の分与方法と祭祀主宰者を指定することが望ましいと考えます。

相続が開始して、親の意向がまったくわからない中で家族が議論するのと、親の残した遺言書があり、その内容をベースに話し合うのとでは大きな違いがあります。
遺言書は故人の最終意思ですから、ご家族も最大限に尊重されると思います。

ただ、祭祀主宰者の指定は指定されて人の責任と負担も大きいですから、しっかり考えないといけないと思います。

今回のケースでは、誰か男子に承継してもらいたいというお考えがあったようですが、疎遠になっている孫の男の子が承継してくれる話し合いができるのであれば、それがベストかもしれませんが、その望みは薄いようです。
お話をお聞きしていると娘さんの一人が離婚し、お子さんもいるとのことで、その娘さんに承継してもらうことも一つの方法かもしれないですね、とはお話しました。

僕は家や祭祀主宰者の承継問題は、従来どおりのやり方は難しくなっているので、必ずしも男子が継がなければならないとも思いませんし、長男でなくてもいいと思います。

現実的なことを考える必要があるのです。
現代では祭祀主宰の承継については、正解はないように思います。

現実的な方法が決まったら、その意向をご家族に十分に説明し、遺言書にしたためて欲しいですね。
祭祀主宰には、お金もかかりますから、その辺のことも配慮が必要でしょう。

考えれば考えるほど難しい沖縄の祭祀主宰の承継問題ですが、あなたがしっかり決めないと、ご家族に混乱をきたすと思います。

ご家族と話し合い、場合によっては第三者または専門家の意見も聞いてくださいね。

識名霊園にある城間家の墓

今日のJAZZ

僕の好きなピアニストにビル・エヴァンスがいます。
繊細で美しい演奏は、多くのファンがいると思います。
エヴァンスの演奏でも《Waltz for Debby》が好きで何度も聴いてます。
いつも聴いているのは、エヴァンス、スコット・ラファロとポール・モチアンのトリオの演奏です。
SNSで見つけたサックス奏者キャノンボール・アダレイのアルバム『Know What I Mean?』の一曲に《Waltz for Debby》が収録されているのを知って聴いてみました。
キャノンボールの滑らかで伸びやかな音色が楽しげで、エヴァンスのピアノも少しアップテンポで力強さを感じます。
ワンホーン入るだけでとても印象が変わります。
同じ曲でも変化が楽しめるのがジャズの楽しさなんだなと、改めて感じました。

【相続セミナー・説明会情報】

「終活と相続と遺言のやさしいはなし ~幸せな相続の準備~ 説明会」

【開催概要】
◇開催年月日:平成30年9月26日(水)
◇時間:10:00~11:45
◇定員:先着12名
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※当日、会場にてお支払いください

【申込方法】
◇電 話098-861-3953
◇メールお問合せフォーム
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【会 場】
沖縄県教職員共済会館「八汐荘」3階小会議室
那覇市松尾1-6-1
駐車場有(説明会参加者無料)

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【ラジオ番組パーソナリティ】

「ジャジーのJAZZタイム×幸せな相続相談」FMレキオ(FM80.6MHz)
毎月第1および第3水曜日21:00~21:50放送中。
ご家庭のラジオなら那覇市と浦添市、カーラジオなら北は読谷村、沖縄市、南は豊見城市、与那原町まで聴けます。
スマホのアプリならAndroidはGoogle Playで「FMレキオ」、iPhoneはApp Storeで「Tunein Radio」で聴けます。
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城間 恒浩

代表者行政書士ジャジー総合法務事務所
沖縄県那覇市松尾の遺言・相続関係専門のJAZZ好きの行政書士。 2010年に父親と祖母を同じ年に亡くし2度の相続を経験。 その時に感じたのが「気軽に相続や遺言に関する相談先があったらいいのになぁ」ということ。 そんなことから、身近な街の法律家、遺言・相続専門の行政書士として、自分の経験や学んだ知識で相続でお困りの方のご相談にのっています。 行政書士は遺産分割協議書や遺言書作成などの相続関係のお手伝いもできるのです。 1971年9月生。国際協力関係の仕事に約11年間、社会保険労務士の事務所で約10年勤務後、2015年10月より現職。 エクスマ塾67期。エクスマ・エヴァンジェリスト15期。エクスマ学院1期。 JAZZが大好き。好きな場所は、沖縄とニューヨーク。 2016年9月よりラジオ番組パーソナリティーとしても活躍中。お気軽に「ジャジー」と声をかけてください!

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