親と終活について話せていないあなたへ。

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ネットに流れるニュースで目についたのが『親と「終活」相談せず、6割 「切り出しにくい」きっかけ作り苦慮」』(東京新聞WEB)でした。
記事によると60歳以上の親がいる約57%が、あらかじめ葬儀の方法を決めたり、遺言の準備、身の回りの整理をしたりして人生の終わりに備える「終活」について、親と話し合った経験がないことが、昨年10月の介護や医療の情報サービスを提供する「エム・エム・エス」の調査で分かったそうです。
僕は仕事柄、相続、遺言や終活の事は親とも頻繁に話していますが、半数以上の方がお話ができていないんですね。
たしかに、終活の話は介護、終末期医療、ご供養、お墓、相続や遺言のことなど、話題にしにくい内容ばかりなので、家族と言えども話がしづらいのかもしれません。
縁起でもないと思われたり、誤解を与えたりする話題になるのかもしれないですね。
沖縄県那覇市の遺言・相続専門JAZZ好きの行政書士ジャジーこと城間恒浩です!

終活とは?

「終活」について、約6割の方が親子で話ができていない状況があるという一方で、昨今は終活ブームで、葬儀の事前相談、お墓の生前購入や相続遺言相談は全国的にも増加傾向にあるようです。

親子では話はできていないけど、自分が知らないうちに親が終活に取り組んでいるもしれないですね。

終活が盛んになる背景には、様々な要因があるようですが、一つには団塊の世代(昭和22年から24年生まれ)が約806万人いるとされていて、少子高齢化が進む日本で、自分の人生は最後まで自分で決めるとの考え方で行動する方が増加しているようです。

ちなみに、沖縄は一説では昭和35年生まれ位までが団塊の世代とも言われるようですね。

それでは、終活とはなんなのでしょうか?
身の回りの生前の整理(断捨離)、介護、終末期医療、葬儀、お墓、相続や遺言のことなどを考え準備することが「終活」の主な活動だとされていますが、なぜそんなことをするのでしょうか?

人生の終盤を迎えるということを考えるのは、シビアで、気が重く、あまり触れたくないことかもしれないのに、終活が盛んになる背景はどんなところにあるのでしょうか?

それは、以前に公益財団法人沖縄県メモリアル整備協会のセミナーで相続の話をさせてもらいましたが、一緒に講師をされた終活カウンセラーの東恩納寛寿さんがおっしゃっていました。

終活とは人生の終焉を考えることを通じて、自分を見つめ、今をよりよく自分らしく生きる活動のこと。

終活とは

僕はこの説明を聴いたときに「なるほど!」と終活のことが腑に落ちました。
皆、人生を最後まで楽しみ自分らしく積極的に生きたいと考えているのだと思ったのです。

終活というのは、決して後ろ向きの活動ではなく、前向きな活動なんだと確信した瞬間でした。

終活ですべきこと

自分の葬儀のことを決めておくのも終活の一環ですが、終活では他にどんなことをするのでしょうか?

人生の終盤に向けての活動ですから、全てが終活になるとは思いますが、特に終活で考えられるのは・・・

〇元気なうちに:断捨離、自分史の作成
〇体のこと:介護、看護、終末期医療
〇財産の承継:相続、遺言書
〇亡くなった後:葬儀、墓、供養の方法

大きく分けるとこんなところでしょうか。

実際に終活を始めると、現在の自分の状況を健康状態、財産状況、家族関係、友人関係、仕事面から把握することに始まります。
そうすると自分の現在の状況を書き出したりして記録する必要が出てきます。

そんな時にはエンディングノートが便利なようですね。
書店でも沢山のエンディングノートを見かけます。
僕はなるべく薄めのエンディングノートを探して、完成させることをお勧めします。
あまり気合が入りすぎて分厚いものや難解なエンディングノートを選ぶと気持ちがなえてしまうからです。

様々なエンディングノート。

自分の出生から現在までの履歴をまとめたり、財産目録(不動産、預貯金、現金、株式、ゴルフ会員権、美術品、骨董品、宝飾品、インターネットバンキングの利用有無、ネット投資の利用有無、貸金庫の有無などなど)、健康状況に鑑み通院記録や服薬記録、友人関係のリスト、仕事関係者のリスト、家族親戚関係のリストなどを作成したりして何らかの形で自分のことを洗い出します。

そして、自分がもしもの時に備えて、介護や看護、終末期医療、余命宣告などをどうしてほしいのか、葬儀、お墓、仏壇や法要はどうしてほしいのか、相続はどのように考えるのか、遺言書を書く必要があるのかなどを考えることも終活の大事な活動です。

こう考えると終活も様々なことを考えて、やるべきこと、準備すべきこと、家族に理解してもらうことなど沢山ありますね。

だとすれば、元気なうちに早めに着手したほうがいいかもしれません。
40代や50代から終活にとりんでいることもうなずけます。

終活の一環としての相続と遺言

僕の仕事も終活の一環である相続や遺言も大事なところです。

以前にサンレーグラウンドホール中央紫雲閣でも何組かの相続遺言に関わるご相談を承りましたが、ご相談者の皆さんには、早めに準備することをお勧めしました。

「まだ元気だから大丈夫」という方には、「自分の健康を願う気持ちはわかりますが、過信は禁物ですし、人はいつどうなるかわかりません。特にご年配者は気を付けるべきです。」と伝えました。

「私には財産がないから大丈夫」という方には、「家庭裁判所で争われている遺産分割事件の約76%が遺産総額5,000万円未満の普通のご家庭です。中には100万円程の財産を巡って争っている方もいます。財産の多寡は問題ではないのです。財産がない、という方程問題を引き起こすんですよ。」とお知らせしました。

