亡くなったお母さんには3つの名前がある。相続手続きが混乱する・・・

こんばんは!沖縄県那覇市の遺言・相続専門JAZZ好きの行政書士ジャジーこと城間恒浩です!
今日は早速本題に突入します。

名前が3つもある故人

今日はご近所さんから亡くなったお母さまの相続に関して、相続人の調査と遺産分割協議書の作成依頼がありました。
相続人は子供二人と相続人のうち亡くなった方がいて代襲相続人が1名です。
大正生まれの方にしてはお子さんが少なく、手続きもすんなりいきそうだと思っていたのですが、少し問題が起きました。

お客様がお母さまの戸籍謄本と不動産登記簿をお持ちになっていたので、ざっと確認すると戸籍の名前と不動産登記簿に出ているお母さまの名前が違うのです。
おや?と思ってお母さまの戸籍を遡って確認すると更に違う名前が出てきます。

お母さまはお名前を変更されていたのですが、不動産登記簿の名前は変更しておらず、それも不動産登記の際に登録の間違いがあったようなのです。

昔の戸籍は戦争で焼失して、再製したりしているので、その時に名前を変えてしまったという方も多くいると聞きますが、今回の件では、お母さまがお名前を変えたのは、昭和50年代ですから戸籍の焼失が原因でもなさそうです。

今回の被相続人であるお母さまのお名前の状況を仮名で整理すると・・・

現戸籍:琉球海子(変更後の名前)
改製原戸籍:琉球明美(変更前の名前)
不動産登記簿:琉球明子(変更前の名前が誤って登記された)

こんな感じです。
また、被相続人は離婚しており、離婚した後には父親の戸籍に復籍しています。
その後に名前を変えているので、相続人である子供たちの戸籍の欄にはお母さんの名前は変更前の名前が記載されています。

その上なのですが、被相続人の変更前のお名前と実のお母様のお名前が全く一緒なのです。
戸籍謄本に本人の名前「琉球明美」、本人の母の欄に「琉球明美」とあるのです。
この事実が戸籍を読み解くのにまた混乱を与えました。

那覇市役所 市民課

役所で、故人の固定資産評価証明書をとろうと思ったら固定資産評価証明書の名前は、不動産登記情報から得ているので、間違えています。
今の名前でも変更前の名前でもありません。
相続人であるお子さんが固定資産税の評価証明書を取得しようとしても名前が違うのと故人と故人の母親が一緒の名前なので、どっちが持ち主だったのかわからないため、交付できないと言われてしまいました。
ただ、そこは住所も一緒であり、固定資産税を支払っていたのが相続人のお子さんだったので、そのへんを丁寧に説明してどうにか交付してもらいました。

この先も遺産分割協議が終わると不動産の所有権移転登記があります。
不動産の現所有者である故人のお名前の変更もしなくてはならず疎明証明書を準備するのも少し骨が折れそうです。
また、相続人であるお子さんの戸籍の母親の名前の欄を場合によっては更生してもらったほうがいいかもしれないので、役所でその手続きもしなくてはならないですね。

ただ、こんな案件こそ僕ら専門家がいますので、僕も連携している司法書士や役所の方に確認しながらできる限りスムーズにことを運びたいと思います。

 

公的な書類の名前は確認しましょう

今回の件は、相続人であるお子さんは固定資産税については名前が違うな・・・とは思っていたようなのですが、不動産登記の所有者の名前などには想いがいたらなかったようです。
それはそうすよね。
よっぽどのことがないとわかりませんから。

出来れば、公的書類の名前は今すぐ確認したほうがいいですね。
名前が違っていると手続きが大変です。

マイナンバー制度の活用

それと、役所にお願いしたいのは戸籍情報、住民票情報、固定資産情報と不動産登記情報をマイナンバーで紐づけしてください!ということです。
これこそ国民にとって有益な使い方だと思います。

マイナンバーで紐づけできれば、相続の手続きが劇的に変わると思います。

今日のJAZZ

ジャズ女性ヴォーカリスト御三家の一人に数えられるのがビリー・ホリデイ。
ホリデイは不遇な幼少期を過ごします。
いや生涯を通じてかもしれません。
まだ子供だった両親(父15歳、母13歳)は子育てをまともにできずに父親は認知しようともしなかった。
父親はジャズ・ギタリストのクレイトン・ホリデイ。
親戚のところや更生施設を転々として生活していたそうです。
ホリデイは13歳のころからニューヨークの非合法のナイトクラブに出入りするようになり歌い始めたようです。
それからも紆余曲折を経てジャズの世界で活躍し女性ヴォーカリスト御三家と呼ばれるようになりました。
ただ、ホリデイは活躍した期間をほとんど薬物やアルコールで苦しみ44歳の若さで亡くなったそうです。
有名なジャズメンが皆そうだったように・・・
今日はビリー・ホリデイの代表する曲《Strange Fruit》(奇妙な果実)を紹介します。
あの時代の多くのジャズメンは薬物やアルコールに溺れていましたが、ジャズだけに集中できなかったのかな?と思いますね。
僕らにはわからない人種差別、貧困、取り巻く環境、アーティストとしてのプレッシャーが大きかったのでしょうね。

【相続セミナー・説明会情報】

「中学生でもわかるやさしい相続のはなし ~幸せな相続の準備~ セミナー」

【開催概要】
◇開催年月日:平成30年6月27日(水)
◇時間:午前10:00~11:45
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