相続が争続になるのは人の感情が絡むからです。

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今日は父の日ですね。

左が僕で右が父親。数年前に同じ洋服を着て写真を撮ってみました。

僕の父の晩年は病魔との闘いで2010年に66歳で亡くなりました。
デパートマンとして30年以上商売人として働いてきた。
曲がったことが嫌いで厳しい父親だったけど、人に優しく今でも多くの人がその人柄を偲んでいます。
僕は性格が似ているからか、衝突することが多かったな。
容姿も似てるし(笑)
でも、もっと話をすれば良かった。
親が健在なら沢山、話してくださいね。
こんばんは!沖縄県那覇市の遺言・相続専門JAZZ好きの行政書士ジャジーこと城間恒浩です!

相続が争続になるのは人の感情が絡むから

僕が仕事にしている「相続」ですが、争いごとも多い。
僕の所への相談も争いになっている事例が多く、僕の力ではどうにもならないことが多々あります。争いになっていたら、弁護士を頼るか、家庭裁判所に厄介になるしかありませんから。

どんなケースで相続が争いになるかというと、一番は、「財産」の分け方です。
これが一番大きい。

少しでもお金や不動産などの財産がほしいというのは、人の普通の感情でしょうから致し方ないことでしょう。
ましてや、相続という基本的は対価の必要なのないことで、財産が手にできるんですからね。

では、なぜ相続が争いとなり「争続」になるのでしょうか?

それは、人が「感情」の生き物だからだと思います。
人生に喜怒哀楽は付きまといます。

毎日何かしら感じながら生きてると思います。
人は感情で動きますからね。

相続の時もその感情は、大きく影響します。

例えば・・・
「僕は長男であり、この家を守るために土地や建物、そして法事をするためのお金が必要だから相続は僕がすべてしたい。
それに親父もそれを望んでいたから、そうする責任があると考えている。
僕には親父から託された大事な思いを果たしたい。」

「私は長女で、結婚して家は出たけれども、お父さんは、晩年、体が不自由で、私の介護が必要であり、存在が必要だといつも言っていた。
こんなに献身的に面倒を見てくれてありがとう。
お父さんが亡くなったら、すべての財産はお前が貰いなさい、と言っていた。
介護をしたのはお金が目的ではないけど、お父さんがそう言っていたのだから財産は私が貰います。」

「僕は末っ子で、とてもお父さんに可愛がられました。
でも、それは末っ子だというわけだけではなくて、社会人になって、独立して家を出た後も年を取った両親が心配で、何かと実家に顔を出していたからお父さんも僕のことを可愛く思ったんだと思う。実家に行くたびに言われたよ。
お父さんが泣き後は、すべての財産を僕の夢実現のために使いなさい、とね。」

などど相続人が主張し始めたりしたら遺産分割協議は、感情論に突入していきますよ。

家族の誰かがなくなれば、みんな寂しいことでしょう。
同時に相続が絡めば、家族の間では、様々な感情が渦巻きます。

上記の例でも、遺言書がなく、遺産分割のための話し合い(遺産分割協議)をする中で、相続人の間では、様々な意見の主張があるでしょうね。

誰かが何かしら主張すれば、そのほかの相続人にはこれまで鬱積していたような感情が爆発してしまうこともあります。

遺言書がなく、相続が争いになってしまうのは、人としての感情があるからなのかもしれません。

遺言書がないことは確かに問題ですが、遺言書がないことで、相続人の感情が動き出すきっかけとなるのです。

そうなると、相続が争いとなり「争続」となるのかもしれません。
だからこそ、「遺言書」を遺してほしいのです。

誰に、どんな財産を、どのくらい、「相続させる」と書いてほしいのです。

そして、なぜ、こういった分け方をするのか、ということも遺言書に少し書いてもらえるといいかもしれません。

遺言書に貴方の気持ちを記すことを「付言事項」と言います。
遺言書を作成する上で、「付言事項」は大事な部分です。

相続が争いとなってしまう理由をわかっていただけましたか?

「争続」は「遺言書」がないことで、相続人の感情を揺り動かすのです。

今日のJAZZ

今日は父の日ですから、父親にちなんだ曲を考えてみました。
僕の浅い知識ではピアニスト、ホレス・シルヴァーの《Song for My Father》しか思い浮かびません。
でも、父の日に相応しい曲名ですよね。
世の中のお父さん方、今夜はこの曲を聴きながらお酒を飲みませんか?

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「ジャジーのJAZZタイム×幸せな相続相談」FMレキオ(FM80.6MHz)
毎月第1および第3水曜日21:00~21:50放送中。
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城間 恒浩

代表者行政書士ジャジー総合法務事務所
沖縄県那覇市松尾の遺言・相続関係専門のJAZZ好きの行政書士。 2010年に父親と祖母を同じ年に亡くし2度の相続を経験。 その時に感じたのが「気軽に相続や遺言に関する相談先があったらいいのになぁ」ということ。 そんなことから、身近な街の法律家、遺言・相続専門の行政書士として、自分の経験や学んだ知識で相続でお困りの方のご相談にのっています。 行政書士は遺産分割協議書や遺言書作成などの相続関係のお手伝いもできるのです。 1971年9月生。国際協力関係の仕事に約11年間、社会保険労務士の事務所で約10年勤務後、2015年10月より現職。 エクスマ塾67期。エクスマ・エヴァンジェリスト15期。エクスマ学院1期。 JAZZが大好き。好きな場所は、沖縄とニューヨーク。 2016年9月よりラジオ番組パーソナリティーとしても活躍中。お気軽に「ジャジー」と声をかけてください!

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