貴方の想いを確実に家族に伝えるためにすべきこと。


マイルス・デイビス 自叙伝Ⅰ(宝島社文庫)

マイルス・デイヴィスの自叙伝を読んでます。
ジャズ好きの僕としては、遅ればせながらといった感じです。
まだ、最後まで読んでませんが、マイルスの幼少期からジャズの世界に傾倒していく20歳前後くらいまでのところまで読みましたが、面白い。
マイルスが赤裸々に自分の歴史を語ってます。
その中で、マイルスがニューヨークのジュリアード音楽院をやめる決心をして、歯科医師をしていた父親にそのことを告げた時のマイルスの父親の言葉にすごく感動しました。
以下その部分の抜粋です。

「わかった。自分のやってることがわかってるんなら、かまわないさ。でも何をするにしろ。しっかりやれ」
おやじは、続けて、オレが決して忘れられないことを言った。
「マイルス、窓の外の鳥の鳴き声が聞こえるか?自分の鳴き声がないモッキンバードさ。他の鳥の鳴き声は何でも真似るが、自分の鳴き声がないんだ。あんなふうになるなよ。自分だけのサウンドを身につけることが一番大事なんだぞ。自分自身に正直にな。やるべきことはわかっってるんだろうし、お前の決心を信じるよ。金は独り立ちするまで送ってやる、心配するな」
(マイルス・デイビス 自叙伝Ⅰ P110~P111)

マイルスが、ジャズで生きていくことを決め、その決めた道を信じ、自分のオリジナルを身につけることを優しくも力強く激励するマイルスの父親の言葉が、とても印象的でした。
僕も自分の子供にこんな風に接することができたらな、と思います。
そのためにも僕自身も、自分の決めた道をしっかり歩まないといけないな、と思いました。
こんにちは!沖縄県那覇市の遺言・相続専門JAZZ好きの行政書士ジャジーこと城間恒浩です!

相続は財産を引き継ぐだけではない

相続は、民法上は、誰かが亡くなると被相続人(故人)の財産上の法律関係を当然且つ包括的に相続人(遺族)が承継することを言います。
具体的には、不動産、預貯金、現金、有価証券、美術品、骨董品、自動車、宝石や借金などが被相続人から法律上定められた相続人に相続されることです。

そして、僕はそこに加わるのか被相続人の意思や想いだと思っています。
例えば、長男に引き継いでもらう家の土地や建物は、先祖代々引き継がれた土地にあり、家族や親戚が集まる場所であり、今後も絶えることなく続いていってもらいたい、という故人の想いがあるからこそ、長男が不動産を承継する重みが伝わると思います。

相続は、単に財産に目が行ってしまうとうまくいかないのではないかと思います。
相続人が金額の多寡、財産の分与方法で、争ってしまうのは、被相続人の想いが伝わらないからだと思うのです。
だからこそ、自分の想いをご家族に伝えられるように、してもらいたいのです。

ご家族が貴方の想いをしっかりと受け取れるように、準備してもらいたいのです。

遺言書封筒

貴方の想いは遺言書にしたためてほしい

こんなことを書くと「私は日ごろから口頭で家族にその想いを伝えている」といった声も聞こえてきそうですが、相続はについては口頭で伝えるのではなく、ちゃんと書面で伝えたほうがいい。
口頭で伝えていると、一貫性がなかったり、その場の雰囲気で伝えたり、なによりも相続が始まった時になんの法的な拘束力もありません。

