【ジントニックを片手に聴きたいジャズ6選】ジャズの醍醐味はインプロヴィゼーション。どんな仕事にも通じるかも。

ジャズライブとジントニックと岩塩キャンドル

ジャズに合うお酒と言えば、僕はジントニックが真っ先に浮かびます。
僕個人の独断と偏見的な嗜好ですけどね。
でも、ジャズライブを聴きながらほろ苦くも甘いジントニックを飲むと落ち着くんです。
ジャズライブを聴く機会がありましたら、ジントニックをオーダーしてみてくださいね。
ちなみに、僕の通う那覇市久茂地のJAZZクラブ「Parker’s Mood Jazz Club」のジントニックは絶品です。
こんばんは!沖縄県那覇市の遺言・相続専門JAZZ好きの行政書士ジャジーこと城間恒浩です!

その時々のベストを狙う

ジャズの楽しさの一つは同じ曲を同じ日に同じメンバーで演奏しても全てが違うということかもしれません。
その時の流れで、インプロヴィゼーション(即興演奏)も変わってくるし、フューチャーされるミュージシャンも変わってくる。
だからジャズのアルバムには同じ曲の別テイクが並ぶことも多い。
いまだに、その違いにあまりついていけない初心者の僕ですが、一生懸命に聴き比べなどしています。

また、スタンダード曲は多くのミュージシャンがカヴァーしますから、それぞれのバンドの解釈で全く違う曲に聞こえたりします。
だからジャズを聴き始めの人は戸惑うこともあるかもしれませんが、ジャズはそんなもんなんだ、と思って聴くと楽しめると思います。

同じ曲を同じ日に同じメンバーで演奏しても違う曲に聞こえたり、ジャズのスタンダードを様々なバンドが演奏することで違う雰囲気になったりするのは、ミュージシャンが夫々、その時のベストを狙っているからだと思います。

特にライブや収録などに挑むプロのミュージシャンの意識は「いい音楽を作る」ことに集約されていると思います。

トランぺッターのマイルス・デイヴィスがプレステッジからコロンビアへ移籍する際に、プレステッジの契約を終わらせるために二日間で4つのアルバムを作った、俗に言うマラソンセッション4部作は、スタジオでライブをしているように、ほとんどワンテイクで収録した演奏が収録されているそうです。
だからこそ、かなりの集中力と緊張感をもって、収録にあたっていたでしょうね。
プレステッジの契約を早く終わらせたいマイルスにせかされるように収録に挑んだメンバー(ジョン・コルトレーン、レッド・ガーランド、ポール・チェンバース、フィリー・ジョー・ジョーンズ)は大変だったでしょうね。
しかし、そんな経験もプロのミュージシャンにとっては技術を磨き、名前を挙げる好機だったのかもしれません。

それにしても、ジャズはその時々のベストを狙うからこそ、再現性のないインプロヴィゼーション(即興演奏)が繰り広げられるのでしょうね。
ジャズの流れに乗って、その時々のベストの選択をする考え方は、どんな仕事にも通じそうです。

というこで、今日は月曜日恒例の過去6日間にブログで紹介したジャズのまとめ記事です。
ちなみにミュージシャンの名前の後の《》内は曲名、『』内はアルバム名です。

ビル・エヴァンス《Very Early》

今週(6/11-17)もピアニスト、ビル・エヴァンスに聴き入っています。
今月末から沖縄県那覇市の桜坂劇場でも上映されるドキュメンタリー映画「ビル・エヴァンス タイム・リメンバード」が楽しみだから、しょうがないかな。
本作ではエヴァンスの演奏が55曲流されるそうですが、その中から16曲を厳選して制作されたサントラ的なアルバム『BILL EVANS SONG ON TIME REMEMBERED』を聴いてます。
映画の字幕を監修したジャズ・プロデューサー行方均が選曲して制作されたコンピレーション・アルバムで、エヴァンスの入門CDとしも最適です。
もちろん、僕もすぐに購入して何度も聴いています。
今日(6/11)はそのアルバムの2曲目に収録されている《Very Early》を紹介します。
エヴァンスが学生時代に作曲して、生涯をとおして演奏していた曲です。
落ち着いたロマンチックな曲です。

