僕の仕事の責任の重さを改めて感じる「先駆的決意を持つことで本来的な生き方ができる」とは?

JAZZ好きの行政書士城間恒浩(@jazzyshiroma)です。 僕は沖縄県那覇市松尾で遺言相続専門の行政書士として、遺言書や遺産分割協議書の作成、相続や終活のご相談を承っております。
これまで関係した遺言書・遺産分割協議書・贈与契約書等の作成は100件以上、相続相談は300件以上となっており、相続や遺言のことでお困りの方がいることを肌で感じ「相続は準備させすれば、ご本人もご家族も幸せになれる」ことを実務を通じて実感しています。
このブログでは、実務を通じて感じる相続や遺言の話を中心に書いています。
また、たまに相続や遺言以外のことを書いています。

【新型コロナウイルス関係】

新型コロナウイルスに関する情報が多く出回っていますが、情報を集める際に参考にしていただきたいサイトをまとめましたので、参考にされてください。
個人向けの定額給付金、事業者向けの持続化給付金、融資や納税の猶予などの情報をまとめています。
参考にされてください。

[blogcard url=”https://jazzyshiroma.com/archives/8404″]

昨晩放送のラジオ番組「ジャジーのJAZZタイム×幸せな相続相談」(FMレキオ80.6Mhz)をお聴きいただきまして、ありがとうございました。
県外のリスナーさんからはSNSで、ご近所さんからはお電話で、嬉しい感想を頂き嬉しい限りです。
「感動しました」「勇気をもらいました」とおっしゃってくださいますが、僕の方こそ皆様から勇気を受け取っております。
ありがとうございます。感謝します。
これからも「ジャズは楽しい!」の伝道師としてジャズの楽しさを伝えるとともに、専門の相続・遺言の重要性も伝えていきたいと思います。
昨晩選曲したリストは次の通りです。
オープニング曲:トランぺッター、リー・モーガン《The Sidewinder
2曲目:ピアニスト、ビル・エヴァンス《スパルタカス 愛のテーマ
3曲目:ピアニスト、ウィントン・ケリー《It’s All Right
4曲目:ピアニスト、ウィントン・ケリー《Not A Tear
エンディング曲:ピアニスト、ウィントン・ケリー《On The Trail
ラジオ番組の次回放送は5月20日(水)午後9時です!

本来的な生き方

最近は時間があるので、読書する時間が十分にあります。
新しい本も読むのですが、過去に読んだ本で、気になっていいた書籍を読み返しています。
その一冊が「ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。」(原田まりる著、ダイヤモンド社)です。
ドイツの哲学者フリードリヒ・ニーチェが現生の人間を借りて失恋した京都の女子高生に哲学とは何ぞや?ということを教え「超人」に育て上げるというフィクションですが、哲学の入門書として最適です。

「ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた」(原田まりる著 ダイヤモンド社発行)

「ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた」(原田まりる著 ダイヤモンド社発行)

また、物語としても素晴らしく、読むのは3回目ですが、最後の二人のお別れのシーンは号泣してます。
表紙を見るとカジュアルですが、内容は重厚です。

ちなみに「超人」とは書籍の中(P355)で次のような人間だとニーチェは言っています。
「(省略)お前の道を歩いていく中で、どんなに苦しいことがあったとしても、そしてその苦しみが繰り返されるとしても、他人を妬むことなく、新しい価値観を創造し、挫折を乗り越えていける存在こそ、超人なのだ」

この言葉を知って、僕も超人になりたいと思いました。
短いセンテンスですが、多くのことが詰まっています。

哲学とは「これはどういうことだろう?と疑問に思い考える事自体が哲学であり考える過程が重要で、既にある答えを鵜呑みにせずに自分で考えることが大事」なので答えを出すことが最重要ではないようです。

もう少し哲学を学びたいと思っています。

書籍の中で、ドイツの哲学者マルティン・ハイデガーの思想として、人の死にまつわることが書かれているがあります。
ハイデガーは「(中略)自分の存在がどのようなものであったか、自分の人生がどのようようなものであったかは、死によって、死の直前にわかる」(P283)、「(中略)死ぬまでは自分の人生がどういうものであったかは断定できない未完成な状態なのです」(P287)、「(中略)つまり、死の直前まで、人生の意味は生産できないのです」(P288)と言っています。

人生は死の最後の瞬間、寿命の最後まで生きた時しかわからないということです。
ですから、自分の人生の途中で人生を総括するようなことはできないと言っているのだと理解しています。

ハイデカーはだからこそ、人は死ぬまで「本来的」に生きるべきと言っています。
「本来的」とは、「(省略)いつか自分に訪れる死を覚悟し、自分にしかできない自分自身の人生を生きるということです。自分の可能性、残された時間をフル活用して生きることです。」(P291)といっています。
そして、ハイデガーは「本来的に生きるには先駆的決意を持つことで本来的な生き方ができる」(P290)と言っています。

「先駆的決意」とは、「死を見据える覚悟」です。

これこそ、人は生まれてきたら必ず死ぬという、当たり前ですが、世の中で絶対と言い切れる唯一のことなのですが、どれだけの人がその決意をもって生きているのでしょうか。
僕自身、「先駆的決意」は薄い。

おそらく若い人ほど、そんな意識はないのではないかと思います。
漠然としか考えられないでしょう。

僕は人の死に関わる「相続」や「遺言」を専門にしています。
「人は必ず天寿を迎える」ということはわかっていますが、自分のことに置き換えるとまだ意識が足りないかもしれません。

しかし、僕のお客様の多くが「先駆的決意」を持って、僕の所にご相談に来られます。

「自分はそろそろ年で、いつどうなるかわからない」「そろそろ人生を閉じる時間となりそうです」「自分が亡くなった後に家族に迷惑をかけたくない」「自分の亡き後家族が困らないようにしたい」と口々におっしゃられて、遺言書を書かれます。

本来なら人は自分の死など考えたくもないかもしれません。
しかし、真摯に死に向き合い、誠実に生き、今、自分がどうするべきかを真剣に考えているのです。

そんなお客様のお手伝いをすることの責任の重さをいまさらながら考えています。

新型コロナウイルスが猛威を振るい、もしかしたら自分も感染すればどうなるかわからない、という意識も働いたのかもしれません。
だから哲学を学ぶ書籍を再び手に取ったのかもしれません。

改めてしっかりと自分の人生を生きないといけないなと考えています。
ニーチェの言う「超人」を目指すことが、僕の人生のミッションの一つとなりそうです。

こんなご時世だからこそ、哲学することを忘れないようにしたいと思います。

今日のJAZZ

昨晩放送のラジオ番組のエンディングで選曲したのが、ピアニスト、ウィントン・ケリーの《On The Trail》です。
「山歩き」ですね。
軽快な演奏ですので、おそらくストイックにエベレストのような高い山を登る感じではなく、ハイキングする感じでしょうか。
思いっきり山歩きもできるようになるといいですね。

相続セミナー・説明会情報

自主開催セミナー

より良い人生を送るための終活と相続 ~幸せな相続の準備~ 説明会

開催年月日:令和2年5月25日(月)
新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止とする可能性もあります。
開催日の2週間前までには開催可否の決定を致します。

詳細はこちらをクリックしてください。

【ラジオ番組パーソナリティ】

「ジャジーのJAZZタイム×幸せな相続相談」(FMレキオFM80.6MHz)
毎月第1および第3水曜日21:00~21:50放送中。
スマホのアプリでも聴けます。ダウンロードはこちらをクリックしてください。
「行政書士がラジオ番組?」と不思議に思ったらこちらをクリックすると理由が分かります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください