相続財産100万円でも争いが起きます。自分には財産がないからと言っていた父の相続で家族が争う理由とは。


爽やかな天気の続く沖縄です。
沖縄では新しい季節の始まる2月から4月をうりずんと呼んでますが、本当に気持ちがいい。
気持ちのいい風が吹き、太陽の光が優しく降り注いでいます。
歩いていても汗をかくわけでもなく、気持ちよく前をみて歩くことができます。
いつもこの時期になるとこの季節が一生続けばいいにと思ったりしますが、G.W.明けには梅雨入りし、梅雨が明けると本格的な暑い夏がやってきます。
こんにちは!暑い夏より寒い冬のほうが好きな沖縄県那覇市の遺言・相続専門JAZZ好きの行政書士ジャジーこと城間恒浩です!

これからの季節はビールも美味しいけど炭酸水もいいですね

財産の多寡で争っているのではない

先にはっきり申し上げます。
相続は財産が多いから争うということではないのです。
何億円もの財産がある大金持ちが争っているわけではありません。

相続が争いになる原因は、様々です。
大きな要因は、相続人が様々な事情を抱えていて、お金を必要にしている、ということもありますが、それだけではないのです。
例えば、あの人には財産を受け取る権利はないとか、公平に分けるべきだとか、長年の積もり積もった相続人間のわだかまりが顕在化するのが、相続なのです。

自分には財産がないから、相続の準備はしなくてもいい、家族に任せていれば丸く収めてくれる、家族は仲がいいから相続で争うことはない、こんな風に考える方がたくさんいますが、これは幻想だと思ったほうがいいです。

また、当事者は遺産分割については円満に収まりそうなところで、第三者が首を突っ込んできて話がややこしくなり、争いになるケースもあります。

例えば、前にご相談を受けたお客様で、お父様が遺した財産で、お子さん二人は、財産分与についてほぼ合意をしていたのですが、最後の最後になってお兄様がある日、豹変したそうです。
「僕が長男なのだから、もっと財産は分けてもらう」と言い始めたそうなのです。

この裏には、お兄さんの妻がいました。
日ごろから妻に頭の上がらないお兄さんが妻に言われたそうです。
「あなたの弟と財産を半分に分けることはおかしい、貴方は長男なんだからもっともらいなさい。仏壇やお墓の面倒も私たちが見るんでしょ。弟は少しでいいでしょ。」

この妻の叱咤激励?を境に、お兄さんは豹変し、まとまる話もまとまらず、困り果てて弟さんがご相談に来られてました。
その方たちの財産の内容は、実家の土地と建物(評価額:約2,000万円)と預貯金(約1,800万円)ほどだったそうです。

弟も実家はお兄さんが継ぐことは当然だと思っていたようですが、預貯金の分割方法に納得がいかなかったようですね。
話し合いを重ねるうちに、色々と気持ちの行き違いが出てきて、これまでのわだかまりが形となって出てしまってきたようです。
最後は、お金の問題ではなく、弟さんはあんなことをいう兄夫婦にお金を渡したくないという心理が働いたようですね。

財産内容は少し脚色してますが、この例でも決して、大金持ちの家庭ではないですよね。
普通の一般の家庭ではないかと思います。

ちなみに、上の例では、最終的には家庭裁判所での調停まで進んでいるようです。

相続争いを回避するために遺言書を書いてほしい

このケースでも、お父さんが遺言書を遺し、財産分与の方法を指定していてくれたら、もしかしたら兄弟が法廷で争うこともなかったかもしれないですね。

最近は相続人も相続に関する情報を仕入やすくなっています。
ネット、書籍はもとより専門家の相続セミナーや相談会などで、法的な情報を仕入れることが可能です。

知識があると、権利意識も高くなってきます。
そうなると、昔はなあなあで済んでいた相続の話も複雑になってきているのです。

相続財産100万円ほどで争っている事例もあると聞きます。
これは金額の問題ではなく、感情の問題となっているのではないかと思われます。

例え僅かな財産でも自分の遺した財産で、家族が争うことがあっていいと思いますか?
家族は仲がいいから大丈夫。
私には財産がないから大丈夫。
と考えている人たちが一番危ないですからね。

しっかりと準備してください。

遺言書封筒

今日のJAZZ

マイルス・デイヴィスが認めていたジャズメンはそう多くないようなのですが、サックス奏者のホークことコールマン・ホーキンスもその一人のようです。
マイルスの自叙伝の中で、ホークのバラードが素晴らしく特に《Body and Soul》(身も心も)がすごかったと述懐しています。
そんなことことを知ったら、聴いてみたくなりますよね。
今の時代はとても便利な時代です。
Youtubeで調べたらすぐに出てきました。
サックス奏者ホークことコールマン・ホーキンスの《Body and Soul》(身も心も)。
とても柔らかな音色の演奏が聴けます。

【相続セミナー・説明会情報】

遺言書が相続争いを回避する ~幸せな相続の準備~ セミナー」

【開催概要】
◇開催年月日:平成30年4月26日(木)
◇時間:午前10:00 ~ 11:45
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【申込方法】
◇電 話098-861-3953
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【会 場】
沖縄県教職員共済会館「八汐荘」3階小会議室
那覇市松尾1-6-1
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【ラジオ番組パーソナリティ】

「ジャジーのJAZZタイム×幸せな相続相談」FMレキオ(FM80.6MHz)
毎月第1および第3水曜日21:00から21:50
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スマホのアプリならAndroidはGoogle Playで「FMレキオ」、iPhoneはApp Storeで「Tunein Radio」で聴けます。
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城間 恒浩

代表者行政書士ジャジー総合法務事務所
沖縄県那覇市松尾の遺言・相続関係専門のJAZZ好きの行政書士。 2010年に父親と祖母を同じ年に亡くし2度の相続を経験。 その時に感じたのが「気軽に相続や遺言に関する相談先があったらいいのになぁ」ということ。 そんなことから、身近な街の法律家、遺言・相続専門の行政書士として、自分の経験や学んだ知識で相続でお困りの方のご相談にのっています。 行政書士は遺産分割協議書や遺言書作成などの相続関係のお手伝いもできるのです。 1971年9月生。国際協力関係の仕事に約11年間、社会保険労務士の事務所で約10年勤務後、2015年10月より現職。 エクスマ塾67期。エクスマ・エヴァンジェリスト15期。エクスマ学院1期。 JAZZが大好き。好きな場所は、沖縄とニューヨーク。 2016年9月よりラジオ番組パーソナリティーとしても活躍中。お気軽に「ジャジー」と声をかけてください!

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