知ってますか?相続争いは誰にでも起きえます。3つのケースで考えてみよう。
こんにちは。
沖縄県那覇市の遺言・相続専門JAZZ好きの行政書士ジャジーこと城間恒浩です!
相続争いは誰にでも起きる
この仕事を初めてしばらくしてからのことです。
ある女性の方とお話ししていたんです。
Kさん「城間さんは相続専門の行政書士なのね!凄いね!」
僕「凄くはないけど。専門ですよ。何かあったらご相談ください!」
Kさん「自分は大丈夫!財産なんてないから~~」
大方の方がこんな風に思っていると思います。
そうですよね。
相続が争続になるなんて誰も想像しないし、したくないかもしれません。
でもですね、大したことはないと思っていても相続はもめちゃうんですね。
相続でもめる3つのケース
相続争いになっているケースは様々ですが、特に注意してもらいたい3つのケースについてお話しします。
僕が経験したり、相談を受けたりしたケースです。
1.大した財産はないから争わない
実はこの考えが大きな落とし穴。
「大した財産はない」と言うのは、人によって感覚は違うと思いますが、例えば、主な財産が家族が住んでいる土地・建物だけだとしましょう。
家族構成は、一緒に住む両親と独立し別に住んでいる子供二人。
お父さんが亡くなりました。
相続する財産は、土地と建物だけ。
お母さんと子供二人で、歩み寄りがなく遺産分割協議がまとまらないと・・・
この家と土地を売って、お金に変えて、遺産を分割することになります。
この家に住み続けることができると思っていた、お母さんは路頭に迷います。
実際にあった話なんです。
これが子供でも夫の前妻との子供だったり、子供がいない場合で夫の兄弟姉妹が相続人になるケースは、更に話がこじれやすいのです。
2.家族はみんな仲良しだから争わない
本当にそうですか?
お金が絡み合うと、仲のいい家族でも争うことは良くあることです。
そして、血がつながった親族ほど、骨肉の争いに発展することもあるのです。
相続はお金が絡んできます。
目の前に大きな財産が見えると目がくらむ人もいますし、相続人本人ではなく、その妻や夫、子供たちなどの第三者の意見に相続人が惑わされることもあるのです。
相続争いは当事者以外の人たちによって引き起こされることもあるのです。
さらに、家族といえども相続の時に、ささいなことで過去のことを思い出して感情的になり、争いに発展することは多々あります。
ちなみに相続争いで一番多いのは、子供たちの争いだそうです。
昔からのたまりにたまった感情が爆発したり、それぞれが独立し家族を持つと昔のような兄弟としての関係は維持できなくなるんですね。
寂しいですが、現実です。
3.親がしっかり考えているから争いはおきない
親まかせは本当に大丈夫?
親は、大した財産はないし、家族も仲がいいから大丈夫!と思っていたら、すでに説明したような争いになることもありますよ。
日頃から、老後のこと、体が動かなくなった後のこと、お墓のこと、所有している財産のこと、遺言の有無など、少しずつコミュニケーションをとりながら家族でお話をしてみてください。
親は案外、楽観的に考えていると思いますが、実際はそうはいかないこともあるかもしれません。
特に沖縄は「なんくるないさ~(なんとかなるさ)」の考え方があるので、超楽観的です。
僕の考える「なんくるないさ~」は何かしら手を打って準備をした(事によっては努力した)上で、その後は流れに任せる意味だと思ってます。
何もしないのに、「なんくるないさ~」は無責任と言われても仕方ありません。
相続争いを避け円満円滑な相続を実現するための方法
相続でもめる事が考えられる3つのケースを説明しましたが、どれもある程度、争いを避けることはできます。
「遺言書」を書くことです。
あなたの財産を分割する方法を指定するのです。
あなたの最後の意思ですから、少々の不満はあってもご家族は理解してくれるのではないかと思います。
もし、遺言で、相続人間で差をつけるようなことがあれば、その理由も少し書き記したらいいと思います。
例えば、「財産の全てを妻に相続させる」とするなら、なぜ法定相続分よりも多いのか、子供たちよりも多い財産を分けるのかを説明してあげればいいのです。
「お母さんは、苦しい時や辛い時、楽しい時に一緒にいて人生を送ってきた。
そして、少ないけれどもこの財産を築いた一番の功労者だと思う。
だから、お母さんに全ての財産を相続してもらう。」
なんて書いたらお子さんたちも納得するかもしれませんね。
また、争いが起こるであろうことが想定されているのなら、「遺留分」に配慮しながら、遺言を書くことも一つの手だと思います。
遺留分については、次のブログを参照してくださいね。
【最終回】日本一仲のいいサザエさんファミリーでも争う相続。カツオの「遺留分減殺請求事件」とその後・・・
いずれにせよ、相続は少なからずもめます。
特に今回説明した3つのケースに当てはなるような状態なら少し考えてみたほうがいいかもしれません。
貴方の大事なご家族が争わないように、貴方の想いを綴ってみませんか?
それは「遺言書」を書くことで実現できることかもしれません。
あなたの最後の大仕事になると思いますよ。
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相続って難しい・・・と思っていませんか?確かに法令は難解な言葉が並んでいて、理解するのは大変です。ただ誰もが、経験することなので、基本的なことは知っておいたほうがいいのですね。
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遺言書は法的要件を一つでも欠くと無効になりますから。
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