戦後75年の慰霊の日に思うことは、新型コロナウイルス感染拡大時に感じていたことと同じ。


JAZZ好きの行政書士城間恒浩(@jazzyshiroma)です。 僕は沖縄県那覇市松尾で遺言相続専門の行政書士として、遺言書や遺産分割協議書の作成、相続や終活のご相談を承っております。
これまで関係した遺言書・遺産分割協議書・贈与契約書等の作成は100件以上、相続相談は300件以上となっており、相続や遺言のことでお困りの方がいることを肌で感じ「相続は準備させすれば、ご本人もご家族も幸せになれる」ことを実務を通じて実感しています。
このブログでは、実務を通じて感じる相続や遺言の話を中心に書いています。
また、たまに相続や遺言以外のことを書いています。

【新型コロナウイルス関係】

新型コロナウイルスに関する情報が多く出回っていますが、情報を集める際に参考にしていただきたいサイトをまとめましたので、参考にされてください。
個人向けの定額給付金、事業者向けの持続化給付金、融資や納税の猶予などの情報をまとめています。
参考にされてください。

慰霊の日に思うこと

今日は慰霊の日です。
沖縄県内の公共機関や学校はお休みとなります。
学校が休みの次男坊と近くの城岳公園にある二中健児の塔に行ってきました。

二中健児の塔

二中健児の塔。朝の雷雨が嘘のような青空です。

二中健児の塔は、先の大戦で亡くなった沖縄県立那覇高等学校の前身である沖縄県立第二中学校の生徒・職員の御霊を祭る慰霊の塔です。
1990年11月20日に奥武山から現在の城岳公園に移設されましたが、母校那覇高校の向いの小高い公園にあります。

(二中健児の塔)
沖縄戦で犠牲となった沖縄県立第二中学校職員生徒(鉄血勤皇隊や通信隊に参加した学徒185名と職員9名)の安らかな眠りと、平和への希求のもと建立された。1990(平成2)年11月20日に奥武山から城岳に移設された。毎年6月23日の慰霊の日には二中健児の塔で塔慰霊祭が行われている。沖縄戦で遺族を失った同窓生をはじめ学校職員、PTA役員、クラス代表、吹奏楽部及び合唱部など多くの方々が参加して御霊を慰めている。
那覇市観光資源データベースより)

城岳公園より那覇高校&沖縄県庁を望む

二中健児の塔のある城岳公園より那覇高校(右)&沖縄県庁(左)を望む。

 

慰霊の日である6月23日は、先の大戦で1945年に沖縄における組織的な戦闘が終結した日とされています。

ただ、その後も沖縄県内では侵略してきたアメリカ軍や日本軍の残党により沖縄県民は略奪や殺害される事件が後を絶たなかったと多くの方が語っています。
つい先日も新聞で「沖縄の山の中では1945年10月までは戦闘が行われていた。」と証言する方もいました。
その方は、当時11歳で、父親をアメリカ軍に銃殺され、その遺体を自分で畑に埋めたと証言されています。
こんなことが沖縄では起きていたのです。

また、沖縄を守るはずの日本軍までもが、一部とはいえ沖縄県民を危険な目に合わせ殺害していたという事実は恐ろしい限りですが、戦争が人を狂わす如実な例でしょう。

今回の新型コロナウイルスの感染拡大でもそうですが、危機的状況にあった時に自分さえよければいいという行動をする人間がいることが分かり、人の持つ狂気を感じるときもありました。
困った人の気持ちにつけこむように、持続化給付金や特別定額給付金の申請を高額な報酬で代行するという無資格者や詐欺師も多く出てきたと聞いています。

ただ、戦時中もそうですが、自分の命を懸けて、または自分の持ち物を分けて周りの人間や困っている人間を助けようとした人もいました。
アメリカ軍の中にも侵略してきたとはいえ、無益に人を傷つけることをしなかった者も多くいます。

新型コロナウイルス感染拡大が続く中も、大きな打撃を受けている飲食店、居酒屋、観光地、ライブハウス、ミュージシャンや宿泊業などを少しでも応援しようという活動も多くみられました。

