国会でたった一人、ときの首相に沖縄のために堂々と渡り合った不屈の男がカッコいい。

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こんにちは。
沖縄県那覇市の遺言・相続専門JAZZ好きの行政書士ジャジーこと城間恒浩です!

今日はランチの後に那覇市の桜坂劇場の前を通りかかったら、前々から見たい映画がちょうど始まる時間(上映の3分前)で、吸い寄せられるように観てきました。
何か月も前から見たいと思っていた、映画でしたが、こんなタイミングがあるんですね。
本当に行ってよかった。
思わず泣いてしまっていたから。
今日は少し、そんな映画の感想を書いてみたいと思います。

桜坂劇場

不屈の男の物語

僕の観た映画は「米軍が最も恐れた男 その名は。カメジロー」。

米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー

カメジローとは「瀬長亀次郎」さんのことで、立法府議員、那覇市長と衆議院議員を歴任した政治家です。

僕も名前は知ってました。
子供のころ、選挙カーから流れてくる「瀬長亀次郎でございます」というアナウンスは、今でも覚えています。

監督は亡くなった筑紫哲也さんがキャスターを務めていた報道番組「NEWS23」にも出演していた佐古忠彦さん。
筑紫さんは沖縄駐在経験もあって、沖縄の基地問題をずっと追っかけ、憂いていたお一人でした。
その番組で、ご一緒っだった佐古さんが沖縄の映画を撮ってくれたのです。

また、映画の挿入歌は坂本龍一さんが担当されてます。

残念だったのは、男性のナレーションが大杉漣さんだったんですが、そこは沖縄出身の「津嘉山正種」さんにお願いしてほしかったな、と思ってました(笑)

 

この映画のキーワードは「不屈」。
米軍占領下にあった沖縄において、米軍の圧政と戦った瀬長さんを表す言葉です。

二度の投獄や圧力に負けずに、沖縄の祖国復帰と米国の圧政からの脱却の為に命を懸けた方です。
不屈の精神、不屈の魂、不屈の肉体をもった方だったのでしょう。

瀬長さんのカリスマ性、リーダーシップ、演説力や考え方に恐れをなした米軍そして米軍の息のかかった側の人たちが寄ってたかって、瀬長さんを失脚させる策を講じてきましたが、そのたびに立ち上がってきました。

沖縄は、先の大戦で唯一地上戦を経験し、戦後も米軍統治下にあり、様々な冷遇を受け、不平等極まりない扱いを受けてきました。
また、米軍・軍属による事件事故は後を絶たず、いつも緊張を強いられています。

今も多くの戦いがあります。
僕は政治的にどうこう言うつもりはありませんが、基地はないほうがいいと思っています。
そのほうが平和を愛する沖縄にふさわしいと思うから。
でも、現実は違い、まだ理不尽な状態が続いています。

瀬長亀次郎さんの不屈の精神を見習いたい

僕も生きていく上で、大事にしないといけないことがあると思っています。
そんな過程において、挫折を感じることもあるし、落ち込むこともある。
絶望を感じることだってありました。
でも、自分が何を大事にしているかをしっかりと胸に秘めて生きていくことが大切であることを、瀬長さんの生き方から学びました。

映画の中で、戦後沖縄から始めて国政に参加する衆議院選挙で当選した瀬長さんが、当時の首相佐藤栄作さんを前に、沖縄の本土復帰を控え「沖縄の祖国復帰と併せて米軍基地の撤去は絶対であり、総理も口にしたことなのだから、守ってほしい」と迫る場面があります。

とても短い時間でしたが、堂々と、鬼気迫る、迫力のある追及をしている瀬長さんの姿を見て思わず涙が溢れてきました。

国会の委員会の場で、たった一人で沖縄の為に時の首相に立ち向かう姿に、胸を打たれました。
あんなに堂々とモノを言える沖縄人がいたんだと思うと、感動しましたよ。
沖縄の人は、主張するのが苦手ですからね。
今、このブログを書きながらも涙が出てきます。

同時に、なんだか沖縄の基地問題を真剣に考えていなかったのが、恥ずかしくなりました。
これからは、もう少し、沖縄の基地問題にも真摯に向き合ってみたいと思いました。

友人が昔つぶやいた「沖縄のマグマ」とはこのことなのかなとふと思った次第です。

 

この映画から学んだのは「不屈」の精神を持つことが、人を動かし、人を助け、人に感動を与えるということです。
僕も強い心としなやかな心の両方を併せ持てるようにしたいと思いました。

本当にたまたま上映時間と僕のタイミングがあったので、観ることができましたが、本当に良かった。
忙しくて、時間もあまりなかったけど、そんな大事な時間を削ってでも観る価値のある映画だと思います。

米軍が最も恐れた男 その名は。カメジロー」の桜坂劇場での上映(プログラムはここ)は来年1月までは予定があるようです。

それにしても、沖縄県内のメジャーな映画館で上映されてないのが残念です。
掘り出し物の映画を観るなら桜坂劇場ですね。

 

またもう一つ嬉しい出来事がありました。

劇場の前で、沖縄民謡界の第一人者で、音楽家の古謝美佐子さんとお会いしました。
カメジローを僕の隣の隣で観てらっしゃいまして、映画の感想を話しましたよ。
気さくな方で、一気にファンになりました。
古謝美佐子さんの代表曲「童神」は沖縄の多くの人に愛される歌ですよね。

桜坂劇場前で古謝美佐子さんと僕。

今日のJAZZ民謡

今日もJAZZをと思ったのですが、せっかく古謝美佐子さんとお会いしたので、古謝さんの代表曲「童神」をご紹介します。

子供の健やかなる成長を願う歌ですが、古謝さんの霊感の高い子に育ってほしいというような思いもこもっているそうです。
見えない力をも信じられるような子供になって欲しいということなのかな、と勝手に解釈しました。
沖縄らしいですね。

とても穏やかで、いい歌です。
多くの沖縄人に愛される曲です。

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城間 恒浩

代表者行政書士ジャジー総合法務事務所
沖縄県那覇市松尾の遺言・相続関係専門のJAZZ好きの行政書士。 2010年に父親と祖母を同じ年に亡くし2度の相続を経験。 その時に感じたのが「気軽に相続や遺言に関する相談先があったらいいのになぁ」ということ。 そんなことから、身近な街の法律家、遺言・相続専門の行政書士として、自分の経験や学んだ知識で相続でお困りの方のご相談にのっています。 行政書士は遺産分割協議書や遺言書作成などの相続関係のお手伝いもできるのです。 1971年9月生。国際協力関係の仕事に約11年間、社会保険労務士の事務所で約10年勤務後、2015年10月より現職。 エクスマ塾67期。エクスマ・エヴァンジェリスト15期。エクスマ学院1期。 JAZZが大好き。好きな場所は、沖縄とニューヨーク。 2016年9月よりラジオ番組パーソナリティーとしても活躍中。お気軽に「ジャジー」と声をかけてください!

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