ブッカー・リトル『Booker Little』

ピアニスト、ビル・エヴァンスの演奏を聴く機会が多くなっており、ブログでの紹介もエヴァンスの演奏やアルバムが多くなっています。
ちょっと別のミュージシャンも紹介しようかな。
エヴァンスのファースト・トリオのメンバーでベーシストのスコット・ラファロに注目してみました。
僕はエヴァンスと共演するラファロしか知りません。
調べてみたところ、様々なミュージシャンと共演しています。
今日(6/12)はラファロも参加しているトランぺッター、ブッカー・リイトルのアルバム『Booker Little』を紹介します。
リトルのアルバムは初めて聞いたかもしれません。
すごく歯切れのいい、のびやかな音色です。
聴いていると気持ちが良くて、爽やかな感じがします。
クリフォード・ブラウンに大きな影響を受けていたようですね。
しかし、23歳の若さで病死しており、作品はそんなに多くないようです。
ラファロの演奏もアグレッシブで、聴きごたえのあるアルバムです。

ビル・エヴァンス『Expectations』

ピアニスト、ビル・エヴァンスの演奏やアルバムを聴くことが多い今日この頃ですが、ファースト・トリオのメンバーが参加するエヴァンスのトリオ以外の演奏を探して聴いたりしています。
ドラマーのポール・モチアンについて、調べてましたら、1960年代後半から70年代中盤頃までピアニスト、キース・ジャレットのバンドメンバーとして活躍していたようです。
今日(6/13)はモチアンが参加している、キース・ジャレットのアルバム『Expectations』を紹介します。
ラテンのノリで楽しいジャズです。
しかし、これもジャズなのか~と思えるようなジャズの幅広さを感じますね。
モチアンのドラムは僕の耳にはよくは聞こえません(笑)
まだまだ、修行が足りないですね。

マイルス・デイヴィス『Kind of Blue』

ジャズのアルバムで1,000枚枚以上セールスし、今も売れ続けているアルバムがあります。
トランぺッター、マイルス・デイヴィスの『Kind of Blue』です。
ジャズファンならずとも聞いたことのある演奏が収録されていると思います。
マイルスが新たなモード・ジャズと言われる手法で挑んだアルバムです。
ジャズを聴くならこのアルバムから入ってもいいんじゃないかなと思います。
トランペットがマイルス、テナー・サックスにジョン・コルトレーン、アルト・サックスがキャノンボール・アダレイ、ベースがポール・チェンバース、ドラムスがジミー・コブ、ピアノにはウィントン・ケリー(《フレディ・フリーローダー》のみ)とビル・エヴァンス。
そうそうたるメンバーが素晴らしいアンサンブルを奏でています。
エヴァンスは、マイルスのバンドを脱退していましたが、マイルスが、このアルバムにはエヴァンスが不可欠と考え、本アルバム作成にはエヴァンスが加わっています。
マイルスのバンド・メンバーでピアニストのウィントン・ケリーは収録のために訪れたスタジオにエヴァンスがいて、自分の出番はないと考え、とても混乱していたそうです。
マイルスは事前に知らせなかったのでしょうか?(笑)
また、収録されている《ブルー・イン・グリーン》はマイルスの作曲となっているようですが、実際はエヴァンスが作曲したもののようです。

マイルス・デイヴィス『Someday My Prince Will Come』

ジャズのアルバムやレコードのジャケットはオシャレで、目を引くものが多い。
今日(6/15)は美女のポートレイトが目を引くトランペッター、マイルス・デイヴィスのアルバム『Someday My Prince Will Come』(いつか王子様が)を紹介します。
ジャケットの女性はマイルス・デイヴィスの2番目の奥さんフランシス・テイラー。
このアルバム以外にも表紙を飾ること2度ありましたが、マイルスの暴力性に耐えかねて出て行った。
肝心のアルバムはディズニー映画「白雪姫」の挿入歌ですが、マイルスのバンドが美しいアンサンブルを奏でています。
ディズニー音楽のジャズアレンジも多く、名演が多数ありますね。

ホレス・シルヴァー《Song for My Father》

今日(6/16)は父の日ですから、父親にちなんだ曲を考えてみました。
僕の浅い知識ではピアニスト、ホレス・シルヴァーの《Song for My Father》しか思い浮かびません。
でも、父の日に相応しい曲名ですよね。
世の中のお父さん方、今夜はこの曲を聴きながらお酒を飲みませんか?

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毎月第1および第3水曜日21:00~21:50放送中。
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