病床にある方が遺言書を作成するなら公証人が出張してくれます


昨日は公正証書遺言の作成のためうるま市へ。
お客様は自営業80代の男性で、体調を崩し入院したりしていました。
かねてから考えていた遺言書の作成を急ぎたいと僕のところに連絡がありましたが、超特急で公正証書遺言を作成。
最初のコンタクトから39日で遺言書が完成しました。
公証人にお客様のご自宅へ出張してもらいましたが、お客様のご家族、公証人や同業の証人に協力してもらえて、スムーズに遺言書が完成できてよかった。
遺言者のお客様も公証人が帰った後に「気になっていたことを終えることができて、安心した。」と安堵の顔を見せてくださいました。
これから、健康管理に気を付けて元気になって欲しいなと心の底から思っています。
遺言書を書くと安心してストレスが軽減し、悠々と長生きできるのではないかと僕は思っています。

スクの刺身。左は醤油、お酢と砂糖で漬けたもので、右はお酢だけで漬けてわさび醤油で頂きました。新鮮なスクは美味しかった。

うるま市に向かう道すがら聞いていたラジオで、沖縄市泡瀬のパヤオでスク(アイゴの稚魚)が大漁とのことで帰りに寄ってみた。
手に入れたスクの刺身で、夜はささやかに遺言書の完成を一人祝いました。
こんにちは!沖縄県那覇市の遺言・相続専門JAZZ好きの行政書士ジャジーこと城間恒浩です!

病床の方でも遺言書は作成可能です

那覇公証センター

今回はうるま市在住のお客様が病床にあり、移動がままならないのと自筆証書遺言は作成が困難で、お役様から公正証書遺言の作成のご希望があったので、那覇公証センターの公証人に出張してもらい公正証書遺言を作成しました。
遺言者は病床にはありますが、意思判断能力ははっきりしていて、遺言能力には問題ありません。
念のため医師の診断書を取り付けて判断能力に問題のないことは確認しています。

ただ、公証人役場まで出向くのはきついとのことで、公証人に遺言者の居宅へ出張してもらうこととなりました。
僕も公証人に出張してもらい遺言書を作成するのは初めてのケースでしたので、手順を慎重に確認しながら進めていきました。

今回のように公証人は、出張してくださるのです。
遺言者の指定するご自宅、施設や医療機関などへ出向いてくださいます
公正証書遺言の場合には、証人2名以上も必要なので、証人にも出向いてもらいます。
今回は僕と同業者の友人に承認をお願いしました。
事前に遺言書の内容などを確認しながら内容を固めておき、当日、遺言者が申述し、書面を確認して、遺言者、公証人と証人2名以上が署名・捺印します。

公証人の手数料については、相続財産の価額や相続人の人数によって変わってきますが、通常の公正証書遺言の手数料に加わるのが、公証人の役場外執務日当(20,000円ただし4時間以内10,000円)、交通費(沖縄の場合はタクシーの往復代金)、病床執務手数料(通常の手数料額に2分の1を乗じた額)が必要となってきますので、割高とはなります。

公正証書遺言作成の手数料については、日本公証人連合会のサイトが参考になると思います。

また、秘密証書遺言も公証人に出張して作成は可能で、公正証書遺言と同じように役場外日当、交通費と病床執務手数料が必要となります。

ただし、公証人が出張して作成する遺言書は時間を要するため、かなり前から予約をしないといけないので、早めに動いてください。
今回のケースでも申し込みから約1ケ月後にしか、公証人の予約が取れませんでした。
公証人に出向いてもらう場合には、遺言者の自宅などの最寄にお願いした方がいいですが、スケジュールを優先するなら最速の予約が取れる公証人役場を探すのも一つの手だと思います。

今回のように、体調を崩し、公証人役場に出向けない場合でも、遺言書は作成可能ですので、お近くの専門家にご相談ください。
公証人役場とのやり取りや遺言書の内容をまとめるのも大変な作業ですから、行政書士などの専門家に頼るのもいいのではないでしょうか。
もちろん、その際には公証人の手数料や費用とは別に報酬の支払いが必要となります。

病床の方でも遺言書を作成できますので、ご自身の相続が心配な方はお近くの行政書士に相談してくださいね。

泡瀬漁港に係留中の漁船。青い空と海が綺麗でした。

今日のJAZZ

今日はピアニスト、ビル・エヴァンスの初リーダー作を紹介します。
New Jazz Conceptions』(リヴァーサイド1956年)です。
エヴァンスの柔らかな美しい演奏のイメージとは異なる曲もいくつか収録されていて、別人かと思うようなハツラツとした演奏が聴けます。
エヴァンスは美しい演奏だけでなく、アグレッシブな部分もあると評されることもありますが、このアルバムでは、その両方が聴けるのかもしれません。
ただ、まだそんなに有名なピアニストとは言えなかったのか、セールス面では500枚しか売れずに、決してヒット作とは言えなかったそうです。

【相続セミナー・説明会情報】

中学生でもわかるやさしい相続と遺言のはなし~幸せな相続の準備~説明会

【開催概要】
◇開催年月日:令和元年7月30日(火)
◇時間:10:00~11:45
◇定員:先着12名
◇参加費:2,000円(税込)/名
※当日、会場にてお支払いください

【申込方法】
◇電 話098-861-3953
◇メールお問合せフォーム
題名に「7/30セミナー参加申込」と入力お願いします

【会 場】
沖縄県教職員共済会館「八汐荘」3階小会議室
那覇市松尾1-6-1
駐車場有(説明会参加者無料)

詳細はここをクリック。

【ラジオ番組パーソナリティ】

「ジャジーのJAZZタイム×幸せな相続相談」FMレキオ(FM80.6MHz)
毎月第1および第3水曜日21:00~21:50放送中。
ご家庭のラジオなら那覇市と浦添市、カーラジオなら北は読谷村、沖縄市、南は豊見城市、与那原町まで聴けます。
スマホのアプリならFMレキオのサイトでアプリをダウンロードすると日本全国、世界中で聴けますよ。
JAZZのリクエストや遺言・相続に関する相談はこちらへどうぞ!


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城間 恒浩

代表者行政書士ジャジー総合法務事務所
沖縄県那覇市松尾の遺言・相続関係専門のJAZZ好きの行政書士。 2010年に父親と祖母を同じ年に亡くし2度の相続を経験。 その時に感じたのが「気軽に相続や遺言に関する相談先があったらいいのになぁ」ということ。 そんなことから、身近な街の法律家、遺言・相続専門の行政書士として、自分の経験や学んだ知識で相続でお困りの方のご相談にのっています。 行政書士は遺産分割協議書や遺言書作成などの相続関係のお手伝いもできるのです。 1971年9月生。国際協力関係の仕事に約11年間、社会保険労務士の事務所で約10年勤務後、2015年10月より現職。 エクスマ塾67期。エクスマ・エヴァンジェリスト15期。エクスマ学院1期。 JAZZが大好き。好きな場所は、沖縄とニューヨーク。 2016年9月よりラジオ番組パーソナリティーとしても活躍中。お気軽に「ジャジー」と声をかけてください!

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