知ってますか?自分の築いた財産が家族に渡ることなく全て消えてしまう理由。
こんにちは。
沖縄県那覇市の遺言・相続専門JAZZ好きの行政書士ジャジーこと城間恒浩です!
昭和の大スタープロレスラー力道山の相続
今日は本屋でセミナーのネタの情報収集をしてきました。
僕の相続セミナーでは、昭和の大スターでプロレスラー「力道山」(りきどうざん)の相続事例をお話するのですが、力道山のことをもっと知りたくて少し情報収集してきました。
力道山は力士からプロレスラーに転身した人で、力士としては関脇まで勤めた関取でした。
絶頂期にプロレスに転身して、レスラーとしてだけではなく、プロモーターやトレーナーとしても実力を発揮し、日本プロレスをショー的な要素を含んだ大衆娯楽のスポーツに押し上げたひとでした。
プロレスラーとしての実力は折り紙つきで、世界一となり、プロモーターとしてもプロレスの世界戦を実現する敏腕でした。
また、アントニオ猪木やジャイアント馬場を育てた猛烈トレーナーでもあったのです。
今は多くの団体があるプロレスですが、間違いなく日本プロレスの父として、日本にプロレスを娯楽として根付かせた人だと思います。
そんな、力道山はナイトクラブでヤクザにとケンカになり、刺された傷が原因で亡くなります。
1963年12月15日のことです。
力道山の遺産総額は当時の価額で40億円(現在の価値180億円)。
相続人は5人。
相続税は約23億円だったそうです。
力道山は、プロレス以外にも様々な事業をしていて、遺産の全容を相続人も把握していませんでした。
その結果、遺産のほとんどが相続人にわたることなく、相続人は借金を背負うまでになりました。
ご遺族が相続手続きを完了するまで約20年を要したとのことです。
力道山の相続から学ぶこと
力道山の相続で遺産が相続人渡らなかったのには、いくつか理由があり、これは何も力道山だから起きたということではないと思っています。
一般的な家庭でも十分に起こりえる可能性があることだと思います。
力道山の遺産がすべて消えた理由としては、以下ののことが考えられると僕は思っています。
【力道山の相続財産が消えた理由】
1.相続財産について遺族が把握していなかった。
2.相続財産のほとんどが不動産。相続税支払いのため安価で不動産を処分するしかなかった。
3.相続人が相続についての知識がなかった。
4.遺言書がなかった。
どうですか。
特に特別な理由ではないですよね。
どれも大金持ちでなくても起きえることです。
そして、僕が最も致命的だと思ったのが、「4.遺言書がなかった」ということです。
「遺言書」を書く過程では、自分の相続財産を洗い出し、推定相続人を確認し、どのように財産分与をすればいいかを考えます。
また、場合によっては相続税の試算などもして相続税対策も講じると思います。
プロレスラーはとても危険なスポーツです。
リングで命を落とす人もいるかもしれない。
事実亡くなったプロレスラーのいます。
力道山も自分でとあるインタビューで話していたそうです。
「プロレスは命懸けでやっている。」
なのに、遺言書は書いていなかった。
力道山は、プロレスを通じて日本を元気にし、勇気を与えたスーパースターでしたが、家族にはかなりの負担をかけたことでしょう。
もちろん、一般の人も人生何が起こるかわかりません。
交通事故、急な発作など、突然天寿を全うする可能性はいくらでもあり、誰もそれがいつになるのかは分かりません。
ですから、しっかりと準備をしてもらいたいのです。
力道山の相続の後日談
力道山の相続から解放された息子さんたちの様子がTV番組で流れていたのを観ましたが、40億円もの財産を相続したご家族とは思えない生活をされていました。
6畳一間のアパートに家族三人がつつましく生活しているような状況でした。
力道山が遺言書を書いて、相続の準備をしていたのであれば、ご遺族はもう少し楽な生活ができていたかもしれません。
ただ、力道山の息子さんとお孫さんはプロレスラーとなり力道山の意思を引き継いでいたようです。
父親である力道山を早くに亡くし、相続で大変辛い思いをされてきたのでしょうが、偉大な父、祖父と同じ職業を選んだ息子さんとお孫さんに感銘を受けました。
また、プロレスの世界王者だった力道山はチャンピオンベルトを所有していましたが、ご遺族は相続税の支払いがどんなにきつくても時価総額3,000万円のチャンピオンベルトは手放すことはなかったと言います。
偉大な父親の努力の結晶は手放せなかったんですね。
今日のJAZZ
サックス奏者John Coltrane(ジョン・コルトレーン)のアルバム『Blue Train』。
このアルバムはトレーンがリーダー作としてブルーノートから1957年に出した唯一のアルバム。
トレーンは当時他のレーベル(プレスティッジ)に所属していましたが、ブルーノートの創始者アルフレッド・ライオンとトレーンの約束で生まれたアルバムです。
そうそうたるメンバーが参加しています。
パーソネルは、ジョン・コルトレーン(テナー・サックス)、リー・モーガン(トランペット)、カーティス・フラー(トロンボーン)、ケニー・ドリュー(ピアノ)、ポール・チェンバース(ベース)とフィリー・ジョー・ジョーンズ(ドラム)のセクステット。
2日間のリハーサルの後に、ほとんどの曲を一発撮りで録音したとか。
間違いなくトレーンの代表的なアルバムです。
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相続争いは誰にでも起こる可能性があります。
「自分には財産がないから大丈夫。」
「自分の家族は仲がいいから大丈夫。」
「考えるのが面倒。なんくるないさ~。」
と思っている人ほど相続争いを生む種を植え付けています。
そして、貴方が亡くなった後に見事に大輪の花を咲かせてしまうのです。
一方で相続争いは誰にでも起きえる可能性があるから、自分もしっかり準備して、家族の幸せを作り出そう、と思っている方もいらっしゃいます。
両者の考え方の違いは、ご家族の分岐点になるかもしれません。
相続争いの原因を知り、準備さえすれば、ご自身もご家族も安心し、人生の最後の瞬間まで幸せでいられると思います。
何も心配しなくていいのですよ。まずは、相続の事を知ってください。
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