何も脅かしているわけではありません。
僕がこれまでご相談を受けてきた経験や世の中の相続を取り巻く状況からお知らせしているのです。

沖縄の方は相続に関して言うと当事者意識が低く、のんびりしているように感じます。
自分の健康を過信し、準備を先延ばしにしたことで、家族が相続争いに巻き込まれないことを願います。

サンレーグランドホール中央紫雲閣 遺言相続相談コーナー

自分の築き上げた財産もしくは先祖代々続く財産をどのように次の世代に承継するかを考えることは、ご家族のためでもありますが、自分のためでもあると思います。

相続のことを考えると不安になったり、心配したり、落ち着かなかったりするかたも多いようです。
僕のお客様もそういった方が多い。
でも、相続のことを考え、家族が争わないように、家族が煩わしい想いをしないようにとしっかりと準備をすることで、人生の終盤の活動で、落ち着いた人生を送れます。

相続においては、遺言書を書くことが終活の一環となると思います。
遺言書を書いた皆さんは口々におっしゃります。
「安心しました。」
そうして、人生の最後まで楽しく、充実した日々を送れるのではないかと思います。

終活に取り組む皆さんには、相続のことも真剣に考え遺言書を書いてもらいたいと思います。

終活は自分で主体的に決められる

冒頭で紹介した終活に関する調査結果では、次のような困った事例もあったようです。

・親が認知症になる前に希望を聞いておくべきだった
・急死したため銀行口座などの扱いに非常に困った

その他にも、親が入院または施設に入所し、頭はしっかりしているけど足腰が弱く外出もできない、意思判断能力がなくコミュニケーションが取れないなどといったことで、入院や施設の費用の支払いをするのに、本人の金融機関の口座には十分な資金はあるけど、引き出せず家族が大きな経済負担を背負っている、といった困りごとも起きているようです。

自分の元気なうちに、預貯金口座、銀行印や暗証番号などを家族に伝えるなどしておくことも大事です。
もちろん、生前の財産管理を任せるなら事務管理の委任契約や意思判断能力を失った時に備えて任意後見契約を締結することも必要かもしれないですね。

とても大事なことなので、当事者である親からはもちろん、子供からも話題として取り上げていいことだと思います。

話しにくい内容であると思いますが、子供さんから話すのであれば、自分も終活に取り組むことから初めてはどうでしょうか。
終活は早くに取り組んでも何の問題もないのですから。

なんにせよ、困ったとことが起きた時に家族が困らないように備えるのが終活でもあるのです。
そして、なによりも自分のことは自分で決めておくという主体的な選択ができるのも終活なんですね。

繰り返しますが「終活」は決して後ろ向きの活動ではなく「今を見つめなおし、積極的に生きるための活動」なのですから、家族で話してもらいたいことの一つです。

今日のJAZZ

事務所で聴いているのはトランぺッター、チェット・ベイカーが奏でるスタンダード・ナンバー《You’d Be So Nice To Come Home To》。
チェットが演奏すると全ての演奏が物悲しくなりますね。
そこがいいんだけどね。
ましてやこの曲のピアノはビル・エヴァンス。
切なくなるのは当たり前かも。

相続セミナー・説明会情報

自主開催セミナー

より良い人生を送るための終活と相続 ~幸せな相続の準備~ 説明会

【開催概要】
◇開催年月日:令和2年2月27日(木)
◇時間:10:00~11:45
◇定員:先着12名
◇参加費:2,000円(税込)/名
※当日、会場にてお支払いください

【申込方法】
◇電 話098-861-3953
◇メールお問合せフォーム
題名に「2/27セミナー参加申込」と入力お願いします。
本文にはご参加者人数、お名前と連絡先(電話番号)のご記載をお願いします。

【会 場】
沖縄県教職員共済会館「八汐荘」3階小会議室
那覇市松尾1-6-1
駐車場有(説明会参加者無料)

詳細はここをクリックしてください。

【ラジオ番組パーソナリティ】

「ジャジーのJAZZタイム×幸せな相続相談」(FMレキオFM80.6MHz)
毎月第1および第3水曜日21:00~21:50放送中。
ご家庭のラジオなら那覇市と浦添市、カーラジオなら北は読谷村、沖縄市、南は豊見城市、与那原町まで聴けます。
スマホのアプリならFMレキオのサイトでアプリをダウンロードすると日本全国、世界中で聴けますよ。
JAZZのリクエストや遺言・相続に関する相談はこちらへどうぞ!

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城間 恒浩

城間 恒浩

代表者行政書士ジャジー総合法務事務所
沖縄県那覇市松尾の遺言・相続関係専門のJAZZ好きの行政書士。1971年9月生。 エクスマ塾67期。エクスマ・エヴァンジェリスト15期。 JAZZが大好き。好きな場所は、沖縄とニューヨーク。 国際協力関係の仕事に約11年間、社会保険労務士の事務所で約10年勤務後、平成27年10月より現職。 2010年に父親と祖母を同じ年に亡くし2度の相続を経験。 その時に感じたのが「気軽に相続や遺言に関する相談先があったらいいのになぁ」ということ。 そんなことから、身近な街の法律家、遺言・相続専門の行政書士として、自分の経験や学んだ知識で相続でお困りの方のご相談にのっています。 行政書士は遺産分割協議書や遺言書作成などの相続関係のお手伝いもできるのです。 平成28年9月よりラジオ番組パーソナリティーとしても活躍中。お気軽に「ジャジー」と声をかけてください!

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