故人の想いを引き継ぐこと。これも相続。
JAZZ好きの行政書士城間恒浩(@jazzyshiroma)です。
僕は沖縄県の県庁所在地である那覇市松尾で遺言相続専門の行政書士として、遺言書や遺産分割協議書の作成、相続や終活のご相談を承っております。
これまで関係した遺言書・遺産分割協議書・贈与契約書等の作成は100件以上、相続相談は300件以上となっており、相続や遺言のことでお困りの方がいることを肌で感じ「相続は準備させすれば、ご本人もご家族も幸せになれる」ことを実務を通じて実感しています。
このブログでは、おなたの知りたい相続や遺言の話を中心に書いています。
相続は故人の想いを引き継ぐものでもある
相続は法律上は故人の権利・義務を相続人が承継することとなっており、不動産、預貯金、株式や債務を承継することです。
プラスの財産とマイナスの財産の両方を引き継ぐことです。
僕はその財産を円満かつ円滑に相続させるためには、遺言書が有効であることを繰り返し、本ブログ、SNSやセミナーなどでお知らせしています。
一方で、相続とは故人の財産だけを引き継ぐのではなく、その方の想いを承継するものだとも思っています。
例えば、故人の遺言書で「長男の沖縄太郎に全ての不動産と預貯金を相続させ、それ以外の動産などは二男の沖縄二郎、長女沖縄華子に各2分の1の割合で相続させる。」と指定したとします。
加えて、遺言書の本文のあとに付言事項として、こんなことが書かれていました。
「長男の沖縄太郎に全ての不動産と預貯金を相続させるのは、沖縄家に代々引き継がれてきた土地や屋敷が分散することなく、そしてこれまで通りご先祖様をご供養してもらえるように経済的に困窮しないように考えてのことです。
この家は家族や親せきが集まり、ご先祖様のご供養をし、皆が楽しく過ごせる場所として引き継がれ守られてきたものです。
長男太郎にもその責務を担ってもらいたいと思う。だから主な財産である不動産や預貯金を相続してもらうこととしました。
二男二郎と長女華子は長男太郎を助け、皆で沖縄家を盛り上げてほし。」
故人の想いですね。
この想いを承継することも相続人の役割であります。
ですから、僕は相続は故人の財産と想いを引き継ぐものである、と思っています。
上の時計は、僕にとって大事なものです。
左は、長男が生まれた時に買って、長男が20歳になった時に譲りました。
右は、僕の祖父が購入したもので、その後父に引き継がれ、今は僕が持っています。
財産的な価値はほとんどないでしょう。
しかし、それぞれ想いのこもった時計なのです。
相続は故人の想いを引き継ぐものなのです。
今日のJAZZ
希望を願う音楽というのは多々あると思います。
ジャズにもある。
今日はピアニスト、ビル・エヴァンスの《You Must Believe In Spring》を紹介します。
「春は必ずやってくる」と訳せるでしょうか。
一般的に、春は希望の多き季節と思いますが、今は世界的に暗くなりがちです。
でも、きっと素晴らしい春がやってくると信じたいですね。
エヴァンスの美しい演奏に勇気づけられます。
相続セミナー・説明会情報
自主開催セミナー
「より良い人生を送るための終活と相続 ~幸せな相続の準備~ 説明会」
開催年月日:令和2年4月28日(火)
新型コロナウイルスの状況によっては中止する場合もあります。
開催2週間前(4/14)までには判断いたします。
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【ラジオ番組パーソナリティ】
「ジャジーのJAZZタイム×幸せな相続相談」(FMレキオFM80.6MHz)
毎月第1および第3水曜日21:00~21:50放送中。
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