本当にその方法でいいですか?遺言書で寄付する遺贈。あなたの財産を無駄にしないために。

昨今、自分の築いた財産の一部を社会貢献の一環として、自治体や各種団体に寄付する方も増えています。
沖縄でも数件あったようで、新聞でも記事を見かけたことがあります。
そんな中、いざ寄付はしたいけど寄付する先はどこがいいのか?信頼できるちゃんと活動をしている団体があるのか?どのように寄付をしたらいいのか?など疑問がわいてくるかもしれませんが、そんな疑問に答え、寄付をしたいという方の想いを支援するのが公益財団法人みらいファンド沖縄です。
寄付は生前にすることもできますし、遺言書で遺贈することもできます。
認定された団体ですと、寄付金控除や相続税の非課税制度が使えるなど、国も税制面で支援しています。
僕も遺言書を作成する方に、寄付のことでご相談を受けたことがありましたので、寄付する先の情報などを知っておくことはお客様の助けになるのではないかと思い、勉強させてもらっています。
こんにちは!沖縄県那覇市の遺言・相続専門JAZZ好きの行政書士ジャジーこと城間恒浩です!

遺贈寄付 最後のお金の活かし方(星野哲 幻冬舎)

相続財産は37兆円から63兆円

相続財産の規模は年間37兆円から63兆円と言われています。
かなりの額ですね。
また、平成27年に相続税の基礎控除の額が4割ほど減りましたので、課税される相続案件も増えています。
相続税が課税される割合は、平成26年までは4%前後だったのが、現在では8%程になっています。

この先、相続財産の規模および相続税ともにますますこれから増加するでしょう。
何故かといえば第一次ベビーブームの団塊の世代の方々が、そろそろ相続が始まる時期ですので、相続は劇的に増えます。
また、その世代の方々は財産もそれなりに蓄えている傾向にあるようですから、相続税も増加します。
これからますます相続が増え相続財産も増え、相続税の納税も増える事でしょう。

相続税の額は平成28年分(1/1-12/31)で1兆8千億円を超えました。
平成29年度の予算見込では、相続税は約2兆1千億円となっており、酒税約1兆3千億、たばこ税約9千億円を足した額とほぼ一緒です。

酒税やたばこ税は日本国民の多くの方が日々消費してのこの数字ですが、相続税は年間25万人位の人が納めた額ですから、その税収のインパクトが大きいことがわかります。

これから先は、国の相続税への課税が強化されていくのではないかと思います。

社会貢献への意識の高まり

そんな中、自分の築いた財産で少しでも社会貢献出来たらというかたも増えているようです。
また、匡に税金を納めるくらいなら有効活用してくれるところに寄付しよう!と考える現在の政府への反発を感じている人も少なくはないようですね。
自分のお世話になった人にお金を残すだけではなく、自分が共感する活動をする先に財産の一部を残す人も増えているようです。

例えば、赤十字、国境なき医師団、あしなが育英会、日本財団など日本国内は社会貢献をしている大きな団体・組織もあります。
小さな団体組織を含めたらそれこそ沢山の数があります。
また、実際に寄付を受ける側からしても脆弱な財政基盤の中で自分たちの社会貢献活動に賛同してくださり、寄付をしてくださる方がいるというのは大変ありがたい事なのだと思います。

足長おじさんで知られるあしなが育英会の資金の約20%は遺贈で占められてるとの話も以前お伺いしました。

生前に寄付をする方も多いのですが、やはり生前に自分の財産が目減りをするのは不安を感じる人がいるようで、亡くなったのちに寄付をするというケースも多いようです。
亡くなったのちに寄付をする方法としては、死因贈与契約を結ぶ方法と遺言書で遺贈する方法があります。

死因贈与契約は、生前のうちに両者が合意して贈与契約を結びますが、その契約が履行されるのは贈与者が亡くなった時です。

遺言書での遺贈は、どこに、どの財産をどれだけ残すか、という遺言者の一方的な意思を記載すればいいのですが、遺贈がちゃんと執行されるには遺言執行者を定めることは必須だと思います。
遺言執行者を定めなければ、相続人が執行しなくてはならないため、法律に不慣れな相続人だとスムーズにいかなかったり、遺贈に反対する相続人がいれば執行されない恐れがあります。

また、遺贈で遺せる財産は預貯金、現金、株式や不動産も可能です。
しかし、社会貢献などのために財産を寄付する、遺贈するということでしたら不動産や株式などは受け取る側からすると少し困ったことになる可能性もあるので、しっかりとした遺言執行者を指定して、確実に執行できる方法を考えたほうがいいですね。

遺贈に関する新聞記事

遺贈寄付先はしっかり選定する

これだけの相続財産の規模があり、遺贈寄付が盛んになってくると、必ず出てくるのが不届き者たちです。
社会貢献することを標榜する団体でも中には、何の活動もしていないとか、まったく違うことをしているようなこともあるかもしれませんから、寄付する先、遺贈する先の選定もしっかりと考えてもらいたいのです。

そんな遺贈寄付を考えている方のお手伝いをしてくれるのが、公益財団法人みらいファンド沖縄ではないかと思います。
様々な分野の専門家が集まるネットワークも構築し始めていますので、総合的なアドバイスを受けられるのではないかと思います。

また、遺贈寄付先は匡、地方自治体、認定NPOや公益社団財団法人などだと寄付金控除や相続税が非課税になる制度もあるので、税制面の優遇措置を受けられる可能性があります。

そんなことも判断材料の一部としてくださいね。

遺贈寄付アドバイザー研修テキストなど

今日のJAZZ

僕のラジオ番組「ジャジーのJAZZタイム×幸せな相続相談」(FMレキオ80.6Mhz)のオープニングではデイブ・ブルーベック・カルテットの《Take Five》を流してますが、作曲したのはメンバーのサックス奏者ポール・デズモンドです。
ポール・デスモンドのリーダーアルバム『Feeling Blue』が静かで落ち着く演奏が聴けます。
デズモンドの柔らかなサックスの音色が心地いい。

【相続セミナー・説明会情報】

遺言書が相続争いを回避する ~幸せな相続の準備~ 説明会」

【開催概要】
◇開催年月日:平成30年4月26日(木)
◇時間:午前10:00 ~ 11:45
◇定員:先着12名
◇参加費:2,000円(税込)/名
※当日、会場にてお支払いください

【申込方法】
◇電 話098-861-3953
◇メールお問合せフォーム
題名に「4/26セミナー参加申込」と入力お願いします

【会 場】
沖縄県教職員共済会館「八汐荘」3階小会議室
那覇市松尾1-6-1
駐車場有(説明会参加者無料)

【ラジオ番組パーソナリティ】

「ジャジーのJAZZタイム×幸せな相続相談」FMレキオ(FM80.6MHz)
毎月第1および第3水曜日21:00から21:50
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