では、どうしたらいいのでしょうか?
僕は、遺言書を書くことだと思います。

遺言書を書くためには、相続財産を整理し、相続人を確認し、どのように財産を分与することがいいのかを考え、なぜそのようにするのかをよくよく考えます。

遺言書を作成する一連の作業の中で、色々なことが頭をよぎります。
ご家族への想いがあふれてきます。

その想いを遺言書にして、しっかり形にしてもらいたいのです。
そして、遺言書を書きあげたら、その気持ちをご家族に折に触れて伝えていってもらいたいのです。

その場では、伝わっているのかどうかわからないこともあるかもしれませんが、貴方の想いは必ず何かしらご家族に届いていると思います。

僕も亡くなった父親とはそりが合わなくて、父の晩年にはちゃんと話をしたことがありませんでしたが、父が僕に言っていたことは今でも思い出されます。
そして、今になって気づくこともあります。
父親には反発していましたが、その気持ちなどは後になって届くこともあるのです。

ですから、しっかり自分の想いをご家族に伝えてほしいのです。
相続は単に財産を引き継ぐだけのものではありません、貴方の想いや意思を伝えて承継してもらうものなのです。

遺言書には、法的な拘束力のある事項以外に貴方の想いをつづる「付言事項」を書くことも可能です。
貴方の想いを遺言書で、しっかり遺してください。

今日のJAZZ

帝王マイルス・デイヴィスに大きな影響を与えた人物の一人にMr.Bと呼ばれたビリー・エクスタインがいます。
黒人ヴォーカリストとして一世を風靡し、自分の楽団をもって一時代を築いた人物です。
トランペッターのディジー・ガレスビーやサックス奏者チャーリー・パーカーなどスターが数多く在籍した楽団でした。
女性ヴォーカリストのサラ・ヴォーンを見出したのもMr.Bです。
そんなMr.Bの歌声が聴きたくて《STELLA BY STARLIGHT》(星影のステラ)を紹介します。
渋すぎる歌声です。

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城間 恒浩

代表者行政書士ジャジー総合法務事務所
沖縄県那覇市松尾の遺言・相続関係専門のJAZZ好きの行政書士。 2010年に父親と祖母を同じ年に亡くし2度の相続を経験。 その時に感じたのが「気軽に相続や遺言に関する相談先があったらいいのになぁ」ということ。 そんなことから、身近な街の法律家、遺言・相続専門の行政書士として、自分の経験や学んだ知識で相続でお困りの方のご相談にのっています。 行政書士は遺産分割協議書や遺言書作成などの相続関係のお手伝いもできるのです。 1971年9月生。国際協力関係の仕事に約11年間、社会保険労務士の事務所で約10年勤務後、2015年10月より現職。 エクスマ塾67期。エクスマ・エヴァンジェリスト15期。エクスマ学院1期。 JAZZが大好き。好きな場所は、沖縄とニューヨーク。 2016年9月よりラジオ番組パーソナリティーとしても活躍中。お気軽に「ジャジー」と声をかけてください!

貴方の想いを確実に家族に伝えるためにすべきこと。” に対して2件のコメントがあります。

  1. 池原清夫 より:

    マイルス・デイビスのオヤジさんの言葉、ホント格好良いですね!マイルスが亡くなる1年程前にNYのレストランで、出合ったことがあり握手して貰った忘れられない良い思い出があります。超ド派手な刺繍入りジャケットを着て、あのギョロ目の黒光りする顔で、マイルスがレストランに入って来た時、時間が止まったようでした。
    黒の細みのスーツに黒いタイのイメージとはガラリ180度違う、晩年のスタイルも彼らしい独自性の貫きだったんでしょうね。

    1. アバター画像 城間 恒浩 より:

      池原清夫さん、こんにちは。
      コメントありがとうございます!リアルのマイルスにお会いしてたとは凄いですね。羨ましい。それも握手をしてもらっていたなんて!凄いオーラだったでしょうね。マイルスは子供のころから一本筋の通った生き方をしていて、自分に正直に生きていたようですね。洋服へのこだわりもあり、オシャレは忘れない人だったと聞きます。年とともに好みは変わったんでしょうけど、カッコよく、マイルス風に言えばヒップな感じで颯爽としてたんでしょうね。僕もリアルのマイルスを見たかった。願わくばライブも聴きたかったです。

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