【相談事例】実家の両親のトートーメーに手も合わせることが出来なくなった男性は家族のために遺言書を作成した。
相続争いは家族の絆を分断する
以前にご相談のあった案件で、個人が特定されないように脚色を加えて紹介しますが、趣旨は変わりません。
親の相続を巡って、兄弟姉妹で家庭裁判所で調停・審判にまで発展した方が、家族に同じ思いをさせたくないとの思いから遺言書を作成した事例ですが、似たような事は多いのではないかと思います。
(相談内容)
妻と子供4名がいる60代前半の男性からのご相談。
親の相続の際に兄弟姉妹間で争いになり、家庭裁判所での調停・審判まで発展した。兄弟姉妹で争った結果、本家の仏壇に手を合わせることもできなくなった。
子供たちに同じ思いをさせたくないので、遺言書を作成したいが、どの様に作成したらいいか、どの方式の遺言書がいいのか解らない、とのご相談。(回答・対策)
ご相談者はなるべく子供たちに平等に財産を遺したいとのことと、自分の死後、奥様の生活に影響がでないようにバランスのとれた遺言書を作成することとした。また、奥様が年上なので、先に亡くなることも考えられるため、予備的な遺言(奥様に遺すとした財産の分け方)もすることをお勧めした。
ご相談者はお若い為、遺言の方式は、作成をしなおす事が容易な、ワープロでも作成のできる秘密証書遺言とした。
遺言書原案作成には専門家の当職が関わっているので、法的要件は問題ない。
当方が筆者として作成した秘密証書遺言は代筆が可能なことと、ワープロでの作成が可能であるという特徴がありますが、次のブログが参考になります。
いかがでしょうか、相続問題は拗れると裁判所で解決を図らないといけなくて、家族間にしこりが残り、元の関係に戻ることは難しいのです。
上記のお客様の事例でも、遺言書があったなら今も変わらず、良い関係が続いていたかもしれません。
自分の遺した財産で、家族に、子供たちに争ってほしくないと考えるなら、遺言書は必須だと思います。