(沖縄の相続事情2)「なんくるさいさ」「てーげー」はいい面もあるけど、相続においては考えてほしい。

JAZZ好きの行政書士城間恒浩(@jazzyshiroma)です。
僕は沖縄県那覇市松尾で遺言相続専門の行政書士として、遺言書や遺産分割協議書の作成、相続や終活のご相談を承っております。
これまで関係した遺言書・遺産分割協議書・贈与契約書等の作成は200件以上、相続相談は400件以上となっており、相続や遺言のことでお困りの方がいることを日々感じ、「相続は準備させすれば、ご本人もご家族も幸せになれる」ことを実務を通じて確信しています。
このブログでは、実務を通じて感じる相続や遺言の話を中心に書いています。
また、たまに相続や遺言以外の好きなジャズのこと、日常や僕の想い・考えを書いています。
本ブログが少しでもお役に立ちましたら幸いです。行政書士ジャジー総合法務事務所 バナー広告 20210804

相続は自分の代で解決しないと面倒なことになる

以前にご相談を受けた事例ですが、相続の相談事例では、おじいちゃんの遺産を巡って、お孫さんたちが相続手続きで困っているとの案件でした。

本来なら、おじいちゃんのお子様方が解決しておくべきなのですが、放置していたために子や孫が困っています。

沖縄では良く聞かれる事例です。
「なんくるないさ~」(なんとかなるさ)と思って、「てーげー」(いい加減)に対応しているからかもしれません。

僕はウチナーンチュ(沖縄県人)の「なんくるないさ~」「てーげー」の気質は、ストレスをためない、おおらかに生きる、最悪の選択をしない、と言った意味では大事なメンタリティだと思います。

しかし、一方で、相続においては、この気質が困ったことを引き起こすこともあるのです。

ハイビスカス

ハイビスカス

僕は沖縄県那覇市で遺言相続専門の行政書士として、多くの事例を見聞きしてきています。

他の地域はどうかわかりませんが、数多くの相談やお仕事をご依頼いただく中でお伺いした話から沖縄特有の相続事情が僕なりに見えてきました。
率直に言って簡単に解決できないような案件もありますが、自分の代で解決してもらいたい、と思っています。

沖縄の相続事情はいくつかありますが、子や孫が相続問題を引き継ぐことがあります。

相続争いの原因 沖縄の相続事情

(沖縄特有の事情)
〇祭祀主宰者のこと(トートーメー、お墓)
〇問題先送り(てーげー)
〇子供・兄弟・親戚が多い
○主な相続財産が居住用不動産

沖縄特有の相続事情として、大きく4つあると考えていますが、今日は「問題先送り(てーげー)」について、お話しします。
これが家族に流れ弾的に当たる可能性がある問題なのです。

沖縄の人はてーげー(いいかげん)なところがあるとよく言われます。
それは僕は大らかな県民性から来ているのと、あまりキチキチするのが得意でないからだと思っています。

僕もてーげーな部分はあります。

そして、物事をてーげーに考えることはいい時もあります。
ストレスがたまることで、あまりにも真面目に考えすぎるとメンタルダウンしたり、最悪の選択をする可能性もあります。

そんなときにてーげーに考えて問題を先送りしたり逃げるのも一つの手だと思います。

しかし、相続においては当事者がてーげーに考えて、問題を先送りにするとその後ろの人、つまりは子や孫、兄弟姉妹に当たってしまうこともあるのです。

自分の代で相続手続きを完了しなかったために、子や孫の代が大変な思いをすることがあるのです。

沖縄特有の相続事情 てーげー編 問題点 原因

例えば、少子高齢化が進む日本において空き家空き地問題が顕在化してきています。

また、相続手続きがされていないために所有者が多数となっている不動産が激増しているようです。

以前、香川県で、空き家となっている建物が倒壊の恐れがあり危険があるとして、自治体が取り壊し、所有者(亡くなっている)の相続人のうち、連絡の取れる孫に費用を請求するとのニュースがありました。

これも、その孫の親、つまりは所有者だった方の子供達が解決していれば、何の問題もなかったはずです。

相続の問題を先送りし、いい加減に対応したせいで、次の世代に迷惑が掛かった事例です。

ストレスのかかることからは逃げたい。
また、場合によっては逃げてもいいのですが、相続の場合には当事者が逃げると問題が次の世代に引き継がれるだけです。

ですから、相続は自分の代でなんとかするんだ!と気概を持って対応してほしい。
そして、何をしたらいいのかわからない、解決策が思いつかない場合には、僕ら専門家に相談してもらえばいいのです。

「なんくるないさ~」は「人事を尽くして天命を待つ」と言った意味だと理解しています。
相続においても、何もしないのに、どうにもならないことを覚えておいてもらいたいのです。

ストレスはたまるかもしれないけど、相談相手がいれば解決方法がみつかり、スッキリするのではないでしょうか。
そんな方のために僕ら専門家はいるのです。

沖縄特有の相続事情 てーげー編 解決策

今日のJAZZ

モダン・ジャズの父と言われるサックス奏者バードことチャーリー・パーカーの《Lover Man》をB.G.M.にブログを書いています。
Lover Man》はバードが泥酔状態で、意識朦朧とする中で収録した曲で、酷評されていたようです。
確かに聴いてみるとタイミングも遅れて弱弱しい演奏で始まり、終始ジグザグしているように聴こえます。
最後はメンバーの支えられながら演奏していたとか。
今では、考えられないでしょうね。
バードの半生を描いた映画「バード」がありますが、クリント・イーストウッドが監督として撮ったもので、《Lover Man》の収録風景も描かれています。

相続セミナー・説明会情報

自主開催相続セミナー

わかりやすい終活、相続と遺言書のはなし ~幸せな相続の準備~

開催日時:令和4年4月26日(火) AM10:00~11:20(80分)
開催場所:沖縄県教職員共済会館「八汐荘」(那覇市松尾1-6-1)
定員:8名
参加費:2,000円(税込)
お申込み・お問合せ:
行政書士ジャジー総合法務事務所
☎098-861-3953
✉お申込みフォーム
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ラジオ番組

「ジャジーのJAZZタイム×幸せな相続相談」(FMレキオFM80.6MHz)
毎月第1および第3水曜日21:00~21:50放送中。
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