行動の分かれ目は日ごろから何を大事にしているかではないかと思います。

新型コロナウイルスを戦争と表現する人がいますが、戦争はもっと悲惨なものだと思います。
人同士が殺しあうのですから。
それも、多くの戦争が指導者の間違った考え方にあったのです。
戦争はウイルスと違い人の考え方一つで止められるはずです。

今の日本は、戦争は絶対にいけないという考え方が多数を占めていると思いますが、一方で、誹謗中傷、ヘイトスピーチ、SNSでの罵詈雑言など、見るに堪えない言葉が並ぶことがある。
それもほとんどが匿名である。
卑劣な行為の数々です。
人を傷つけるという意味では戦争と一緒です。
本当に一部の人間だけでしょうが、暗澹たる気持ちになることもあります。

アフター・コロナやウィズ・コロナと言われる時代が、助け合い、支えあい、相手を思いやり、優しさに包まれる時代になることを祈りますし、そうなるのではないかと思っています。

そして、日本政府とアメリカ政府は激しい戦闘があった沖縄に思いやりを持って接してほしい。
僕の考える思いやりとは、先の大戦でこんなにもつらい思いをした平和な島沖縄に軍事施設はいらないということです。
全てのアメリカ軍施設を早期に撤廃してほしい。
ましてや辺野古の新基地建設など言語道断です。

今年、僕の母校でもある沖縄県立那覇高校は、前身の県立二中から創立110周年を迎えます。
県立二中と那覇高校の卒業生で組織される「城岳同窓会」では、盛大な式典開催を計画していましたが、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から規模を縮小して開催する予定です。
規模を縮小するのは残念ですが、城岳同窓会の幹事は持ち回りで行われており、今年は那覇高校43期(平成2年3月卒業)の僕らの世代が幹事で、同級生が準備を頑張ってくれています。

最後に張り付けている動画は、県立二中の先輩方が鉄血勤皇隊や通信隊で活動した記録の一部です。
若く将来ある先輩方の多くの命が散りました。
もう二度と理不尽な戦争が起きないことを改めて強く祈りますし、そのように行動していきたいと思います。

二度と戦争のない、平和な世界を祈ります。

慰霊の日に考えていたのは、そんなことです。

今日のJAZZ

一昨日の日曜日だったと思いますが、起きたらベーシスト、ロン・カーターが自宅からソロ・ライブを行う様子がSNSでライブ配信されていました。
御年83歳のロン・カーターさんは背筋が伸び変わらない指の動きで、演奏されている様子が映し出されていました。
ミュージシャンの方にとっては、大変な時期ですが、自宅から動画配信し世界中に元気や勇気を与えてくれています。
今日はロン・カーターの《The Shadow Of Your Smile》を聴きながらブログを書いています。
マイルス・デイヴィスの最後のアコーステック・バンドでベーシストッとして活躍したロン・カーターは、マイルスのエレクトリック・ベースへの転向を断り、今もベースを弾き続けています。

相続セミナー・説明会情報

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「ジャジーのJAZZタイム×幸せな相続相談」(FMレキオFM80.6MHz)
毎月第1および第3水曜日21:00~21:50放送中。
スマホのアプリでも聴けます。ダウンロードはこちらをクリックしてください。
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城間 恒浩

代表者行政書士ジャジー総合法務事務所
沖縄県那覇市松尾の遺言・相続関係専門のJAZZ好きの行政書士。 2010年に父親と祖母を同じ年に亡くし2度の相続を経験。 その時に感じたのが「気軽に相続や遺言に関する相談先があったらいいのになぁ」ということ。 そんなことから、身近な街の法律家、遺言・相続専門の行政書士として、自分の経験や学んだ知識で相続でお困りの方のご相談にのっています。 行政書士は遺産分割協議書や遺言書作成などの相続関係のお手伝いもできるのです。 1971年9月生。国際協力関係の仕事に約11年間、社会保険労務士の事務所で約10年勤務後、2015年10月より現職。 エクスマ塾67期。エクスマ・エヴァンジェリスト15期。エクスマ学院1期。 JAZZが大好き。好きな場所は、沖縄とニューヨーク。 2016年9月よりラジオ番組パーソナリティーとしても活躍中。お気軽に「ジャジー」と声をかけてください!

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