数千万円の遺産さえも要らないと思ってしまう相続争い。

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昨晩は、小・中学校の同級生と那覇市久茂地のJAZZクラブ「Parker’s Mood Jazz Club」で今年のジャズ初めでした。
友人とは昨年、SNSでつながり、お互いにジャズが好きなことがわかり「いつかライブに行こう」と話していたのが、やっと実現できました。
ライブはギター、ピアノ、ベースとドラムのカルテットでしたが、1ステージだけでしたが、いつもより長めの演奏でゆっくり楽しめました。
いいライブでした。
今年もライブに通いたいと思います。
沖縄県那覇市の遺言・相続専門JAZZ好きの行政書士ジャジーこと城間恒浩です!

ジャズ・ライブの様子。オーナーでギタリスト城間巧介さん率いるカルテット。

ウンザリする相続争い

3年ほど前ですが、相続が開始している方の息子さんから、こんな相談がありました。

「自分の父親が、相続人で、相続財産が全部で数億円あって、父親も数千万の財産を受け取る権利があるんだよね。
でも、相続争いでウンザリした父親が相続放棄したいと言っている。」

詳しい状況を聞いてみると、約半年前に母親が亡くなり相続が開始し、遺言書はなく、相続人は数名。

相続人の皆がいろいろ自分の都合ばかりを主張して、遺産分割協議がまとまらない。
相談者のお父さんは、ウンザリして相続を放棄したいとのことでした。

相続放棄とは

しかし、このケースでは、相続の放棄は難しいケースです。
なぜなら、「相続放棄」は、「相続を知った日から3か月以内」に、家庭裁判所に申し立てすることになってます。

相続人は、自分の母親がなくなって、半年経過しており、相続が開始したことを6か月前には知っていたわけですから。

こういった相談は珍しいケースではあると思います。
通常、「相続放棄」は相続財産のうち負債(マイナスの財産)が多い場合に行うことがほとんどだからです。

相続する財産が借金ばかりだと、相続するのは嫌ですからね。
ですが、今回のケースでは、相続財産は数千万円になる可能性があるので、本人が負債をおうこともありません。

ただただ、遺残分割協議で、他の相続人と話し合うことにつかれ、ウンザリしたので、財産はいらないと思ったようです。
相続人皆さんが、言い分を通そうとしているようなので、確かに難しい案件だと思います。

僕が遺産分割協議書の作成依頼を受けてもかなり時間のかかるケースなのかなと思います。

法定相続分の譲渡

ご相談者のお父さんは、お金にも困ってないし、生活はできているようなので「相続はしない!」と堅い決意のようでしたので、他の相続人への「法定相続分の無償での譲渡」を提案しました。

「法定相続分の譲渡」とは、簡単に説明すると、遺産分割協議が完了していないことを前提として、自分の相続分を他の相続人または第三者に譲渡することで、譲渡を受けた人は相続分の割合がそれだけ増えて、譲渡した人は遺産分割協議から外れることができる制度です。

相談のケースでは、相続人同士がもめていますから、譲渡した人は遺産分割協議から外れるので、すっきりするかもしれません。

しかし、譲渡を受けた人の相続分の割合は増えますので、相続人同士のバランスが崩れて余計に、こじれる可能性はあるかもしれないです。

その辺も説明したうえで、ご提案させていただきました。

なお、法定相続分の譲渡は、有償でも無償でも可能ですが、有償の場合には譲渡した人にも相続税が課税されます。

また、法定相続分の譲渡は、法定相続人以外の第三者にも譲渡できますが、その場合には余計に遺産分割協議がややこしくなる可能性もありますね。

まったく関係のない人が、遺産分割協議に加わってくるわけですから。

遺言書を書くことで争いは回避される

いずれにせよ、今回の相談内容は、お金が欲しくて争いになったというよりも、感情のもつれから、数千万円もの財産を相続などしたくないと思ったまれにみる例でした。

遺言書さえあれば、相続人がこんな思いをしなくてもいいのです。
大切な家族が争わないように、遺言書はちゃんと書いてくださいね。

しかし、数千万円の相続財産もったいないな。
僕なら粘り強く交渉するけどな、と思う土曜日の夕方です・・・

今日のJAZZ

昨晩、友人に楽器は何が好きなの?と質問されて即座に「サックス」と答えていました。
サックスの音色が好きなんですよね。
マイルス・デイヴィス曰く「サックスの音色が一番人の声に近い」。
有名なサックス奏者は沢山さんいて名演が多々あります。
今日はソニー・スティットの《Sonny Stitt With the New Yorkers》を紹介します。
タイトルに惹かれました。「ニューヨーカー」。
将来は僕もニューヨーカーになりたい。

相続セミナー・説明会情報

自主開催セミナー

より良い人生を送るための終活と相続 ~幸せな相続の準備~ 説明会

【開催概要】
◇開催年月日:令和2年1月28日(火)
◇時間:10:00~11:45
◇定員:先着12名
◇参加費:2,000円(税込)/名
※当日、会場にてお支払いください

【申込方法】
◇電 話098-861-3953
◇メールお問合せフォーム
題名に「1/28セミナー参加申込」と入力お願いします。
本文にはご参加者人数、お名前と連絡先(電話番号)のご記載をお願いします。

【会 場】
沖縄県教職員共済会館「八汐荘」3階小会議室
那覇市松尾1-6-1
駐車場有(説明会参加者無料)

詳細はこちらをクリック

【ラジオ番組パーソナリティ】

「ジャジーのJAZZタイム×幸せな相続相談」(FMレキオFM80.6MHz)
毎月第1および第3水曜日21:00~21:50放送中。
ご家庭のラジオなら那覇市と浦添市、カーラジオなら北は読谷村、沖縄市、南は豊見城市、与那原町まで聴けます。
スマホのアプリならFMレキオのサイトでアプリをダウンロードすると日本全国、世界中で聴けますよ。
JAZZのリクエストや遺言・相続に関する相談はこちらへどうぞ!

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城間 恒浩

代表者行政書士ジャジー総合法務事務所
沖縄県那覇市松尾の遺言・相続関係専門のJAZZ好きの行政書士。 2010年に父親と祖母を同じ年に亡くし2度の相続を経験。 その時に感じたのが「気軽に相続や遺言に関する相談先があったらいいのになぁ」ということ。 そんなことから、身近な街の法律家、遺言・相続専門の行政書士として、自分の経験や学んだ知識で相続でお困りの方のご相談にのっています。 行政書士は遺産分割協議書や遺言書作成などの相続関係のお手伝いもできるのです。 1971年9月生。国際協力関係の仕事に約11年間、社会保険労務士の事務所で約10年勤務後、2015年10月より現職。 エクスマ塾67期。エクスマ・エヴァンジェリスト15期。エクスマ学院1期。 JAZZが大好き。好きな場所は、沖縄とニューヨーク。 2016年9月よりラジオ番組パーソナリティーとしても活躍中。お気軽に「ジャジー」と声をかけてください!

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